旭  寛治 君

2007年度(平成19年度)功績賞受賞者の紹介

旭  寛治 君 (あさひ ひろはる)

本会正会員旭寛治君は,永年にわたり情報処理分野の研究実用化に携わってこられました.1971年株式会社日立製作所に入社されて以来,汎用大型計算機およびスーパーコンピュータ向けのオペレーティングシステムの開発に従事され,性能および信頼性の向上に関する業績等を通じ,情報システムの高度化,適用範囲の拡大に大きく寄与されました.
  同君は,本会理事(1999年~2000年),本会副会長(2005年~2006年)を歴任され,本会運営の中核を担い,本会の発展に多大な貢献をされました.また,2001年から歴史特別委員会委員を務めるとともに,コンピュータ博物館実行小委員会主査として,本会Webサイトでのコンピュータ博物館の開設に尽力され,我が国のコンピュータの歴史を後世に伝える新しい試みの実現に寄与されました.この活動に対し,本会より学会活動貢献賞が授与されました.さらに,2003年以降,JABEE(日本技術者教育認定機構)審査員,同理事,本会アクレディテーション委員会副委員長を歴任され,情報技術教育の水準向上に尽力されました.現在はITプロフェッショナル委員会委員長として,高度IT人材の育成,情報処理技術者の社会的地位の向上に向けて,永年の産業界での経験に基づきさまざまな提言を行うなど精力的な活動を続けておられます.
  以上のように,同君は情報処理分野の発展に大きく貢献しており,その功績はまことに顕著であります.