串間 和彦 君
フェロー
串間 和彦 君(正会員)
[対象業績] 「マルチメディア情報検索に関する学術研究および学会運営への貢献」
1980年京都大学工学部卒業, 同年日本電信電話公社(現NTT)入社. 人工知能, マルチメディアデータベース, マルチメディアコンテンツの流通や検索・分類の研究開発などに従事, NTTドコモ・ネットワーク開発部長, NTTサービスインテグレーション基盤研究所所長を経て, 2011年よりNTTサイバーコミュニケーション総合研究所長. その間, 2008年-2011年本会放送コンピューティング研究グループ幹事, 2009年度-2010年度本会理事, その他, DICOMO2008プログラム委員長などを歴任. 博士(情報学).
[業績推薦理由]
串間和彦君は, デジタル静止画像を対象に, 画像の表層的特徴を生かした検索と閲覧に関する新しい方式を発明した. またこの技術を, デザイン画を素材にしたデジタルコンテンツ流通・保護実験に適用して, 技術の応用という観点で, 有用性を示した. これらの研究開発活動を通して, 今後ますます増加するデジタル画像の検索や閲覧を容易にするとともに, それらの画像の流通・再利用や, その際の不正改変転用の問題に対して有効な解決を与える技術の発展に大きく貢献した. また本会においては, 放送コンピューティング研究グループの幹事として, 当該分野に関する産学官の連携強化の場の提供に尽力, 2009-2010年度には財務担当理事として, 一般社団法人化に伴う財務処理の移行, 本会の中長期計画策定など本会運営に尽力した.