2024年度マイクロソフト情報学研究賞

2024年度マイクロソフト情報学研究賞の表彰

 
 

鳴海 紘也 君(正会員)

「折紙に着想を得たデジタルファブリケーションの研究」

2020年東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。博士課程在籍中に日本学術振興会特別研究員、科学技術振興機構ACT-I「情報と未来」個人研究者などを務め、2020年4月より東京大学大学院情報学環助教、2021年4月より同工学系研究科特任講師、2024年4月より慶應義塾大学理工学部情報工学科准教授。専門はヒューマン・コンピュータ・インタラクションで、特に特殊な素材と構造を活用したデジタルファブリケーションや形状変化インタフェースの研究に従事。

[推薦理由]
鳴海氏の研究チームは、折紙とデジタルファブリケーションを融合することにより、物体を高速・省材料・省スペースで造形する技術を開発した。一連の成果はRobotics、Human-Computer Interaction (HCI)、Computer Graphics (CG)の最難関会議・論文誌であるIEEE ICRA、ACM UIST、ACM TOCHI、ACM TOGなどに採択された他、ファッションブランドとの展示・産業応用に発展するなど、学術と産業の両面に貢献した。

 
 

坂野 遼平 君(正会員)

「IoTメッセージングのスケーラビリティに関する研究」

2010年北海道大学工学部情報エレクトロニクス学科卒業。2012年同大学大学院情報科学研究科修士課程修了。2018年東京工業大学大学院情報理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。2012年日本電信電話株式会社入社。2018年東京工業大学情報理工学院研究員。2020年より工学院大学情報学部情報通信工学科助教、2022年より同准教授。2024年一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科准教授、現在に至る。2021年よりJSTさきがけ研究者を兼任。 IoT、オーバレイネットワーク等の研究に従事。2015年度情報処理学会論文賞、2019年度船井研究奨励賞等を受賞。

[推薦理由]
多様なIoTデバイスが高度に連携する社会が到来しつつある中で、IoTの「規模」に如何に対処するかは重要なトピックとなっている。坂野遼平氏は、IoTデバイス間の情報交換を支えるメッセージング技術に着目し、より多数のデバイス・多量のIoTデータのやりとりを可能とする負荷分散技術等について研究を行ってきた。その中で、複数メッセージングサーバ間の自律的な連携アルゴリズムや、低コストなデプロイを可能とするモジュール化技術等、多面的に優れた成果をあげている。 また、メッセージング性能を測定するオープンソースソフトウェアの公開や、企業との共同研究等、成果の社会還元にも精力的に取り組んいる。