松山　隆司　君

[対象業績]　「実世界画像メディアと人間の情報処理理解に関する研究に対する貢献」

　 1974年 京都大学工学部電子工学科卒業，76年 同大学院工学研究科電気第二工学専攻修士課程修了，同年京都大学助手，80年 京都大学博士(工学)， 85年 東北大学工学部情報工学科助教授， 89年岡山大学工学部情報工学科教授，95年京都大学大学院工学研究科教授，98年同大学院情報学研究科教授，02年京都大学学術情報メディアセンター長，05年京都大学情報環境機構長． その間，1994-97年 CVIM研究会主査，97-01年 フロンティア領域委員長，01-02年 当学会理事．

[業績推薦理由]

　デジタル画像処理における，雑音除去，リモートセンシング画像理解，画像処理エキスパートシステム，多角的視覚情報の統合，並列画像解析システム，多重画像の統合と三次元形状理解，代数的制約プログラミング，幾何学的推論・定理証明システムなど現在の画像認識技術の骨格を成す基本的手法を1975年から 95年にかけて確立し，その後，分散協調視覚，３次元ビデオの生成・圧縮・編集，人間と共生する情報システムなどの先進的研究へと展開すると共に，フロンティア領域の活性化やFITの創設など当学会の発展に貢献した．