勅使河原　可海　君

[対象業績]　　「ネットワークシステムの研究開発および国際標準化策定活動への貢献」

　昭和42年名古屋工業大学卒．昭和42年東京工業大学修士課程修了．昭和45年東京工業大学博士課程修了．同年NEC入社．以来，同社において無線パケット通信，コンピュータネットワーク，ネットワーク管理等の研究開発およびISO等の国際標準化活動に従事．昭和49年から2年間ハワイ大学客員研究員．平成3～5年本会理事．平成4年同社主席技師長．平成7年創価大学工学教授に就任．平成13年同学工学部長に就任．現在に至る．工学博士．

[業績推薦理由]

　勅使河原君は，コンピュータネットワーク，無線パケット通信，衛星通信ネットワーク，ネットワーク管理等各種先駆的システムを企画，研究・開発し，また，課金システムの啓蒙，教育，普及活動を行った．さらにISOのOSI等のネットワークアーキテクチャの国際標準化策定作業にリーダとして参画し，各種基幹仕様を策定し，諸技術分野の方向性を示した．大学での研究・教育職に就いた後も，広く産業界とつながりをもち，各種提携事業を展開する他，OR学会等で研究会を創設し，大学と企業間の橋渡し役を果たしている．