岡本 栄司 君

フェロー

岡本 栄司 君(正会員)

[対象業績] 「暗号と情報セキュリティの研究開発,発展および普及に関する貢献」

 1978年東京工業大学理工学研究科博士課程修了.工学博士. 日本電気(株)中央研究所,北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科,東邦大学理学部を経て2002年から筑波大学電子・情報工学系教授.現在に至る. 本会ベストオーサ賞,電子情報通信学会論文賞等受賞.「暗号理論入門」等著書 および論文多数.本会CSEC研究会主査.本会論文誌編集委員.電子情報通信学会情報セキュリティ専門研究委員会委員長,情報理論とその応用学会理事および評議委員等歴任.

[業績推薦理由]

 岡本栄司君は20年以上前にわが国で学術的に最初に暗号と情報セキュリティの研究を始めた研究者の一人で, その後現在に至るまで,この分野の研究とその発展に貢献してきた.特に,大きな研究業績は,暗号・認証方式の研究,ソフトウェアセキュリティの研究,ネットワークセキュリティ対策の研究等である.アジア やオセアニアの暗号研究の発展, 国際的な情報セキュリティ発展に尽力した.さらに,有志とともに本会CSEC研究会を発足,セキュリティの国際会議や国際学術論文雑誌を創始するなど,本分野に様々な形で意欲的に貢献した.