上原 隆平 君
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[対象業績]「計算機科学としてのパズルや折り紙の研究に対する貢献」
1991年電気通信大学大学院電気通信学研究科博士前期課程修了.理学博士.1991年キヤノン(株),1993年東京女子大学情報処理センター助手,1998年駒澤大学文学部講師,2001年同大学文学部助教授,2004年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科助教授を経て,2011年より同大学情報科学研究科(のち情報科学系)教授.EATCS(European Association for Theoretical Computer Science)Japan Chapterの幹事(2010年—2014年),副会長(2014年—2018年),会長(2018年—現在)を歴任.2012年山下記念研究賞を受賞.
[業績推薦理由]上原隆平氏は,離散数学とアルゴリズム理論の応用として,レクリエーション数学・パズル・折り紙といった身近な題材を取り上げ,その中にある理論計算機科学的側面を深く掘り下げ,本質的な困難性をモデル化し,アルゴリズムや計算量の理論の観点から大きな研究成果を挙げてきた.本会においては,アルゴリズム研究会の主査,幹事として長年にわたりその発展に尽くし,さらに国際会議のプログラム委員を数多く務めるなど,日本のアルゴリズム理論研究の発展に多大な貢献をした.以上の理由により,上原隆平氏を本会フェローに推薦する.