ソフトウエアジャパンアワード

ソフトウエアジャパンアワード

賞の概要 日本発の世界に誇るソフトウエアの研究者、開発者、技術者で、情報技術分野において特に産業界への功労があり、その業績が顕著であると共に、今後の産業界での活躍が期待できる方へ贈呈。 実務家向けのイベントであるソフトウエアジャパンに連動し、受賞者の講演またはスピーチ、アワード贈呈を2007年から実施。2013年まではローカルアワード。2020年からはイベントの見直しに伴い、独立したアワードとして運営。
選考委員 同賞選定委員会(技術応用運営委員会)
選考方法 技術応用運営委員会、ITフォーラム推進委員会の各委員及び情報処理学会フェローからの推薦に基づき選定委員会で選定する。
表彰等 学会行事内で行う。賞状および賞金2万円。

2023年度ソフトウエアジャパンアワード

■業績タイトル:深層学習アクセラレータを用いたMN-3開発と企業向けSaaS展開への貢献

【推薦理由】国内最大ユニコーン企業であるプリファードネットワークスは、現実世界を計算可能にする為にソフトウエア/ハードウエアを高度に融合するという理念に基づき、深層学習アクセラレータを独自開発、それを用いたクラスタ「MN-3」がGreen500で世界1位にランクインするなど世界的に高い評価を得ている。安達氏はスーパーコンピュータ向けソフトウェア開発を経て,2017年よりプロセッサ開発,アプリケーション開発に従事、2023年春からの「MN-3」企業向けシステムソフト・ライブラリ含めたSaaS提供では、現場へのアプリケーション適用支援も含めて、計算力提供を通じての日本の産業競争力強化貢献が期待される。
安達 知也様 安達 知也(株式会社Preferred Networks)
【略歴】
2010年東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻修士課程修了。富士通株式会社でのスーパーコンピュータ向けソフトウェア開発を経て、2017年より現職にてプロセッサ開発、アプリケーション開発に従事。

■業績タイトル:知識の共有活用活動のためのクラウドサービスの開発/運用

【推薦理由】洛西氏は、高校時代に開発した紙copiをはじめとして、多くのソフトウエアのヒット作を世に送り出している。特に近年では、増井俊之氏が発明し世界的に広く使われているクラウドサービスである「Scrapbox」や「Gyazo」「Helpfeel」等のプロダクト群を開発/運用しているHelpfeel社の代表取締役CEOとして日本のソフトウエア産業に貢献している。特筆すべきは、これらのサービスは海外でも月間1000万UUが利用するなど、世界的にもシェアを持つことである。これらを通じて受賞者は、日本のアプリケーションデベロッパーとして、知識の共有活用活動の活性化に多大な貢献を為している。
洛西 一周様 洛西 一周(株式会社Helpfeel 代表取締役CEO)
【略歴】
1982年生。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。「人間味ある」プログラムづくりを掲げて、高校時代から紙copiなどのソフトウェアを開発する。2007年より渡米してシリコンバレーで当社(旧Nota Inc.)を設立、グローバル市場でアプリやウェブの開発を手がけ事業を成功させる。2003年度IPA未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ認定。

過去のソフトウエアジャパンアワード受賞者

2022年度ソフトウエアジャパンアワード
坪倉 誠氏 業績タイトル:飛沫・エアロゾル拡散シミュレーションによる新型コロナ感染リスク評価
坪倉 誠(神戸大学大学院 システム情報学研究科/国立研究開発法人 理化学研究所 計算科学研究センター)

新型コロナ感染症対策としてマスク種/パーティション高さ/座席位置/換気頻度等どうすれば飛沫エアロゾルを通じた感染を抑えることができるのか?を富岳等を使った飛沫・エアロゾル拡散シミュレーションを通じて見える化を行なった。また計算科学が役立つ例としての認知度向上にも寄与した。情報処理学会も協賛して行ったIEEEのInTechフォーラム(2020/12/2)に於いても「Droplet/Aerosol Dispersion Simulation on the Supercomputer Fugaku for the Fight against COVID-19」と題した講演も行っていただきSC21に於いて「Digital Transformation of Droplet/Aerosol Infection Risk Assessment Realized on Fugaku for the Fight against COVID-19」という論文で2021/11 Gordon Bell賞COVID-19研究特別賞を受賞された。
登 大遊氏 業績タイトル:シン・テレワークシステム等の開発・普及
登 大遊(独立行政法人情報処理推進機構 産業サイバーセキュリティセンター サイバー技術研究室)

コロナ禍で急遽必要となった在宅勤務を可能にする為、安全・容易に自宅とオフィスを接続するシン・テレワークシステムをソフトイーサVPN技術等活用し開発、20/4から実証実験を開始、21年度にはHTML5対応、WIndows11対応等により利用端末種拡大を図り、現在23万人超がその恩恵を被っている。この他に20/11から自治体テレワークシステム for LGWANの実証実験も開始され、約800の自治体等の5万4千台の庁舎内端末にインストールされている。22年度にはシン・テレワークシステムオープンソース化及び企業による事業化が予定、アフタコロナ時代オフィスワーカの働き方効率向上への貢献が期待される。https://www.ntt-east.co.jp/databook/pdf/2021_17-08.pdf?msclkid=5ab3d253ab1311ec84a36cd48970e3b0

2021年度ソフトウエアジャパンアワード
廣瀬 一海氏 業績タイトル:COVID-19接触確認アプリCovid19Radarの開発
廣瀬 一海

候補者は、2020年3月新型コロナウィルスの感染が拡大する中、ITコミュニティとしてこの問題に取り組むため、一個人としてオープンソースコミュニティCOVID-19 Radar Japanを主宰し、これに参画した技術者、デザイナーらと共に接触確認アプリに向けた開発を行った。ソースコードはGitHubに公開されて世界から100人以上が貢献した。スマートフォンに搭載される公式アプリの開発は厚生労働省に引き継がれ、候補者らによるコードがベースとされることになった。このように候補者はITコミュニティとして社会に貢献する、いわゆる"Hacktivist"の存在を大きくアピールした。これはソフトウエアジャパンアワードにふさわしい貢献だと考える。
2020年度ソフトウエアジャパンアワード
神戸 康多氏 業績タイトル:オープンソース脆弱性スキャナ「Vuls」の開発
神戸 康多(フューチャー株式会社 サイバーセキュリティイノベーショングループ シニアアーキテクト)

候補者はオープンソースの脆弱性スキャナーとして国際的に知られるVulsの開発者である。ソフトウエアの脆弱性が日々報告される状況において、サーバ管理者はそれらの情報を随時チェックした上で、自身が管理するサーバへの影響範囲を調査し、深刻度や緊急性に応じて対応することが求められる。Vuls はこれらの作業を自動化・可視化することによりサーバ管理者の負荷や作業ミスを軽減し、ますます重要性が高まるサイバーセキュリティの向上に寄与することが期待される。Vuls の有用性は例えば開発が始まって歴史が浅いにもかかわらず GitHub Starが 7,000 を超えるなど、国際的に高く評価されていることからも裏付けられる。候補者はまた、サイバーコロッセオ2020などにて精力的にセキュリティ向上の啓蒙活動を行っている。以上より、候補者はソフトウエアジャパンアワードにふさわしいと考える。
2019年度ソフトウエアジャパンアワード
若宮正子氏 業績タイトル:iPhoneアプリ開発等による高齢化社会でのITの意義の発信
若宮 正子(NPO法人ブロードバンドスクール協会 理事)

若宮氏は80歳を超えてからiPhoneアプリの開発を始め、開発したiPhoneアプリ「hinadan」は、AppStoreに登録され好評を博している。Apple社の「WWDC 2017 Worldwide Developer's Conference」に開発者として特別招待された他、政府の「人生100年時代構想会議」の有識者メンバーに選ばれるなど多方面で活躍している。超高齢化社会を迎えつつある日本において、ソフトウェアの開発を通して高齢者が情報を活用し豊かな生活を送ることができることの発信は、極めて意義深く、ソフトウェアジャパンアワードの受賞にふさわしいと考える
奥 一穂氏 業績タイトル:高速なHTTP/2サーバ「H2O」の開発
奥 一穂(ファストリー株式会社)

奥氏は高速なHTTP/2サーバのである「H2O」を開発、オープンソースとして公開している。現在はH2Oの最大の利用者であり、世界有数のCDN事業者Fastlyに在籍、本実装を活用することでそのビジネスに貢献している。また、奥氏は東京大学在学中にPalm OS用のWebブラウザ「Palmscape」を開発、以来多数のソフトウェアを開発することで、その当時在籍していた企業のビジネスに貢献するとともに、極めて優秀なソフトウェア開発者としてコミュニティの尊敬を集めており、ソフトウェアジャパンアワードの受賞にふさわしいと考える。

2018年度ソフトウエアジャパンアワード
山本一成様 業績タイトル:史上初めて人間の名人に勝利した将棋ソフトPonanzaの開発
山本 一成(愛知学院大学 特任准教授)
山本氏は将棋ソフトウェアPonanza開発者である。Ponanzaは世界コンピュータ将棋選手権において、2015年度、2016年度連覇を達成し、2017年の電王戦では佐藤天彦名人に2連勝して、将棋における人間とコンピュータの対戦の結論を出した。この勝利は、AIに対する社会の関心を喚起し、情報科学に対する注目を集めることに大きな寄与をした。また将棋ソフトウェアで培った技術は幅広い分野に適用していくこと期待でき、ソフトウェアジャパンアワードにふさわしいと考える。
古橋貞之様 業績タイトル:ビッグデータ分析における分散処理ミドルウェア群の開発
古橋 貞之(トレジャーデータ株式会社)
古橋氏はシリコンバレーで起業したビッグデータベンチャー、トレジャーデータの創業者の一人である。近年、ビッグデータ分析の社会的重要性が増す中、氏はこの分野でMessagePack、Fluentd、Embulk、DigdagなどのOSSを開発、Googleをはじめ多数の企業に使われると共に、所属会社のビジネスに活用、その成功に大きく貢献している。古橋氏はその類まれなる技術的センスを元に、有用なミドルウェア群を開発し続けており、今後も産業に大きく貢献することが期待されるため、ソフトウェアジャパンアワードにふさわしいと考える。

2017年度ソフトウエアジャパンアワード
得居誠也様 業績タイトル:Deep Learningのフレームワークの開発
得居 誠也(株式会社Preferred Networks リサーチャー)
近年、機械学習、ディープラーニングが注目されているが、その中Chainerは、Pythonの機械学習、ディープラーニングのライブラリとして2015年6月にリリースされ、リリース後まだ1年足らずであるが、非常に優れたものであり、現在、GoogleのTensorFlow(AlphaGoで実装された機械学習ライブラリ)に匹敵する有力なソフトウェアとして普及し活用されている。日本発で、機械学習、ディープラーニング分野でデファクトとなりつつある重要なものであり、ソフトウェアジャパンアワードにふさわしいと考える。
平野洋一郎様 業績タイトル:純国産データ連携ミドルウェア「ASTERIA」の開発と事業化
平野 洋一郎(インフォテリア株式会社 代表取締役社長/CEO)
平野氏は、日本発のXML専業ソフトウェア開発ベンダとして1998年にインフォテリア社を起業した。その代表製品である、「ASTERIA」は導入企業5,000社を超え、データ連携ミドルウェア市場で9年連続国内トップシェアを継続している。また、XMLコンソーシアム(現先端IT活用コンソーシアム)の立ち上げや、2016年の「ブロックチェーン推進協会」の立ち上げなど、新技術を中核とした業界コミュニティの活動にも熱心に取り組んでいる。コミュニティ活動による技術者育成、市場への新技術の浸透への貢献も大きい。事業のグローバル化を見据えて近年は活動拠点をシンガポールに移し、更なる活躍が期待される。

2016年度ソフトウエアジャパンアワード
工藤拓様 業績タイトル:自然言語処理技術の開発と公開
工藤拓(グーグル株式会社 ソフトウェアエンジニア)
奈良先端大およびNTTコミュニケーション科学基礎研究所所属時に開発し、フリーソフトとして公開した形態素解析システムMeCabおよび日本語係り受け解析システムCaboChaは、日本語処理のデファクトスタンダードとして広く使われており、自然言語処理の基礎研究および応用に対する貢献は計り知れない。その他、汎用のチャンカーYamCha、木枚挙に基づく分類学習器BACTなど、現在でも多くの研究者に利用される言語処理やパターン認識に有用なツールの開発と公開を行った。2005年からは、Googleにて、検索、日本語入力(かな漢字変換)、翻訳の研究開発に携わり、自然言語処理技術の研究開発から応用まで幅広く指導的役割を果たしている。特に日本語入力においては Google 社内でのプロジェクト立ち上げからかかわり、技術開発のみならず後進の育成にも多大な貢献をした。学術界へのフィードバックも積極的におこなっており、Web日本語Nグラムの公開や、言語処理系の学会を中心とした発表活動、大学での講演、また、インフォーマルな形でも研究者との交流を継続し、若手研究者を中心に学術界に刺激を与え続けている。
猪子寿之様 業績タイトル:情報技術とアートを融合した新たな表現の創出と国内外への展開
猪子寿之(チームラボ代表)
猪子寿之氏は、2001年東京大学工学部計数工学科卒業と同時にチームラボを創業し、現在代表取締役を務めている。チームラボは、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、絵師、数学者、建築家、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、編集者など、デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団であり、テクノロジーとアートを融合させたインタラクティブな展示などを、国内外の美術館、博物館、商業施設、観光施設などで発表し、好評を博している。最近の作品としては、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」オープニング映像の作成、新江ノ島水族館のナイトワンダーアクアリウムのイベント、ラスベガスのホテル ベラージオでの市川染五郎主演の歌舞伎「鯉つかみ」の映像担当などがあり、マスコミでも大きく採り上げられている。またこのような活動は、子供を含めた幅広い層が情報技術の可能性や面白さを体感することにつながるものである。

2015年度ソフトウエアジャパンアワード
藤田智成様 業績タイトル:オープンソースソフトウェアの開発とグローバル展開及び実用化
藤田智成(日本電信電話株式会社 NTTソフトウェアイノベーションセンタ 主任研究員)
2000年にNTTに入社、2002年にiSCSI開発プロジェクトを立ち上げ、複数の企業の開発者を率いて開発を進め、RedHat Enterprise Linux Ubuntuなど主要ディストリビューションに採用されるOSSのデファクトのiSCSIターゲットソフトウェアに成長させる。また、LinuxカーネルのソフトウェアI/O仮想化機能等の開発に携わり、その功績が認められLinuxカーネルにおける将来の開発計画に影響力を持つ、主要開発者数十名に選ばれ、Linux Kernel Summitに2007年から4年連続で招待される。2008年より、仮想環境用分散ストレージ技術Sheepdogの開発を立ち上げOSSとして公開、中国の電子商取引最大手アリババなど、広く活用されるソフトウェアとしてプロジェクトを成長させる。並行して、OpenStackオブジェクトストレージSwiftの開発コミュニティに参加し、Amazon S3互換API機能Swift3プロジェクトの立ち上げに貢献した。現在(2011年より)では、SDNアプリケーションの迅速な開発を実現する「Ryu SDN Framework」を開発し、日本発のオープンソースとして公開、一般的に、95%のオープンソースプロジェクトは、誰にも使われずに失敗すると言われている中、Ryuコミュニティを主導し、様々な施策を実施、グローバル展開/エコシステムの拡大に取り組んだ結果、多くのベンダに活用され、世界の三指の一角を占めるレベルまで到達させた。
江木聡志様 業績タイトル:パターンマッチ指向プログラミング言語Egisonの設計・開発
江木聡志(楽天株式会社 楽天技術研究所 アソシエイト サイエンティスト)
従来の言語では表現不可能だった柔軟なパターンマッチを可能にする構文を生み出し、アルゴリズムをより直感的に記述できる全く新しいプログラミング言語の理論を開拓した。その理論をもとに設計・開発を進めているプログラミング言語Egisonを通して、産業界を含む日本発の世界的なコミュニティを開拓している。

2014年度ソフトウエアジャパンアワード
住井英二郎様 スピーチタイトル:「λの力」
住井英二郎(東北大学 大学院情報科学研究科 准教授)
先進的プログラミング言語理論に関する世界トップレベルの研究・開発を行うとともに最先端の技術を日本のソフトウェア・コミュニティに幅広く紹介する活動を積極的に行いその普及に大きく貢献した。
登 大遊様 スピーチタイトル:「ハッキングについて」
登 大遊(ソフトイーサ株式会社 代表取締役)
簡単な操作でプライベートな通信環境を自由に構築できる仮想プライベートネットワークソフトウェアをいち早く開発しその後も幅広いネットワーク環境に使えるVPN製品を次々と世に提供している。さらに学生として在学中にソフトウェアベンチャーを立ち上げ自ら開発した日本発のソフトウェアを世界に発信し日本のソフトウェアコミュニティに大きな勇気と夢を与え続けている。

2013年度ソフトウエアジャパンアワード
スピーチタイトル:「大規模データをより深く・より速く分析する技術」
西川 徹(株式会社Preferred Infrastructure 代表取締役社長 最高経営責任者)
ウェブ上の大規模データを対象とした解析・評価システムを始め 大きく変化する情報技術動向の中 萌芽的技術をいち早く実用化し 社会に提供することにより 日本のソフトウェア・コミュニティに大きく貢献した
スピーチタイトル:「初音ミクという「場」」
伊藤博之(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社CEO / メタクリエイター)
「初音ミク」を代表とする優れたコンテンツ素材をいち早く提供することで 日本および海外におけるユーザ作成コンテンツの浸透と展開に尽力し デジタルコンテンツを誰もが楽しめる社会の普及に大きく貢献した
戀塚昭彦(株式会社ドワンゴ ニコニコ事業統括本部 プラットフォーム事業本部 第三企画開発部 第五開発セクション)
「ニコニコ動画」というユーザ参加型コンテンツプラットフォームをいち早く提供することで 日本および海外におけるユーザ作成コンテンツの浸透と展開に尽力し 誰でもデジタルを楽しめる社会の普及に大きく貢献した

2012年度ソフトウエアジャパンアワード
講演タイトル:「Google Crisis Response」
賀沢 秀人(グーグル株式会社 シニアエンジニアリングマネージャ)

2011年3月11日の東日本大震災発生直後から Person Finderを始めとする様々な取り組みをなされ 被災地の人々や被災地を支援する活動に貢献し 日本のソフトウェア・コミュニティが連携して大きな力を発揮できることを世の中に大きく知らしめた
講演タイトル:「プロボノエンジニアによる復興支援活動、sinsai.infoとHack For Japan」
関 治之(sinsai.info 総責任者 / 合同会社Georepublic Japan 代表社員/CEO)

2011年3月11日の東日本大震災発生直後からいち早く情報収集プラットフォームsinsai infoを立ち上げ またエンジニアによる復興支援コミュニティHack for Japanを支援するなど 日本のソフトウェア技術者が力を合わせて社会に貢献できることを実証した

2011年度ソフトウエアジャパンアワード
講演タイトル:「クラウドが拓くカーナビゲーションの未来
-次世代カーナビ『CAR NAVITIME』-」
大西 啓介 (株式会社ナビタイムジャパン 代表取締役社長)

最短経路探索技術を応用したNAVITIMEナビゲーションシステムにより 個 人のみならず産業界に対して最適なルート探索手段を提供し 日本のサイバー フィジカルシステムを大きく発展させ 日本のアプリケーションデベロッパーとして顕著な貢献をされ
講演タイトル:「次世代の天気予報」
石橋 知博 (株式会社ウェザーニューズ 取締役)

天気予報にサポーター情報を取り入れるという画期的手段により 新しい予測技術を開発するとともに サポーターの価値創造という新らしいビジネスアーキテクチャを構築し 日本のサイバーフィジカルシステムの発展を創出された
2010年度ソフトウエアジャパンアワード
講演タイトル:「「『LightBike』のヒットに至るまでと今後の展開
~全米No.1 iPhoneアプリになった経緯とその要因~」
柳澤 康弘((株)パンカク 代表取締役社長)

3D対戦ゲーム「LightBike」を開発 2009年2月に米AppStoreの有料アプリランキングで1位を獲得するなど 日本のモバイルアプリケーションデベロッパーとして顕著な貢献をし さらに様々な情報発信を通して後続の開発者達を先導された
講演タイトル:「個人で制作し世界に配信する」
深津 貴之((株)Art & Mobile 代表取締役)

数々のiPhoneアプリを個人として制作 世界に発信しそのうちの1つは 2009年グッドデザイン賞を受賞するなど 世界で活躍する個人プログラマとして顕著な貢献をし さらに様々な情報発信を通して 後続の開発者達を先導されました
2009年度ソフトウエアジャパンアワード
近藤敦也氏
伊藤直也氏 講演タイトル:「はてなの挑戦」
近藤 淳也((株)はてな 代表取締役)*講演者 伊藤 直也((株)はてな 執行役員CTO)

「はてなブックマーク」「人力検索はてな」「はてなアンテナ」「はてなダイアリー」など独自のネットワークサービスを開拓され 我が国のネットワークサービス分野の活性化とオープンなネットワークコミュニティの発展に顕著な貢献をされた

講演タイトル:「モバゲータウン開発秘話」
川崎 修平 ((株)ディー・エヌ・エー 取締役)

ゲーム機能とコミュニティ機能を兼ねそなえた「モバゲータウン」を独自の発想で開発し 我が国のケータイゲーム業界における第一位のサービスを実現された.またクリエイターとして独創的なネットワークサービスを数多く創出しコミュニティの発展に顕著な貢献をされた
2008年度ソフトウエアジャパンアワード
講演タイトル:「ダイバーシティと経営戦略」
内永 ゆか子(日本アイ・ビー・エム(株)技術顧問 / NPO法人J-win 理事長)

情報処理分野における女性技術者・経営者の先駆者となられ また女性の人材育成と活躍の場を広げる上で長年にわたりリーダーシップを発揮され 我が国ならびに国際社会における情報処理分野のダイバーシティの啓蒙と実現に顕著な貢献をされた
講演タイトル:「ゲーム木探索の最適制御 -将棋における局面評価の機械学習-」
保木 邦仁 (東北大学 大学院 理学研究科 助教)

Bonanzaの開発と公開によりコンピュータ将棋における新手法を開拓しコンピュータ将棋の進歩を加速するとともに Bonanzaのユニークな戦い方と高い実力によりコンピュータと人間の能力に関する社会一般の大きな関心を喚起することに多大な貢献をされた
2007年度ソフトウエアジャパンアワード
講演タイトル:「TRON—ユビキタス・コンピューティングのためのオープン・リアルタイム・プラットフォーム」
坂村 健(東京大学大学院 情報学環 教授)

TRON構想の提唱とトロンプロジェクトにおけるその実現と実践を通してわが国独自のコンピュータアーキテクチャを開拓して世界をリードするとともにこれからの電脳社会の構図の具体化に顕著な貢献をされた
講演タイトル:「Ruby in the World」
まつもと ゆきひろ((株)ネットワーク応用通信研究所 特別研究員)
Rubyの開発とその国際的な普及を通して新しいプログラミング言語を開拓し世界をリードするとともにソフトウェア技術の発展に顕著な貢献をされた
2006年度ソフトウエアジャパンアワード

講演タイトル:「成長を続けるオンラインゲーム:世界で勝ち抜く戦略とは何か」
松原 健二(株式会社コーエー ネットワークゲーム担当 執行役員)

1986年(株)日立製作所入社、メインフレーム、スーパコンピュータCPU開発に従事。1997年 マサチューセッツ工科大学スローンスクール修了。同年日本オラクル(株)入社、データベースソフトのローカライズ、2000年問題、新規事業開発に従事。 2001年(株)コーエー入社、現在ソフトウェア事業部ネットワークゲーム担当執行役員。

講演タイトル:「ドコモの拡大進化戦略」
夏野 剛(株式会社NTTドコモ 執行役員マルチメディアサービス部長)
ドコモのマルチメディア戦略の総責任者として、iモードからおサイフケータイまで様々なサー ビスを世に送り出している。ベンチャー企業副社長から1997年にiモードの立ち上げのためにドコモに転身し、今やiモードの育ての親として世界的に知ら れている。2001年ビジネスウィーク誌にて世界のeビジネスリーダー25人の一人に選ばれる。
講演タイトル:「日本発ソフトウェアベンダの世界への挑戦」
鎌田 富久(株式会社ACCESS 取締役副社長兼CTO)

1984年に基本ソフトウェア開発のベンチャー企業アクセスの設立に参加、現在、同社、株式会社 ACCESS取締役副社長兼CTO。携帯電話向けのコンテンツ記述言語「Compact HTML」をW3Cに提案するなど、情報家電分野での標準化を積極的に推進。2005年に米PalmSource社を買収し、OSを含めたネット家電向け ソフトウェア事業全般をの研究開発をリード。