2025年度役員改選の投票について
2025年度役員改選の投票について
役職名 |
改選定数 |
氏名 | 所属 |
会長候補 | 1 | 萩谷 昌己 | 東京大学Beyond AI研究推進機構 機構長 |
東野 輝夫 | 京都橘大学工学部情報工学科 教授/副学長/大阪大学 特任教授 | ||
副会長候補 | 1 | 小川 秀人 | 株式会社日立製作所研究開発グループ 主管研究長 |
高橋 克巳 | NTT社会情報研究所 主席研究員 | ||
監事候補 | 1 | 小林 稔 | 明治大学総合数理学部 教授 |
中山 泰一 | 電気通信大学大学院情報理工学研究科 教授 | ||
理事A候補 | 8(内2名は女性) | 赤澤 紀子* | 電気通信大学 特任准教授 |
荒川 豊 | 九州大学大学院システム情報科学研究院 教授 | ||
植原 啓介 | 慶應義塾大学環境情報学部 教授 | ||
牛久 祥孝 | 株式会社NexaScience 代表取締役/オムロンサイニックエックス株式会社 リサーチバイスプレジデント | ||
大内 一成 | 株式会社東芝Nextビジネス開発部イノベーションラボラトリー 精密医療プロジェクト統括 | ||
河合 由起子* | 京都産業大学 教授 | ||
斎藤 彰宏 | 日本アイ・ビー・エム(株) シニア・コンサルタント/アーキテクト | ||
菅沼 拓夫 | 東北大学サイバーサイエンスセンター 教授 | ||
寺岡 秀敏 | 株式会社日立製作所 主管研究員 | ||
中澤 仁 | 慶應義塾大学環境情報学部 教授 | ||
中野 由章 | 工学院大学附属中学校・高等学校 校長/工学院大学教育開発センター 特任教授/学校法人工学院大学 理事 | ||
披田野 清良 | 株式会社KDDI総合研究所 エキスパート | ||
峰野 博史 | 静岡大学グリーン科学技術研究所/学術院情報学領域 教授 | ||
矢野 由紀子* | 株式会社FFRIセキュリティナショナル・セキュリティ事業本部東京研究開発部担当 副事業本部長 | ||
山内 利宏 | 岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域 教授 | ||
山口 弘純 | 大阪大学大学院情報科学研究科 教授 | ||
理事B候補 | 1 | 森 信一郎 | 千葉工業大学先進工学部知能メディア工学科 教授 |
理事C候補 | 1 | 河合 和哉 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所デジタルアーキテクチャー推進センター 招聘研究員 |
理事E候補 | 1 | 長谷川 亘 | 京都情報大学院大学 総長/京都コンピュータ学院 理事長/京都自動車専門学校 教授 |
※[候補者名(ローマ字,*は女性),出身校学部卒年,勤務先および役職名(2025年1月現在),略歴・抱負等 ]
萩谷 昌己(HAGIYA, Masami)(東大1980卒) 東京大学Beyond AI研究推進機構 機構長
[略歴] 1982年東京大学理学系研究科修士課程修了. 京都大学理学博士. プログラミング言語, ソフトウェア工学に加えて自然計算の研究に従事. 1995-2022年東京大学教授, 2022年名誉教授. 2011-17年日本学術会議会員. 2021年より東京大学Beyond AI 研究推進機構長. 本会調査研究運営委員長, 理事, 情報処理教育委員長, 副会長(2020-21年度)を歴任. 本会フェロー.
[抱負] 本会副会長在任中, 創立60周年宣言の際に, More local and more diverse for global valuesという副題を提案させていただきました. ローカルな課題を多様な人々とともに解決することによりグローバルな価値を生み出す, と読んでいただければ幸いです. ローカルな学会がグローバルな学術コミュニティへの入り口となることは重要ですが, それぞれの国や地方のローカルな課題を解決し, それぞれの利益のために活動することもローカルな学会の責務です. 私自身は特に日本の情報教育の課題に取り組んできましたが, グローバルとローカルの関係性は先端技術においても顕著です. 本会の標準化の活動が典型であり, 近年ではソブリンAIの注目されています. 情報技術は国や地方の生活の基盤であり, あらゆる産業を支え, 安全保障にも大きく影響します. したがって本会の取り組む教育・研究・産業も互いに複雑に関連しています. たとえばスタートアップ教育はその典型でしょう. 今後2年間, 学会員の皆様とともに, さらなるグローバル化に取り組みつつも, ローカルな活動を充実させたいと考えています.
東野 輝夫(HIGASHINO, Teruo)(阪大1979卒) 京都橘大学工学部情報工学科 教授/副学長/大阪大学 特任教授
[略歴] 1984年大阪大学基礎工学研究科博士後期課程修了(工博).1999年同大教授.2022年より現職.モバイル,CPS,健康・医療ICT研究に従事.日本学術振興会主任研究員,日本学術会議会員(副委員長等),本会理事・監事・副会長,JSTさきがけ研究総括を歴任.本会フェロー・功績賞,⽂部科学大臣表彰受賞.
[抱負] 生成AI(人工知能),メタバース,ビッグデータ解析技術などの急速な発展に伴い,近年のITは社会全般を支える基盤技術になってきている.最近の物価上昇による日本経済の課題解決や持続可能な社会の構築には,AIを活用した技術革新や高付加価値化を進める必要があり,環境・運輸・エネルギー・医療・教育・業務の自動化などの分野で従来の企業ビジネスを根本から変革させるDXが求められている.そのため,情報処理学会においても,産官学の連携を強化する新たな仕組みを構築し,研究会活動を活性化させ,真に社会に役立つ情報技術の創出が行える学術集団の構築を目指して活動していきたい.さらに,生成AIなど情報技術の急速な変化に対応できるよう,若手人材の情報・AI教育の拡充を図ると共に,社会人会員のリスキリング教育を充実させる取り組みを強化し,様々な世代の学会員がAI社会の構築に寄与できればと考えている.IPSJとACM/IEEEとの共同での若手研究者表彰のような仕組みも充実させ,海外の学会との連携をさらに深めていきたい.
小川 秀人(OGAWA, Hideto)(名古屋大1994卒) 株式会社日立製作所研究開発グループ 主管研究長
[略歴] 1996年名古屋大学大学院修士課程修了,日立製作所入社.ソフトウェア工学の研究および実践に従事.2015年JAIST情報科学研究科専攻博士課程修了,博士(情報科学).2023年よりJAIST産学連携客員教授,2024年より東京大学非常勤講師など兼務.本会理事(2022-23年度).
[抱負] AI技術の進歩はAI以外の分野にも大きな進展をもたらしています.今後はAIエージェントが自律的にタスクを設定・遂行することで,人間の創造性をサポートし,その可能性を広げていくことが期待されます.一方で,一時的なブームに流されず,その本質を的確に捉え,持続的な価値を生むことが重要です.そのためには情報処理技術を核に多彩なテクノロジーを結合し,産官学連携で社会実装を促進する必要があります.私はソフトウェア工学を起点に,機械学習や生成AIの産業応用や品質課題解決などにも携わってきました.産学連携によるコンソーシアム設立,各種委員会参画,大学での講義・講演,本会技術応用担当理事など,実業と学術研究を繋ぐ活動を通し,学会の求心力が改めて問われていると考えています.さらに,若い世代中心の新しいコミュニティや文理を超えた異分野との連携強化も欠かせません.情報処理学会が新たな知見を責任ある形で社会と共有し,持続的な発展に貢献できるよう,微力ながら尽力したいと考えております.
高橋 克巳 (TAKAHASHI, Katsumi) (東工大1988卒) NTT社会情報研究所 主席研究員
[略歴] 1988年日本電信電話(株)入社. 以来, 情報セキュリティ, ビッグデータ分野の情報処理研究に従事, 現在に至る. 2006年東京大学情報理工学系研究科博士課程修了, 博士(情報理工学). 2011年筑波大学客員教授. 2023年国立情報学研究所特任教授. 本会では, 理事(2013, 2018, 2020), フェロー(2015), 功績賞(2022), 論文賞(2000, 2011, 2016).
[抱負] 私は幸運にも本会理事を3期合計6年間勤めさせていただき, その間どうやったら情報処理学会がさらに楽しくなるのかを研究してきました. 最初の2年間はジュニア会員やIPSJ-ONEを開始でき, 2-3期目での研究結果はPR/新サービス/運営の3点を骨子として「中期計画 2021-25」に残してきました. 今回改めて理事会チームに加えていただければ, 中期計画を仕上げ, さらに次の5年間の基礎を作ります. 皆様は, 情報とコンピュータのどんなところが好きですか?多種多様にある魅力を語れる会員が2万人もいることが本会の最大の魅力です. しかし, 情報とコンピュータの社会に対する関わりは, 大きい割には, まだまだ社会に正しく伝えられていません. 我々だけでなく業界全体で, 情報とコンピュータの役割を正しく・楽しく世の中に伝えることが, 次の技術者・研究者・愛好者を育て, またネットのいざこざを解消することになります. 情報処理学会から<伝えるツール>を開発実践していくことをしてみたいと考えております. 最後に, これまで私を育ててくれた会員諸氏, 先輩方, 事務局の皆様に感謝し, 少しでも恩返しをさせていただきたい所存です.
小林 稔(KOBAYASHI, Minoru)(慶大1988卒) 明治大学総合数理学部 教授
[略歴] 1990年慶大院修士課程修了.同年日本電信電話(株)入社.1996年マサチューセッツ工科大修士課程修了(MS).2000年慶大より博士(工学).NTTヒューマンインタフェース研究所等を経て2014年明治大学教授.HCI, CSCW, VRに関する研究に従事.本会調査研究運営委員長,研究会主査等を歴任.
[抱負] 多くの人が情報処理技術の恩恵を実感すると同時にその影響の大きさに不安も感じる現代において, 情報処理技術を専門とする者の集まりとして技術の創造と発信を先導していくこと, そして情報処理の新しい価値を生み出すために多様な価値観・興味が出会う共創の場となることが本会の重要な役割です. 私は研究会やシンポジウムの運営を中心に学会に関わりながら, 研究者たちが創意工夫を凝らし活発に活動できる場の維持に努めてきました. 情報処理学会理事, 研究会主査, 情報環境領域財務委員・領域委員長, 電子情報通信学会研究専門委員会委員長, シンポジウム・国際会議の運営委員等を務めてきた経験に加えて, 企業と大学の両方で働いてきた経験を活かし, 監事としてコンプライアンスを重視し学会が適正に運営されるよう監視する役目を果たすことはもとより, その目的は会員の皆さんが自由闊達な活動を続けられる環境を保つことで, 社会からの期待に応える学会の活動を継続させることであることを常に意識し, 職務に取り組みたいと考えます.
中山 泰一 (NAKAYAMA, Yasuichi) (東大1988卒) 電気通信大学大学院情報理工学研究科 教授
[略歴] 1993年東京大学大学院修了.博士(工学).同年より電気通信大学において計算機システム,並列分散処理,情報教育の研究に従事.2020-21年度,2023-24年度本会理事.2014年度学会活動貢献賞,2016年度山下記念研究賞,2017年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞受賞.日本学術会議連携会員.国立情報学研究所客員教授.本会フェロー.
[抱負] 私は,これまで,論文誌ジャーナル編集委員会編集長や,教育担当理事,事業担当理事を歴任し,本会の活動に係わってきました.情報処理教育委員会の活動の一環で,全国大会に中高生情報学研究コンテストを創設し,中高生に本会のジュニア会員となり情報学の探究に取り組んでもらうことを目指しました.また,大学情報入試の普及活動に取り組みました.高等学校の現行の学習指導要領では,プログラミング,データ活用などを扱う「情報I」「情報Ⅱ」が設定されました.2025年実施の大学入学共通テストで「情報Ⅰ」が出題され,国公立大学3校,私立大学49校の個別入試で「情報」の科目が出題されます.さらに,次期の学習指導要領について議論が始まろうとしています.この数年間は,本会がこれまでわが国の情報学分野をリードしてきたその成果を,広く国民全体に広げていくための重要な期間です.この成否が,本会はもとより,わが国の将来をも左右すると言っても過言ではありません.これからも引き続き,本会の活動を通して,社会に貢献して行きたいと考えております.
赤澤 紀子* (AKAZAWA, Noriko) (電通大 1995卒) 電気通信大学 特任准教授
[略歴] 電気通信大学大学院博士前期課程修了後,1997年日本電気(株)入社.2015年電気通信大学大学院博士後期課程修了,博士(工学).電気通信大学特任助教を経て2019年より現職.専門は情報教育.本会コンピュータと教育研究会幹事,会誌編集委員(教育分野/EWG),論文誌「教育とコンピュータ」編集委員.2023年度山下記念研究賞受賞.
[抱負] 人間世界チャンピオンにチェスプログラムDeep Blueが勝ち越した頃,私は大学院生として,オセロゲームの先手必勝・後手必勝の決定問題を題材に,当時企業が研究開発していた並列型計算機を活用し,並列分散プログラムの研究を行っていました.修了後は,日本電気株式会社にて情報システムの開発に従事し,現在は大学で情報教育に関する研究を進めるとともに,高校生に大学レベルのプログラミング教育を提供する高大接続事業を実施しています.AIなどの情報技術の発展や,情報システムが社会の基盤として急速に進歩する中,情報技術の進展における情報処理学会の役割は極めて重要なものと考えています.私自身,会誌編集委員(教育分野)やコンピュータと教育研究会幹事を務める中で得た知見,および産業界と学術界での経験を活かし,次世代の技術者・研究者の育成に努めるとともに,学術と産業を結ぶ架け橋として学会に貢献したいと考えています.また,幅広い世代が情報技術の恩恵を享受できる社会を目指し,学会活動を通じてその実現に努めたいと考えています.
荒川 豊 (ARAKAWA, Yutaka) (慶大 2001卒) 九州大学大学院システム情報科学研究院 教授
[略歴]2006年慶大大学院理工学研究科後期博士課程修了. 博士(工学). 同大助手, 九大助教, 奈良先端大准教授を経て, 2019年より九大大学院システム情報科学研究院教授. IoTとAIによる行動認識と行動変容に関する研究に従事. 本会MBL研究会の運営委員および幹事, 本会関西支部庶務および行動変容と社会システム研究会主査等を歴任.
[抱負]情報処理技術は,少子化と労働人口減少の課題に直面する日本社会において,デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の鍵となっています.昨今,生成AIの登場により,AI技術が急速にヒトの生活に浸透し始めましたが,同時にハルシネーションやフェイクニュースなどの課題も顕在化しています.私は,2021-2022年の理事(技術応用)の経験を踏まえ,情報処理技術の教育,活用,産学官連携等を担当し,学会役員として,情報処理学会の発展と,日本の未来に貢献したいと考えております.
植原 啓介 (UEHARA, Keisuke) (電通大1993卒) 慶應義塾大学環境情報学部 教授
[略歴] 2000年3月慶應義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学.2003年3月,慶應義塾大学より博士(政策・メディア)の学位を授与.1995年4月以降,慶應義塾大学において研究員,助手,特任教員などを経て,2022年より現職.専門はインターネット,IoT,高度道路交通システム(ITS),地理位置情報(GIS)など.
[抱負] インターネットが世の中に普及し始めてから30年の年月が流れました.現在の若者は,生まれたときからコンピュータやインターネットに触れ,活用し,それが当たり前の世界で育ち,デジタルネイティブと言われるようになりました.現在,いわゆるAIが急速に社会に浸透し始めており,そのような環境で育つ次世代の若者は今後どのように成長していくのでしょうか.社会情勢が混沌とする中,情報処理学会は正しく情報技術を人間のために活用する道標にならなければならないと考えています.そのためには,情報技術分野の研究開発を加速するとともに,それがどのように活用されるのか,どのように社会に影響を与えるのかにも気を配る必要があると考えます.情報処理学会がそのための良きコミュニティになるよう,微力ながら貢献できればと考えます.
牛久 祥孝 (USHIKU, Yoshitaka) (東大2009卒) 株式会社NexaScience 代表取締役/オムロンサイニックエックス株式会社 リサーチバイスプレジデント
[略歴] 2014年東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了. NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 東京大学情報理工学系研究科を経て現在株式会社NexaScience 代表取締役及びオムロンサイニックエックス株式会社 リサーチバイスプレジデント. マルチモーダル機械学習やAIロボット駆動科学の研究に従事.
[抱負] AIなどの浸透によって, 本学会が目的とするところの「学術, 文化ならびに産業の発展に寄与」する情報処理の存在感が, 諸学術分野・産業分野で非常に大きくなっています. 私自身, AIロボット駆動科学として, 情報処理が科学技術のプロセスそのものを変革する試みを産学で進めているところですが, 国際的に産官学を巻き込んだ競争がより熾烈になっていることを感じます. 残念ながら日本の存在感がどんどん希薄化している中で, 情報処理分野における最大の学会としてのあるべき姿を見直し, さらなる発展のために尽力したいと思います. 併せて, 私はより若い学生や研究者の育成が最重要と感じており, 学会や国家事業としてのメンターシップや助成をおこなうプログラムに微力ながら貢献して参りました. 情報処理学会としても, より多角的に若手を支援できるような貢献が出来ればと考えております.
大内 一成 (OUCHI, Kazushige) (早大1996卒) 株式会社東芝Nextビジネス開発部イノベーションラボラトリー 精密医療プロジェクト統括
[略歴] 1998年早稲田大学大学院理工学研究科物理学及応用物理学専攻修了.同年東芝入社.ウェアラブル/ユビキタス状況認識技術とそのHI応用に関する研究・製品開発に従事.本会フェロー.理事,UBI研究会主査,インタラクション2018大会委員長など歴任.長尾真記念特別賞,山下記念研究賞など受賞.博士(工学).
[抱負] 2017-18年度に総務理事として本会の運営業務全般と,会員数確保などの課題に対する施策の立案・推進を経験させていただきました.その後,2019年度から5年間,北京にある東芝中国研究所の所長として,中国市場向け情報処理関連技術の研究開発およびその成果を活用した新規事業の立上げなどに中国人研究者・技術者らと一緒に取組みました.中国での生活は,COVID-19への対応をはじめとして日本では経験しないようなことに直面することが多々あり,非常に刺激的な毎日でした.特筆すべきは,最新技術の社会実装スピードです.例えば最新の生成AIを活用した新サービスが日々立ち上がり,人々も積極的にそれらを使うので,国中の至る所でtrial & errorが繰り広げられ,どんどん良いものが生み出されています.もちろん中国のやり方がそのまま日本で適用できるわけではありませんが,見習うべきところはあると思います.本会のさらなる発展に向けて,これまでの経験を活かしスピード感をもった学会運営に貢献できればと考えております.
河合 由起子* (KAWAI, Yukiko) (九工大1997卒) 京都産業大学 教授
[略歴] 2001年奈良先端科学技術大学院大学博士課程修了.同年,通信総合研究所(現情報通信研究機構)入所,2006年京都産業大学講師を経て2018年より現職.同年より,大阪大学CMC特任教授(常勤).Webマイニング,時空間分析,情報推薦の研究に従事.
[抱負] WebやSNS,交通や人流,医療や農業などから生成されるビッグデータは,Society5.0,生成AIといったデータ・サイエンスへのパラダイムシフトを起こし,より一層の学術,社会貢献への期待が高まっています.これまで以上に情報処理として重要となる,データベース,データ分析,データ可視化の研究分野を担う若手研究者や技術者がより多く集い,切磋琢磨し,輝ける場を支援できるよう,微力ながらも, 本学会の発展へ貢献していきたいと考えております.
斎藤 彰宏 (SAITO, Akihiro) (法政大 1995卒) 日本アイ・ビー・エム(株) シニア・コンサルタント/アーキテクト
[略歴]1995年日本IBM入社, 長野オリンピックプロジェクトへの参加後, アーキテクト・コンサルタントとして企業・官公庁のシステム設計・実装に従事. 論文誌委員(2018-22), デジタルプラクティス主査(2022-), 技術応用運営委員(2022-).
[抱負]我が国においてIT関連の実務に従事している技術者は120万人を超えると言われており, IT技術を活用する利用者を含めれば膨大な人数の方々がIT実践の場で活躍されています.その一方で情報処理学会に関心を持っていただける方はその中のほんの一部であり, 産業界と学会との接点はごく限られた分野に留まっているのが実情です.私は企業の現場エンジニアとしてキャリア踏ませていただいた上で, 学会活動では経験を活かし, 企業, 地域経済団体, 職業団体など, 主にIT実務系の団体や職業団体と学会の間における協業, 提携に携わってきました. 今後, その活動を発展させ, 情報処理学会と実務IT技術者を繋ぐ上での根本となる「アカデミックと企業の双方に利する学会の価値」を拡大・成長させてゆく活動を推進したいと考えています.
菅沼 拓夫 (SUGANUMA, Takuo) (千葉工大1997卒) 東北大学サイバーサイエンスセンター 教授
[略歴] 1997 年千葉工業大学大学院博士後期課程修了.同年東北大学電気通信研究所助手.同大学助教授,准教授を経て,2010年から現職.2019 年から同センター長.ネットワーク管理技術,ネットワークミドルウェア,マルチエージェントシステム,共生コンピューティング,サイバーフィジカルシステム等の研究開発に従事.博士(工学).
[抱負] コロナ禍への対応で,人々の生活空間がリアル空間からサイバー空間に一時的に大移動した時期を経て,メタバース,生成AI,量子コンピューティングなど,情報社会も新たな局面に入ってきており,本学会の存在感も今後ますます大きくなっていくと思われます.これまで本学会において,わたくしは,東北支部長やDPS研究会主査などを歴任し,主として地方からその活動を支えてまいりました.その経験から,やはり学会全体の活性化のためには,地方での研究発表会や支部活動など,各地域で会員がアクティブに活動し,その周囲の情報系の教員や,地方自治体,企業なども巻き込んだ展開を進めることが極めて重要と考えています.また,なかなか遠出することが難しいジュニア会員についても,それぞれの地域での学会活動に参加できる環境を用意して,少しずつ学会というものに触れる機会を作っていけたらと思っています.また,これまで大学の情報基盤整備の仕事を長くしてきた経験を活かし,本会の名に恥ずかしくない学会の情報基盤の整備にも尽力したいと考えています.
寺岡 秀敏 (TERAOKA, Hidetoshi) (京大2000卒) 株式会社日立製作所 主管研究員
[略歴] 2002年京都大学大学院工学研究科修士課程修了, 同年(株)日立製作所入社. 博士(情報学, 2019). 自動車などの組込みシステムの研究開発に従事. 2022年より現職.本学会ITS研究会幹事.
[抱負] 情報技術は社会を支える技術となるとともに,その変革を促進する中核となって久しく,その傾向はさらに加速しています.私がこれまで従事してきた自動車をはじめとする組込みシステムの分野においても情報技術により大きな変革の波にさらされており,グローバルでの競争力向上が課題となっております.このような環境において, 本学会が日本における情報技術の中心的なコミュニティとしてますます重要になっていくなかで,世界をリードできる技術発信の場としての本会のさらなる活性化と,情報技術のさらなる発展に貢献したいと考えております.
中澤 仁 (NAKAZAWA, Jin) (慶大1998卒) 慶應義塾大学環境情報学部 教授
[略歴] 2003年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了.博士(政策・メディア). 同年より慶應義塾大学において,分散システム,ディペンダブルシステム,ユビキタスコンピューティングシステム等の研究の従事.本会ユビキタスコンピューティングシステム研究会運営委員,幹事,主査等を歴任.2019年より現職.
[抱負] コンピュータが社会に浸透しつつある現在, 情報処理技術は現実世界の問題を発見し, 解決するのに必須となっています. 一方, さまざまな環境や産業, 個人を想像すると, それらを取り巻く現実世界の問題へのアプローチは, 情報処理技術だけでは十分ではありません. 本会と, さまざまな他分野の学会等との接合が重要となっています. 学術分野を跨った交渉領域の問題に対して, 互いの知見を掛け合わせたアプローチから, より高度な知見が生み出されます. そうした新たな知見を世界の研究者コミュニティと共有し, 我が国の情報処理技術研究を活性化させていくことが, 次世代の研究者の活躍機会を拡大します. その意味では, 我が国での国際会議主催を積極的に推進して, 本会と海外学会, 国際研究コミュニティとの接合を深化させることも重要と言えます. 私はこのような, 本会と他分野との接合, 国際研究コミュニティとの接合を通じて, 会員の皆様の研究成果を拡大できるよう取り組んでまいります.
中野 由章 (Nakano, Yoshiaki) (芝浦工大1988卒) 工学院大学附属中学校・高等学校 校長/工学院大学教育開発センター 特任教授/学校法人工学院大学 理事
[略歴] 技術士(総合技術監理・情報工学).シニア会員,初等中等教育委員会副委員長,情報科教員・研修委員会幹事.山下記念研究賞(2014),学会活動貢献賞(2015),科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(2017),大会優秀賞(2018),視聴覚教育・情報教育功労者文部科学大臣表彰(2024).日本IBM大和研究所,三重県立高校,千里金蘭大学,大阪電気通信大学,神戸市立高校を経て現職.高等学校情報科を中心とした初等中等情報教育と,大学情報入試を主な研究領域とする.
[抱負] 私は,大学教員であると同時に,中学校・高等学校校長でもあるので,情報処理教育の振興・交流・普及に大きく貢献できると自負しています.本会の発展には,ジュニア会員・教員・企業の技術者など,若手や幅広い分野からの会員を獲得する必要があります.それには,本会に所属しているメリットを実感できる仕組みが不可欠です.具体的には,ジュニア会員向けに論文の書き方や発表の仕方のウェビナーを開催したり,初等中等教育機関の教職員に対して入会を促進する仕組みを強化したり,ジュニア会員から学生会員,正会員への移行がスムーズに進む制度改革にも取り組みます.さらに,文部科学省,教育委員会,企業・団体,関連学協会等との連携を強化して積極的に提言等を発信し,日本最大の情報学分野の学会としてのプレゼンスを高めます.そして,高校の情報科を中心とした初等中等教育,大学での数理・データサイエンス・AI教育,大学入学共通テストにおける「情報」の拡充などを通じて,本会の未来を切り拓き,情報学分野の発展に寄与したいと考えています.
披田野 清良 (HIDANO, Seira) (早大2007卒) 株式会社KDDI総合研究所 エキスパート
[略歴] 2012年早稲田大学理工学術院博士後期課程修了後,同大助手を経て,2013年KDDI入社. 以来,KDDI総合研究所にて,AIセキュリティ等の研究開発に従事.UCサンディエゴ客員研究員(2021-22),通信文化協会前島密賞(2021).博士(工学).
[抱負] 長年セキュリティとAIの融合領域であるAIセキュリティに関する研究に従事しています. 本領域の研究は, 以前は領域に閉じた数少ない研究者が推進していましたが, 数年前から領域を超え, さらにはセキュリティやAIの分野にとどまらず様々な分野の研究者が参入し, 現在ではセキュリティ分野で最大の研究領域となっています. これは, 情報処理技術の複合的な実装の需要が高まっていることに加えて, 本学会を含む諸先輩方による分野横断の取り組みが身を結んだ結果だと確信しています. 今後それらの技術の多くは, 社会へと還元されるでしょう. しかし, 複数の分野の知識が必要な昨今の技術について消費者の理解を得ることは容易ではありません. 情報処理技術を社会へ普及するためには, 技術の発信方法について再考することが重要であり, それは日本最大の本学会の役割の一つであると考えています. 企業の研究者として常日頃社会実装を意識して研究開発を行ってきた経験を活かし, 前述の課題についても向き合いながら, 本学会の継続的な発展に貢献する所存です.
峰野 博史 (MINENO, Hiroshi) (静岡大1997卒) 静岡大学グリーン科学技術研究所/学術院情報学領域 教授
[略歴]1999年静岡大学大学院理工学研究科修了.同年日本電信電話(株)入社.2002年静岡大学情報学部助手,2018年同大学学術院情報学領域教授,2022年同大グリーン科学技術研究所教授.博士(工学).本会コンシューマ・デバイス&システム研究会主査(2022-24年度)など,本会フェロー.
[抱負]情報処理技術が社会の隅々まで浸透し,その重要性がかつてないほど高まっています.私はこれまで培った経験を活かし,異分野との連携を促進し,情報処理技術が社会課題の解決や新たな価値創造に貢献できるよう尽力していきたいと考えています.また情報処理学会が,産業界と学術界,若手とベテラン,国内外の研究者・技術者が集い,さらなる科学技術の発展に寄与できるよう知見を共有し合える場となり,本会の活動を通じて,皆様とともに情報処理技術が豊かな未来を築く一助となるよう邁進してまいりたいと考えております.
矢野 由紀子* (YANO, Yukiko) (神戸大1982卒) 株式会社FFRIセキュリティナショナル・セキュリティ事業本部東京研究開発部担当 副事業本部長
[略歴] 日本電気(株)にてネットワーク/インターネット,OS,サイバーセキュリティに関する研究開発に従事.2009年-19年総務省情報通信審議会 陸上無線通信委員会などの専門委員,2024年-JST ACT-X「AI共生社会を拓くサイバーインフラストラチャ」領域アドバイザ.2024年より現職.
[抱負] 情報技術が社会の中に浸透し活用されるようになり,多様な人にきちんと届き,誰もが安全に使えるように考えなければならないなど,さまざまな変化が起こってきています.また,研究における研究のスタイル・スピード感などの変化のほかに,技術の社会への提供のしかたも大きく変わってきていると実感しています.その中で情報処理学会は,新しい技術の創出や発展,技術の融合,社会適用などにより,社会の変容を支え先導する役割を担っていると考えます.私は,国の研究プロジェクト,産学官の連携,業界団体・コミュニティの運営や啓発活動などに携わってきました.これまでの活動で得た視点や経験を活かして,情報処理学会の新しい時代に対応した展開に貢献していければと思っております.
山内 利宏 (YAMAUCHI, Toshihiro) (九大1998卒) 岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域 教授
[略歴] 2002年九州大学大学院システム情報科学府博士後期課程修了.博士(工学).同年九州大学助手,2005年岡山大学助教授,現在,同教授.OS,システムセキュリティの研究に従事.本会コンピュータセキュリティ研究会主査,システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会幹事,CSSプログラム委員長,SWoPP組織委員長等を歴任.
[抱負] 情報処理技術はあらゆる分野で普及し,情報処理学会の役割はますます大きくなっています.一方で,サイバー攻撃の高度化やソフトウェアサプライチェーンセキュリティ等の課題が顕在化しており,情報処理技術において様々な課題を解決するための取り組みが求められています.私はこれまでに,コンピュータセキュリティ研究会やシステムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会でシステムソフトウェアの高信頼化や高速化の研究に取り組んできました.また,研究会やシンポジウムの活性化や,オープンソースソフトウェアコミュニティとセキュリティ研究コミュニティの連携による活性化等に取り組んできました.国際会議等での研究成果発表が重要を増す中,国内学会における研究会や論文誌編集活動などの研究を議論できる場の重要性も高まっているように感じています.これまでの経験を活かし,本会が,研究者が自由に議論し,新たな研究のアイデアを生み出す場として,また人材育成の場としてますます発展できますように,微力ながら尽力したいと思います.
山口 弘純 (YAMAGUCHI, Hirozumi) (阪大1994卒) 大阪大学大学院情報科学研究科 教授
[略歴] 1998年大阪大学基礎工学研究科博士後期課程修了. 博士(工学). 大阪大学助手, 准教授を経て, 大阪大学教授(情報科学研究科). 情報処理学会MBL研究会主査・幹事など歴任. 情報処理学会創立50周年記念論文賞, 平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰など. 理化学研究所R-CCSチームリーダー兼務.
[抱負] 情報処理・情報通信技術は社会の基幹インフラとなり, 農業, 製造, 建築, 宇宙といった多様な分野で今や不可欠な存在です. これに伴い,中高生の情報教育普及, 社会人の再教育, 博士人材の活躍支援を通じた包括的な人材育成が急務となっています. また, AI倫理や量子計算, AGIといった最先端技術の啓蒙活動, 自治体と連携した地域振興, 産業界や国際学会との協力強化は, 情報学への関心を強め, 学術界と産業界の発展を社会全体で後押しするための鍵だと考えます. 学術と産業の枠を超えてこれらを中立的立場で推進できるのは情報処理学会しかありません. 私は, MBL研究会での主査・幹事としての活動, 横断的研究分野での産学連携, JST CRESTプロジェクトなどを通じた研究開発経験, 国際会議運営, 大阪大学や理化学研究所での研究教育活動を通じた実績を基に, 情報処理学会のさらなる発展に貢献する所存です.
森 信一郎 (MORI, Shinichiro) (関西大1987卒) 千葉工業大学先進工学部知能メディア工学科 教授
※調査研究運営委員会からの推薦
[略歴] 1987年富士通株式会社入社. 2003年株式会社富士通研究所に異動. 位置情報に関する研究を進め, 携帯電話や車載機での活用を推進. 2016年より現職. 博士(情報学).
[抱負] これまで情報社会を牽引してきたハードウェア開発が縮小傾向にある中, ソフトウェアをコアとした情報技術の開発が指数的に伸びてきています. 人工知能, データマイニング, ビックデータなど全てが本学会が主体とするテーマです. しかしながら情報処理学会の会員数は微増にとどまっています. 増加しない原因の一つに学会員のマイノリティ指向があるのではないかと考えています. 研究者におけるマイノリティ指向は大変重要な資質です. しかし社会との乖離が広がると研究成果を適用する場が狭くなってしまいます. 学会にはこのような乖離を未然に防ぎ, 社会と研究会を繋ぐリエゾンのような役割を担う指針が必要ではないかと考えています. 社会は学会に何を期待しているのか, これまでの固定概念を打ち破り社会と研究を俯瞰的に見る視点が求められています. 私はこれまでに企業製品の研究開発と大学教育・研究を経験してきました. この経験を生かして, 企業との連携・国家事業への参入・若年層への教育など社会と研究を上手く繋ぐ学会運営を試みたいと考えています.
河合 和哉 (KAWAI, Kazuya)(横浜国大1985卒) 国立研究開発法人産業技術総合研究所デジタルアーキテクチャー推進センター 招聘研究員
※情報規格調査会からの推薦
[略歴] 1987年横浜国立大学大学院工学研究科電子情報工学専攻修了.同年松下通信工業(株)入社.以来,システム開発,技術渉外に従事し,2005年より国際標準化に従事.情報規格調査会副委員長(2014年より)SC31専門委員会委員長(2011-2016年).SC41専門委員会委員長(2017年より).2020年より現職.
[抱負] 標準化担当理事は, ISO/IEC JTC 1の国内審議団体である情報規格調査会の委員長として, 日本の情報技術の標準化を担うことになります.Society 5.0の実現に向けて,情報技術の果たすべき役割は, そのますますその重要性を増しており,それに伴って情報規格調査会の果たすべき役割, 情報規格調査会への期待は大きくなっているものと認識しています.2011年からJTC 1で具体的な規格開発を担うSCに対応する専門委員会の委員長として,国際標準化の前線で活動してきました.また, 2014年から2期,副委員長として伊藤委員長を補佐しながら情報規格調査会の運営に参画してきました.これらの活動を通じて,現在の情報規格調査会の課題は十分に認識しているつもりです.特に情報規格調査会の経営基盤の安定, 標準化人材の育成は大きな課題だと認識しています. 役員に就任いたしましたら, これらの課題の解決に向けて, 情報処理学会本部, 役員の皆様のご意見を伺いながら取組んでまいる所存です.
長谷川 亘 (HASEGAWA, Wataru)(早大卒,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)卒) 京都情報大学院大学 総長/京都コンピュータ学院 理事長/京都自動車専門学校 教授
※理事会からの推薦
[略歴] 早稲田大学卒業,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)文学修士号(M.A.)取得,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)教育学修士号(M.Ed.)取得,米国ニューヨーク州教育行政官資格. 一般社団法人京都府情報産業協会会長,一般社団法人全国地域情報産業団体連合会(ANIA)会長,一般社団法人日本IT団体連盟代表理事・筆頭副会長,一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)理事. 本会2021-24年度理事(IT産業連携担当).
[抱負] 人類社会全体のデジタル化の加速を担える優れた人材を獲得し育成することは,より一層の急務です. 2020年,一般社団法人情報処理学会と一般社団法人日本IT団体連盟(IT連盟)は,協力事業に関する協定を締結しました. 本会とIT連盟とが緊密な連携・協力を図ることは,我が国における「真の産学協同」の実現に繋がるものと確信しております. 「学び」と「仕事」の往来により,多くの方々がさらにスキルアップすることのできる機会の拡充,「学習の成果」を産業界が適切に評価することができる方策の具体化等に,本会の一員として,またIT連盟の筆頭副会長(IT教育・人材育成委員会業務執行役員)として,微力ながら尽力させていただく所存でございます.