松岡 聡 君
-
[対象業績]「高性能計算技術研究開発への貢献」
東京大学理学系研究科情報科学専攻,博士(理学,1993年).2001年より東京工業大学・学術国際情報センター教授などを経て,2018年より理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)センター長に就任し現在に至る.専門は高性能並列システム(GPU・省電力・高信頼/大規模データ処理,高性能AI等).米国計算機学会ACMフェロー(2009年).ACM Gordon Bell賞(2011年,2021年),文部科学大臣表彰(2013年),IEEE-CS Sidney Fernbach Memorial Award (2014年),SCAsia 2019, Asia HPC Leadership Award(2019年),紫綬褒章(2022年),情報処理学会功労賞(2022年),NEC C&C 財団 C&C 賞(2022年),IEEE-CS Seymour Cray Computer Engineering Award (Fernbach 賞との両賞受賞は史上初)(2022年)などを受賞.
[業績推薦理由]松岡聡氏は,長年,高性能計算技術の研究開発を牽引し,優れた研究業績を数多くあげ,スーパーコンピュータTSUBAMEシリーズの研究開発に携わられ,「富岳」の開発稼働や対コロナなどの成果創出においても大きく貢献された.学会活動においても尽力され,本会論文誌ハイパフォーマンスコンピューティング編集委員会委員をはじめ,ACM/IEEE Supercomputing Conferenceを含む数々の主要国際学会のプログラム委員長職等も歴任されるなど,その業績は顕著である.