長谷川 亨 君

2020年度功績賞受賞者の紹介

長谷川 亨 君 (はせがわ とおる)

長谷川 亨

 本会正会員長谷川亨君(フェロー)は,広帯域化するインターネットにおける計測アルゴリズムについて,理論検討と実践に尽力し,我が国おける計測に関する研究分野の進展に貢献されました.その成果は学術的に高く評価されるとともに,さらに開発したアルゴリズムを日米間の国際接続網に商用導入することで,我が国のインターネット品質向上に貢献し,これらの優れた研究成果により,電子情報通信学会 論文賞(2015,2018,2019)を受賞されました.また,米国NSF,欧州HORIZONとの国際共同プロジェクトを多数実施し,世界における将来インターネットに関する研究の進展に貢献されました.

 同君は,学術の振興や関連分野の発展,学会活動の活性化に対しても多くの貢献をされており,本会においては,理事(2006年度〜2007年度),監事(2012年度〜2013年度)などを歴任されています.

 さらには,国際会議IFIP Testcom/Fates 2008プログラム委員長,IEEE ICNP 2010プログラム委員長,IEEE P2P 2011プログラム委員長,IEEE Global Internet Symposium 2015プログラム委員長,IEEE LANMAN 2017組織委員長等を務められ,当該学術分野の発展に大きく貢献されました.

 以上のように,同君が,情報処理分野ならびに本会の活動の発展に尽くされた功績はまことに顕著であります.