前田 章 君
2018年度功績賞受賞者の紹介
前田 章 君 (まえだ あきら)
本会正会員前田章君は,永年にわたり先端情報処理と制御によるシステム技術分野の研究・開発および実用化に関して先導的な役割を果たしてこられました.
1981 年日立製作所に入社されて以来,衛星画像処理技術の研究および衛星レーダ画像処理システムの開発.MRI 画像構成処理技術の研究およびイメージング技術の開発.また人工知能・データマイニングなど高速データ処理技術の研究開発に取り組み,多くの研究・開発業績をあげられ,これらの技術分野に多大な貢献をされました.また同社におかれて中央研究所情報システム研究センタ長,システム開発研究所長,インフラシステム社CTO,情報・システム社技師長,ICT 事業統括本部技師長などを歴任され,技術戦略の立案と実行,後進の育成などを行われて当該研究分野の発展と産業貢献に尽力されました.2017 年には科学技術振興機構に移られ,未来社会創造事業「超スマート社会の実現」領域の運営統括として活躍されています.
学協会の活動においては,本会において理事(2005 年度〜2006 年度),副会長(2015 年度〜2016 年度)などを務められ,本会の中長期戦略として3 つの提言の策定や,27 年間据え置いてきた年会費の改訂実施に尽力されたほか,人工知能学会副会長,計測自動制御学会会長などを歴任され,情報・制御系の技術コミュニティの発展と運営に大きく貢献されました.これらの卓越した功績により,2009 年には人工知能学会功労賞を授与されています.
以上のように,同君が情報システム技術の発展と研究・開発ならびに本会の発展に尽くされた功績は,まことに顕著であります.