奥乃  博 君

奥乃[対象業績] 「音環境理解研究に対する先駆的な貢献と学会業務への貢献」

1972年東京大学教養学部基礎科学科卒業.同年日本電信電話公社入社, 1998年JST ERATO技術参事,1999年東京理科大学教授, 2001年京都大学情報学研究科教授,
2014年より京都大学名誉教授,早稲田大学理工学術院教授.本会, 日本ソフトウエア科学会と人工知能学会の理事を歴任. ロボット聴覚で文部科学大臣表彰,人工知能学会業績賞,同学会フェロー,IEEEフェロー.人工知能,音環境理解,ロボット聴覚の研究,および,実体情報学博士プログラムでの教育に従事.博士(工学).


[業績推薦理由]

奥乃博君は, 音を介して環境を認識し理解する音環境理研究を提唱し,混合音から音源定位・音源分離を行い,分離音認識をするロボット聴覚オープンソースソフトウエアHARKを開発し,同研究を国内外で主導した.国内外で講習会を開催し,同時発話を聞き分ける聖徳太子ロボットのデモを行い,聞き分ける技術の普及に尽力し,ロボット聴覚,音楽情報処理,インタラクションの可能性を示し,極限音響でのロボット聴覚やカエルの合唱分析などに水平展開を図り,新たな地平を切り拓いた. また,学会誌業務や学生会員の活性化にも尽力した.