川合　　 慧　君

[対象業績]　「一般情報教育の普及・推進、コンピュータグラフィックスの標準化、学会誌充実への貢献」

1967年3月東京大学理学部物理学科卒業, 1969年3月同修士課程修了. 1970年10月～1988年5月同大学理学部助手・講師・助教授, 1988年6月～2007年3月同大学教養学部・総合文化研究科教授, 2007年4月より放送大学教授. 理学博士. 学会グラフィックスとCAD研究会主査, コンピュータと教育研究会主査, プログラミング・シンポジウム幹事長, 情報規格調査会SC24委員長, 学会誌編集長等を歴任. 本会標準化貢献賞（1996年）, 通商産業大臣表彰（1999年）. 

[業績推薦理由]

川合慧君は, 大学等における一般情報教育に関して, モデルカリキュラムの策定, 学会標準教科書の編纂を主導した. パーソナルコンピュータとインターネットが普及していく時代において, 旧来のプログラミング教育一辺倒から脱皮すると共に, 単なる操作法ではない高い内容の一般情報教育のあるべき姿を社会に示し, 多くの大学に影響を与えた. コンピュータグラフィックスの黎明期において, 品質の高い国際規格の制定に貢献した. 学会誌編集長として, 新たな企画によって日本の多くの大学の情報系学科・専攻に教育・研究の目標を示した. 50周年記念特集号を充実した内容にした.