庄司 裕子 君

  • 庄司 裕子

    [対象業績]「意思決定者の感性情報処理のモデル化に関する研究および教育に対する貢献」

      1989年東京大学工学部卒業、1991年同大学院工学系研究科修士課程修了、2002年同大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。メーカ研究所勤務、川村学園女子大学教育学部助教授などを経て、2004年より中央大学理工学部経営システム工学科助教授。2007年准教授、2011年教授、現在に至る。日本感性工学会会長(11-13期)。日本学術会議連携会員、日本工学アカデミー会員等を歴任。

    [業績推薦理由]

    庄司裕子君は、あいまいな情報要求を持つ人が情報環境や他者とインタラクションしながら自分の要求を精緻化して意思決定に至るプロセスを観察してモデル化する研究を行ってきた。この研究は、従来の合理的な意思決定支援研究では対象としてこなかった、意思決定者の感性的な側面を考慮した意思決定プロセスを対象とし、コンテキストに依存する動的な感性のモデル化を研究であり、効果的な情報提示や情報推薦手法の実現に貢献するものである。また、2017年から2023年まで3期6年にわたり日本感性工学会の会長を務めるなど、感性工学・感性情報処理に関する研究コミュニティの興隆に貢献した。