八木 康史 君

フェロー

八木 康史 君(正会員)

[対象業績] 「全方位視覚情報処理とコンピュータビジョンに関する先駆的研究」

1983年大阪大学基礎工学部制御工学科卒.1985年同大学院修士課程修了.同年三菱電機(株)研究員.1990年大阪大学基礎工学部助手.1991年大阪大学工学博士.1993年大阪大学講師.助教授を経て,2003年大阪大学産業科学研究所教授.本会CVIM研究会幹事・CVIM論文誌編集委員長・ CVA論文誌副編集委員長,ACCV(2007プログラム委員長,2009実行委員長)等を歴任.電子情報通信学会論文賞,MIRU長尾賞などを受賞.

[業績推薦理由]

 八木康史君は,1980年代からコンピュータビジョン分野での研究に取り組み,特に,世界に先駆け,反射屈折光学系による全方位カメラを開発し,ロボット視覚などへの応用により全方位視覚情報処理の研究領域を切り拓いた.さらに,リアルな物体表現を可能にするために,現在世界的に注目されている反射特性の計測・解析技術にもいち早く取り組み,高い評価を得ている.最近では,人の歩く姿から個人を識別する歩容認証技術に関して,世界最大規模の歩容データベースを構築するとともに,世界最高水準の歩容認証技術を確立している.