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最終更新日:2008年1月23日

 

 
ソフトウェア ジャパン2008参加申込
−仮想社会が何をもたらすか−

開催日時:2008年1月29日(火) 9:30-17:40
 

開催会場:
東京ステーションコンファレンス[東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー 5,6F]
        受付5F  受付開始9:00-
        [アクセス] JR東京駅 日本橋口より徒歩0分
        [会場案内図]


参加申込/申込締切/参加費/問合せ
参加申込
事前の参加申込受付は終了致しました。
※なお、当日会場でも参加受付を致しますので参加希望の方は会場受付(5F)にて参加の手続きをお願い致します。 ご来場お待ちしております。

以下にございます
「ソフトウェアジャパン2008参加申込フォーム」
からお申込ください.
定員:400名
申込締切

平成20年1月22日(火)17:00 [定員になり次第締切]
※申込が完了しますと,ご登録を頂きましたe-mailアドレス宛てに受付完了の電子メールが届きますのでご確認ください.

参加費
一般(会員・非会員共):5,000円
一般 ITフォーラム登録者(会員・非会員 共):無料   [ITフォーラム登録はこちらから(登録無料)
学生(会員・非会員共):無料
※参加費のお支払いにつきましては,申込完了後に請求書をお送り致しますので指定の口座にお振込下さい.
問合せ先 ご不明点などございましたら,事業部門へお問い合わせください.

プログラム
第1セッション:バーチャルワールド セッション   [会場: 5F サピアホール]

招待講演(1)

9:30-10:15

講演資料

 

「仮想世界にあるリアリティ」

 佐々木 博 (オフィス創庵 代表取締役)

講演概要
セカンドライフやネットワークゲームといったアバターを介してコミュニケーションする仮想世界で,ユーザーは何を感じどういった体験をしているのだろうか.そこは非現実なのか,はたまたもう一つの現実なのか?仮想世界にあるユーザーリアリティを探りながら,セカンドライフの事例を中心に,仮想世界サービスの現状を紹介していく.

略歴
約10年にわたりNHK教育テレビにて,パソコン・IT教育の番組講師を歴任.「ITによってどうしたら人は幸せになるのか?」をテーマに日本各全国の子供からお年寄りまで様々なITの活用事例やアイデアの取材.IT社会における個人のライフスタイルやワークスタイルのあり方についてが研究テーマ.書籍やテレビ,講演など様々なメディアを通じてわかりやすく解説する語り口には定評がある.著書に「企業ウェブマスターのためのウェブデザインハンドブック」(AI出版), 「「Word」で描ける! イラスト練習帳 」(講談社),NHK出版番組テキストなど著書監修多数.

招待講演(2)

10:20-11:05

「リアルとバーチャルのあいだ」

 廣瀬 通孝 (東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)

講演概要
バーチャル・リアリティ(VR)という言葉が登場するのは1989年のことであるが,以来「コンピュータという箱の中の現実」は進化を続け,かつては想像もできなかったようなリアルな世界の疑似体験も可能になりつつある.博物館にVRシアタが設置されるご時世である.ゲームの映像が現在の映画のクオリティを凌駕する日も近いだろう.ネット上での一般化も進んでおり,セカンドライフなどの言葉を耳にするようになった.一方,1990年代の半ば以降に登場したミクスト・リアリティ(MR)の技術は,これまで対立的に捉えられてきたリアルとバーチャルの関係を融合的に論ずるという新しい視点を与えてくれた.MR技術はモバイルやユビキタスなどの技術と関連を持ちながら,リアルとバーチャルのより積極的な関係を作り始めている.本講演では,ますます重層化しつつあるリアルとバーチャルの関係について振り返りつつ,今後の発展の可能性について論じてみたい.

略歴
昭和57年3月,東京大学大学院工学系研究科博士課程修了.工学博士.同年東京大学工学部講師,昭和58年助教授,平成11年先端研教授,平成18年情報理工学系研究科教授,現在に至る.専門はシステム工学,ヒューマン・インタフェース.主な著書に「バーチャル・リアリティ」(産業図書).総務省情報化月間推進会議議長表彰,東京テクノフォーラムゴールドメダル賞,大川出版賞,など受賞.
招待講演(3)

11:10-11:55

「デジタル物づくりのめざすもの」

  間瀬 俊明(デジタルプロセス(株)代表取締役社長)

講演概要
自動車産業は日本の製造業の中でも数少ないグローバルな競争力を持った産業である.その強い競争力の源泉は高品質の車を短期間に世界に送り出す,優れた製品開発力と製造力にあるといっても過言でない.過去20年間を振り返ったとき,開発期間や試作車の台数はそれぞれ半分以下になっているだけでなく,新車の発売直後の初期品質も一層向上しており日本車への信頼は益々高くなっている.これらを実現するためにバーチャルなものづくり,即ち開発・生産準備プロセスのデジタル化が果たした役割はきわめて大きいものがある.
新車の開発や生産準備・量産といったエンジニアリング分野でこれまでどのような挑戦や努力が行われてきたか,過去から現在に至ったデジタル化の歴史を振り返り,その成果と課題について述べると共に今後の目指す方向について考えたい.

略歴
1967年京都大学工学部機械工学科卒業,同年日産自動車入社.主にエンジニアリング分野におけるシステム化の業務に従事.日産及び日産グループ向けの3次元CAD/CAMシステムや意匠デザインシステムなどの開発責任者を担当.また大規模な自動車産業用部品表システムの開発・管理を担当.1990年車体設計部主管を経て1991年開発システム部長.1997年日産デジタルプロセスの社長を経て現在デジタルプロセス社長.富士通(株)常務理事を兼務.2006年日本機械学会フェロー.
ITフォーラム の紹介   [会場: 5F サピアホール]

11:55-12:05

 

「ITフォーラムのイントロダクション」

徳田 英幸(情報処理学会 技術応用運営委員会 委員長/
        慶応義塾大学環境情報学部教授兼政策・メディア研究科委員長)

略歴
 1975年慶應義塾大学工学部卒.同大学院工学研究科修士.ウォータールー大学計算機科学科博士(Ph.D. in Computer Science).1983年米国カーネギーメロン大学計算機科学科に勤務,研究准教授を経て,1990年より,慶應義塾大学環境情報学部に勤務.慶應義塾常任理事(1997-2001年)を経て,現職.主に,オペレーティングシステム,分散システム,ユビキタスコンピューティングシステムに関する研究に従事.現在,情報処理学会ユビキタスコンピューティングシステム研究会顧問,ネットワークロボットフォーラム会長,ユビキタスネットワークフォーラム技術部会長&電子タグ高度利活用部会長,総務省ユビキタスネット社会の実現に向けた基本政策WG副委員長.研究教育業績に関してMotorola Foundation Award, IBM Faculty Award, 経済産業大臣賞,総務大臣賞などを受賞.
 
12:05-13:15 ランチ 懇親会(無料)   [会場: 6F 605ABC,606]
 
第2セッション:ITフォーラム セッション   [会場: 5F,6F 各会場]

13:15-15:15

 

会場:503A 会場:503B 会場:503C 会場:503D 会場:602A 会場:602B 会場:602C 会場:602D
ユーザスタディ
フォーラム
イノベーティブ
社会基盤
フォーラム
福祉情報
システム
フォーラム
ITダイバー
シティ
フォーラム
高度IT
人材育成
フォーラム
IPA/SEC
ツールデモと
ミニセミナー
 
第3セッション:ザ・ジャパンソフトウェア セッション   [会場: 5F サピアホール]
招待講演(1)

15:30-16:30

 

「ダイバーシティと経営戦略」

 内永 ゆか子(日本アイ・ビー・エム(株)技術顧問 / NPO法人J-win 理事長)

講演概要
情報通信技術とグローバリゼーションの進展による「世界のフラット化」が進む中で,社会や企業のあり方は大きく変化し,技術面・コスト面でのグローバル競争はますます厳しくなってきている.このような厳しい環境に対応していくために,多くの企業が「ダイバーシティー」すなわち「人材の多様性」の力を積極的に経営に活用しはじめている.IBMでは約1世紀前の創業当初からダイバーシティーを重視した方針をもち,人材の採用・活用の分野で先進的な取り組みを行ってきた.しかしながら,ダイバーシティーを明確に「重要な経営戦略」と位置づけ,企業の競争力・柔軟性を高めるための重要な要素という認識の下で積極的に経営に活かそうという方針へ移行したのは1990年代以降のことである.本講演では,経営戦略としてのダイバーシティーの意義・重要性について,IBMの取り組みを提示しながらご紹介する.

略歴
1971年東京大学理学部物理学科卒業後,日本IBMに入社.1995年取締役−APTOアジア・パシフィック製品開発統括本部長に就任.1999年新設のソフトウェア開発研究所長.以後常務取締役を経て,2004年取締役専務執行役員−開発製造担当に就任.2007年4月より技術顧問.加えて同年5月には,企業のダイバーシティー推進を支援する「NPO法人J-Win」の設立に伴い,理事長に就任.

招待講演(2)

16:35-17:35

講演資料

「ゲーム木探索の最適制御 −将棋における局面評価の機械学習−」

 保木 邦仁 (東北大学 大学院 理学研究科 助教)


講演概要 「人知を超える」これは計算科学における大きな目標の一つである.これまでに,コンピュータに人間のような知能を発現させる試みが盛んに行われてきた.特に,チェスを指すプログラムは1960年代のコンピュータ技術黎明期から真剣に研究されている.チェス・オセロ等の思考プログラムは,単純な局面評価関数を用いてMinimax 探索の結果を得ることにより成功を収めた.この場合,評価関数は主に,チェスは盤上の駒の数(駒割り),オセロは合法手の数や隅の石数を考慮する.他にも考慮する局面の特徴は沢山あるが,それらは主な特徴に対する小さな補正として働く.一方,将棋の場合,簡単な関数で局面の良し悪しを判断することは難しい.局面評価に大きな影響を与えるパラメタの数が多くなるにつれ,人の手による調整は困難になる.機械学習による自動調整が不可欠である.本講演では,最適制御法の枠組みに沿って,この巨大な特徴ベクトルの自動調整を行なう手法を紹介する.これは,チェスやその変種のゲームとしては"実用に耐え,役に立つ"初めての機械学習の手法である.


略歴
1998年 東北大学理学部化学科卒業,同大学院進学.2000年 日本学術振興会特別研究員 (DC1) 就任.2003年 東北大学大学院理学研究科化学専攻博士後期過程終了.平成14年度青葉化学振興会賞授与.トロント大学博士研究員就任.2006年 第16回世界コンピュータ将棋選手権優勝.2007年 大和証券杯特別対局において渡辺明竜王と平手で対局.2007年 東北大学大学院理学研究科助教就任.
Closing   [会場: 5F サピアホール]
17:35-17:40
松井 くにお (情報処理学会 ソフトウェアジャパン2008実行委員会 委員長/
          米国富士通研究所Vice President)
略歴 (株)富士通研究所に入社以来,機械翻訳,情報検索,ナレッジマネジメントの研究開発に従事.現在は,Web2.0 & beyond プロジェクトにて,インターネットサービスビジネスの開発を担当.社団法人情報処理学会理事,NPO言語資源協会副会長.工学博士.