村岡 洋一 君
フェロー
村岡 洋一 君(正会員)
[対象業績] 「計算機アーキテクチャ研究の推進および本会運営への貢献」
1971年イリノイ大学卒,Ph.D(CS).同年日本電信電話公社(現NTT)入社,データ通信室長などを歴任.1985年早稲田大学理工学部教授.この間,イリノイ大学の高度並列処理計算機ILLIAC IVの開発に参画し,並列コンパイラの基本方式などを提案.その後,汎用計算機アーキテクチャ,グローバルコンピューティング等の研究開発等で貢献.本会理事,電子情報通信学会ISS会長,電気通信技術審議会専門委員等を歴任.現在本会副会長.
[業績推薦理由]
村岡洋一君は,電子計算機の黎明期において多くの構成方法や処理方式を提案,それをILLIAC IVならびに国産汎用機であるDIPS上で実現した.また,システム性能を解析的モデルで評価する手法を提唱し,それを前述のシステムに適用してその有用性を実証した.これらの業績は国内外で高く評価されている.分散処理技術に関しては,GRIDフォーラム(分散コンピューテイングの国際標準化機関)の国内組織の運営を行うなどの功績も大きい.さらに,本会2期に渡る理事と副会長等の職歴を通じ本会運営に多大の貢献をしている.