「全国大会・FITの魅力をご存知ですか」
住田 一男(事業担当理事)
事業担当理事を務めさせていただいております。事業担当は、毎年3月に開催される全国大会ならびに、電子情報通信学会の情報・システムソサエティとヒューマンコミュニケーショングループとの共催による9月開催のFIT(情報科学技術フォーラム)といった情報処理学会の主要イベントを事業として運営するのが主な役割です。
全国大会は数千名、FITは千数百名の研究者や技術者が参加する本会にとって大規模なイベントです。情報処理技術分野の研究者や技術者が一堂に会し、研究分野横断的にさまざまな専門家の生の声が聞け、交流できる場です。運営委員、実行委員、プログラム委員、現地実行委員、研究会担当委員、座長、査読者、事務スタッフなど多くの方々のご努力で開催・運営されています。
インターネットの普及で多くの技術情報がWebで簡単に入手可能になりましたが、対面でのインタラクティブな情報交換や議論が格段に有意義であることは言うまでもありません。全国大会やFITは、通常の講演の学生セッションや一般セッションに加えて、講演やセミナー、パネル討論など多くのイベント企画が実施されるのが特長の1つです。全国大会やFITの開催期間中、複数のイベントが同時並行的に実施されています。参加者は、ご自身の発表や聴講すべきセッションがない時間帯を有効利用して、該当分野の技術や研究についての最新の動向や情報を効率的に得ることができます。
次回第78回全国大会は、慶応義塾大学矢上キャンパス(横浜市港北区日吉3-14-1)において、2016年3月10日(木)から12日(土)にかけて開催されます。本大会でも、「超スマート社会の実現に向けて」、「ポスト・ディズニー(ピクサー)のコンテンツ産業の行方 -今後10年のコンテンツ産業を支えるメディア技術は何か-」、「Deep LearningとこれからのAI研究」、「自動車の自動走行・高度運転支援技術開発の最前線」、「2020年に向けた音声翻訳の研究開発」、「量子計算の可能性と実現方法」など、各分野での第一人者の研究者や技術者が登壇する興味深いテーマのイベントが目白押しです。各分野の新進気鋭の若手研究者が短い時間で次々と登壇し弾丸トークを行う大好評の講演会IPSJ-ONEも企画されています。
参加費無料のイベント企画もあります。講演発表を予定されていない方もぜひ参加してみてはいかがでしょう。また、セッションの聴講やイベントへの参加は、非会員も可能です。周りの方々にも参加を呼び掛けていただければ幸いです。
第78回全国大会