村上 篤道 君
フェロー
村上 篤道 君(正会員)
[対象業績] 「ディジタル映像符号化・伝送・蓄積技術の開発に対する貢献」
1971年東北大学工学部通信工学科卒業.同年三菱電機(株)入社.パターン計測,信号処理プロセッサ,TV会議・電話,デジタル放送,情報家電の開発,MPEG等の映像符号化関連国際標準策定に貢献.現在開発本部役員技監として全社的な立場で研究開発を牽引.IEEE論文賞,映像情報メディア学会功績賞・論文賞・開発賞,電子情報通信学会業績賞,全国発明表彰特許庁長官賞,米国R&D100賞等を受賞.博士(情報科学). IEEE Fellow.電子情報通信学会および映像情報メディア学会評議員並びにフェロー.日本工学アカデミー会員.本会元理事.
[業績推薦理由]
村上篤道君は,1980年代前半から画像パターン計測による農作物自動選別装置,ダイナミック多段ベクトル量子化方式64KbpsTV会議・電話システム,ディジタル画像信号処理プロセッサの先駆的開発を行った.1980年後半からは動き補償・直交変換・エントロピー符号化制御技術をベースとしたディジタル映像符号化・伝送技術の国際標準化(MPEG等)策定に寄与し,1990年代には,デジタル放送用HDTVコーデックや携帯用映像コーデック開発を主導した.2000年代には,ディジタルシネマや情報家電の共通プラットホーム化を推進すると共に,全国大会組織委員,プログラム委員会,FIT2003等を担当し,本学会の運営に貢献した.国内外での当該分野における貢献は顕著である.