山下 直美 君

  • 山下 直美

    [対象業績]「インクルーシブな社会を実現するシステムデザイン技術の先駆的研究」

      2001年京都大学修士課程修了、2006年博士(情報学)取得。2001年よりNTTコミュニケーション科学基礎研究所にてHCI研究に従事。現在特別研究員。情報学研究所客員教授、京都大学非常勤講師などを兼務。本会の他に、ACM SIG-CHIにてボードメンバを務め、CHI2005のGeneral Co-Charを務めるなどグローバルに活躍する。本会山下記念研究賞やCSCW 2022 Diversity and Inclusion Award(2023)など多数受賞。

    [業績推薦理由]

    山下直美君は、インクルーシブ社会を目指し、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)技術の研究を推進してきた。非母語話者の参画支援やうつ病患者の社会復帰支援、LGBTの人々の出会い・交流支援など、多岐の社会的課題に対しユーザー分析とシステムのデザインを数多く手がけてきた。特にうつ病患者の早期回復課題に対し、コミュニケーションデザインによる新たな解決策を提示・開発した。アプリ「みまもメイト」は、薬物に頼らない治療体制の確立の糸口を与え、NPO法人COMHBO地域精神保健福祉機構で運用されており、まさに本会フェローに相応しい。