谷口 秀夫 君

谷口秀[対象業績] 「分散処理オペレーティングシステムの研究開発と実用化」

昭和53年九州大学工学部電子工学科卒業. 昭和55年同大学大学院工学研究科修士課程修了. 同年, 日本電信電話公社(現NTT)電気通信研究所入所, 昭和62年同所主任研究員,昭和63年NTTデータ通信株式会社開発本部移籍,平成4年同本部主幹技師, 平成5年九州大学工学部助教授, 平成15年岡山大学工学部教授. 現在,岡山大学大学院自然科学研究科教授, 平成22年より工学部長. 博士(工学). 本会論文誌編集委員ソフトウェアグループ主査など歴任. 


[業績推薦理由]

谷口秀夫君は, 日本電信電話公社(現NTT)電気通信研究所に入所以降, 分散処理オペレーティングシステム(OS)の研究開発・実用化に多大な貢献をしている. 具体的には, UNIXをベースとした分散処理OSとして, グループアクセス機能を有する分散ファイルシステム機能を開発するとともに, OS機能の処理分散を可能にする実時間処理用の独自OSも開発した. また,新しいOS機能の確立へ向けた独自な分散処理OSの研究開発も進めている. さらに,岡山大学工学部長として, 工学分野への若者・女性参入の推進を提言し, 人材育成に貢献している.