坂村 健 君

  • 坂村 健

    [対象業績]「リアルタイムOS分野における研究開発及び国際標準化に対する貢献」

      1979年慶應義塾大学大学院博士課程修了、工学博士。1979年東京大学助手。講師、助教授を経て1996-2017年教授。2017年東京大学名誉教授。2017-2024年INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長。1984年からオープンなコンピュータアーキテクチャTRONを構築。2023年「TRONリアルタイムOSファミリー」がIEEE Milestone として認定。IEEE Masaru Ibuka Consumer Technology Award受賞。2015年ITU150Award、2006年日本学士院賞、2003年紫綬褒章。

    [業績推薦理由]

    坂村健君が開発したリアルタイムオペレーティングシステムTRONは、高いリアルタイム処理性能や高い信頼性を有する。これをオープンにすることにより、IoTを実現するためのさまざまな組込み機器の開発生産性向上に貢献する重要な組込用オペレーティングシステムとなった。2018年には「TRON」はIEEEの標準OS IEEE 2050-2018となり、国際標準となった。また、2023年「TRONリアルタイムOSファミリー」がIEEE Milestone として認定されるなど、国内外の情報産業社会の発展に大いに貢献した。