宮原　秀夫　君

[対象業績]　　「コンピュータネットワークの設計手法の確立に対する貢献」

　昭和47年大阪大学大学院工学研究科博士課程修了．昭和62年より大阪大学教授．平成7～10年同大学大型計算機センター長，平成10～12年同大学院基礎工学研究科長，平成12年より大阪大学留学生センター長を併任．電子情報通信学会，IEEE各会員．平成2年電子情報通信学会論文賞．平成10年IEEEフェロー．平成12年電子情報通信学会業績賞．高速ネットワーク，マルチメディア，システム性能評価に関する研究に従事．工学博士．

[業績推薦理由]

　宮原秀夫君は，コンピュータネットワークのモデル化と性能評価に関する学問領域を確立し，それを基礎理論とするネットワーク設計手法を開発した．これらの業績により，コンピュータネットワークの実用化に大きな道を拓いた．さらに，コンピュータネットワークを有効に活用する分散型マルチメディアアプリケーションの研究開発を行うなど，ネットワーク全体を統合的に捉えた顕著な研究活動による一連の成果は，次世代ネットワークを展望する極めて重要なものであり，同分野の研究活動に対して多大な影響を与えている．