山下 雅史 君

フェロー

山下 雅史 君(正会員)

[対象業績] 「分散型システムのためのアルゴリズム理論構築に対する貢献」

1974年京都大学工学部情報工学科卒業. 1980年名古屋大学工学研究科情報工学専攻博士課程を単位取得退学. 1981年工学博士(名大). 1980年豊橋技科大教務職員, 1981年同助手, 1985年広島大学工学部助教授, 1992年同教授, 1998年以降九州大学システム情報科学研究院教授. この間, たびたびSimon Fraser大学やWisconsin大学の客員研究員を勤める. 電子情報通信学会フェロー, 日本応用数理学会, IEEE, ACMの会員.

[業績推薦理由]

山下雅史氏は, 分散アルゴリズムの理論を専門として世界的に活躍する研究者である. 特に, 分散ロボットの研究では, ロボットによる自己組織化能力を分散計算の立場から検討し, 後に山下モデルと呼ばれる数学的モデルを世界で初めて発表. また, 不完全情報の下での動的探索の分野でも世界標準となるモデルをいくつか提案しており, 現在でも, これらのモデルのもとで数多くの研究成果が世界中の研究者によって生み出されている. 本会においても, FIT2007プログラム委員長, FIT2010の実行委員長を務めるなど, 貢献は著しい.