木下　哲男　君

[対象業績]　「エージェントシステム技術の研究開発に対する貢献」

昭和54年東北大学大学院修士課程修了。同年沖電気工業（株）入社。知識情報処理技術の研究開発に従事。平成8年東北大学電気通信研究所助教授、平成13 年同大情報シナジーセンター教授、 現在、同大サイバーサイエンスセンター教授。知識工学、エージェント工学、知識型設計支援、エージェント応用システム等の研究開発に従事。本会平成元年度研究賞および平成8年度論文賞、電子情報通信学会平成13年度業績賞など受賞。

[業績推薦理由]

　候補者は、エージェント／マルチエージェントシステムの基礎から応用に至る幅広い研究を推進し、エージェント概念に基づく分散型エキスパートシステムによる設計支援やエージェントフレームワークを用いた設計手法などを提案し、種々のエージェント応用システムの実現により、その有効性を実証した。また、国内外の研究集会や学会を跨る研究コミュニティでの活動により、同分野の研究の高度化と発展に尽力するなど、エージェントシステム技術の実用化にむけた研究開発に大きく貢献してきた。これは本会フェローとして相応しい業績である。