中野美由紀 君
[対象業績] 「大規模データベースにおける並列処理高速化技法に対する貢献」
1980年東京大学理学部卒業. 同年富士通(株)に入社. 1985年東京大学生産技術研究所助手. 2006年同助教. 2008年同特任准教授, 2013年芝浦工業大学特任教授, 2016年産業技術大学院大学教授, 2019年津田塾大学学芸学部教授, 大規模分散 データベースシステムの高速処理技法および大規模ストレージを用いた省電力 データベース処理等の研究に従事. 本会技術応用担当理事, 事業担当理事等を歴任. 博士(情報工学).
中野美由紀君は, 我が国のデータベース分野を代表する研究者の一人であり, 80 年代後半から関係データベース問合せ処理の高速化および並列処理技法に関する 研究に携わり,ハッシュに基づく並列関係データベース処理の研究を中心に, 並列計算機環境における大規模関係データベース・システムの高性能化,高機能 化技法の先駆的な研究を行い, 世界的な学術的成果を挙げている. また, 本会50 周年記念大会では企画運営を, 技術応用担当理事としてセミナー推進委員会を立 ち上げ, 事業担当理事として本会60周年記念全国大会を運営する等, 学会の発展 に尽力した.