棟上 昭男 君
フェロー
棟上 昭男 君(正会員)
[対象業績] 「国際および国内の情報技術標準化と情報技術の研究開発への貢献」
1960年3月東京大学工学部応用物理学科卒業,1962年3月東京大学大学院数物系研究科修士課程修了,1966年3月東京大学大学院工学系研究科博士課程修了,同年4月通産省工業技術院電気試験所(後の電子技術総合研究所,現産業技術総合研究所)入所,ソフトウェア部長,情報アーキテクチャ部長を歴任後,1991年3月より情報処理振興事業協会(IPA)理事,1999年4月より東京工科大学メディア学部教授,現在に至る.工学博士.本会関係では,1984年5月~1986年5月本会理事,1994年7月より本会情報規格調査会会長など.
[業績推薦理由]
棟上昭男君は,ディジタルな手法による図形などの2次元パターンの処理手法,特に並列的な処理アルゴリズム等について,そのような研究領域が脚光を浴びる以前の初期段階から研究に取り組むとともに,処理に適した並列処理アーキテクチャの提案を行うなど学術の進歩に貢献した.一方,産業界に対しては,通産省による大型研究開発プロジェクト「パターン情報処理システムの研究開発」をはじめとして,全ての情報関連大型プロジェクトに参画し貢献した.さらに情報処理振興事業協会による情報技術分野の数多くの産官学協力研究開発プロジェクトに関して,指導的役割を果たしてきた.またISO/IECにおける情報技術分野の国際標準化活動に日本の主席代表として参加するとともに,JISCの情報部会長を永年にわたり務めるなど,情報技術標準化の分野でも指導的役割を果たした.