安浦 寛人 君
フェロー
安浦 寛人 君(正会員)
[対象業績] 「システムLSIの設計に関する基礎理論と設計支援技術の確立」
1976年京都大学工学部情報工学科卒業。1978年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。京都大学助手,助教授,九州大学教授,同システム LSI研究センター長(初代),同大学院システム情報科学研究院教授・研究院長を経て,2008年より九州大学理事・副学長。工学博士。主な受賞:本会論文賞(1992年),坂井記念特別賞およびBest Author賞(1993年),電子情報通信学会業績賞(2001年),同論文賞(1988,1994年),産学官連携功労者表彰文部科学大臣賞(2007年)
[業績推薦理由]
安浦寛人君は,長年,システムLSIの設計に関する基礎理論と設計支援技術の確立に多大な学術的貢献を果たしてきた。この中で,低消費電力化設計に関しては,可変電源電圧プロセッサの基本原理を提案し,この分野で世界的に最も引用される論文となっている。さらには,文科省知的クラスター創成事業・福岡拠点の研究統括を務めており,我が国における産学官連携の功績が認められ,文部科学大臣賞をはじめとして,諸学会でも数多くの賞を受けている。最近では,「シリコンシーベルト構想」を牽引している。