(JABEEのプログラム認定)
2001年の技術士法の改正と並行して、技術者を育成するための大学のカリキュラム(プログラム)が、国際的に通用する水準を満たしていることを、第三者が認定する仕組みも導入されました。日本では日本技術者教育認定機構(JABEE, Japan Accreditation Board for Engineering Education)がプログラムの認証を行います 。
認証基準の調整や審査員の育成に関しては、アクレディテーション委員会が担当しています。
(技術士への道)
JABEEによって認定された大学のプログラムを修了した学生には技術士一次試験が免除されます。JABEEプログラムによる認定の仕組みは、こうして技術士制度とつながっています。
(プログラムの認定分野と標準カリキュラム)
技術士は専門領域ごとに20の技術部門(総合監理部門を除きます)が設けられています。プログラム認定基準は、ほぼこの部門に対応して設定されています。
本会に関連するのは、主に技術士(情報工学部門)です。これに対応するプログラムの認定分野は「電子情報通信・コンピュータおよび関連の工学分野」と「情報専門系」の二つです。情報系専門教育カリキュラム標準J07で言うと、前者がコンピュータエンジニアリング(CE)およびソフトウェアエンジニアリング(SE)、後者がコンピュータ科学(CS)、情報システム(IS)、インフォメーションテクノロジ(IT)、一般情報教育(GE)の各領域に対応します。
標準カリキュラムの整備に関しては、各カリキュラム委員会が領域ごとに担当しています。
(技術士制度への支援)
文部科学省科学の技術・学術審議会技術士分科会専門委員に対して、主に学術および技術者育成のための高度教育との整合の観点からアドバイスします。