「ポスト「京」(エクサスケールスーパーコンピュータ)で重点的に取り組むべき社会的・科学的課題について」に対する意見

「ポスト「京」(エクサスケールスーパーコンピュータ)で重点的に取り組むべき社会的・科学的課題について」に対する意見

2014年5月12日
一般社団法人 情報処理学会
会 長  喜連川 優

以下のとおり,2014年5月12日付で意見書を提出しましたので,ご報告いたします.
(協力:ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)研究会)


2014年5月12日
文部科学省研究振興局参事官(情報担当)付計算科学技術推進室 御中
一般社団法人 情報処理学会
会長 喜連川 優
以下のとおり意見を提出しますので,宜しくご査収ください.

『ポスト「京」で重点的に取り組むべき社会的・科学的課題に関する意見』について
  1. 社会的・科学的課題の概要
    スーパーコンピュータの規模の増大,構成の複雑さにより,高性能かつ高機能なアプリケーション開発がますます困難になってきています.社会的・科学的課題を解決する直接的なアプリケーション開発だけでなく,その開発の基盤となるソフトウェア構築技術や利用技術などのソフトウェア技術も極めて重要です.様々な施策によりこれら基盤技術開発も推進されていますが,システム規模の増大に伴う新たな技術開発に取り組むことも肝要です.

  2. 課題解決に向けた施策の具体的内容
    ポスト「京」,さらにそれ以降のシステムでのシミュレーション技術の発展のために,大規模なシステムを有効に活用する利用技術,大規模システムでの高性能シミュレーションのための計算アルゴリズムの開発,シミュレーションの結果生じるビックデータを取り扱う技術など,アプリケーションとハードウェアの間をつなぐ基盤技術開発を広く取り上げ,それらの研究開発に活用することも必要です.

  3. 課題解決による効果
    具体的な課題を解決するアプリケーション開発に必要なソフトウェア基盤技術の発展が期待でき,様々な分野の高性能なアプリケーション開発を促し,将来の重要なソフトウェア資産を生むことが期待できます.
以上