田中 英彦 君
フェロー
田中 英彦 君(正会員)
[対象業績] 「電子計算機システムおよびその応用に関する研究開発への貢献」
昭和40年東京大学工学部電子工学卒.昭和45年同大学院工学系研究科博士課程了.工学博士.同大学工学部講師(昭和45年),助教授(昭和46年)を経て,東京大学工学部教授(昭和62年).現在,同大学院情報理工学系研究科長.この間,昭和53~54年ニューヨーク市立大学客員教授.計算機アーキテクチャ,並列処理,自然言語処理,メディア処理等の研究に従事.本会標準化功績賞(平成12年度),人工知能学会論文賞(平成7年),同功績賞(平成12年)など受賞.電子情報通信学会フェロー.人工知能学会,日本ソフトウェア科学会,IEEE,ACM各会員.
[業績推薦理由]
田中英彦君は,並列処理アーキテクチャ,推論マシン,VLSIアーキテクチャ,論理型言語,分散処理,自然言語処理,メディア処理など,計算機システムを中心とした情報処理の多くの分野の研究開発に顕著な業績をあげた.また,第五世代計算機,RWC,並列・分散処理研究推進機構など,多くの研究プロジェクトにおいて指導的役割を果たし,斬新かつ有益な新技術を確立した.さらに,教育,産業振興,本会運営などにおいても献身的な努力を重ね,多岐に渡る大きな成果をあげている.本会フェローとして最もふさわしい一人と考えられる.