岩間 一雄 君

フェロー

岩間 一雄 君(正会員)

[対象業績] 「離散アルゴリズムの設計と解析および計算量理論の研究に対する貢献」

昭和26年 埼玉県に生まれ,昭和48年3月に京都大学工学部電気工学科を卒業, 修士, 博士課程に進学し昭和55年に課程修了, 京大工博. 昭和53年4月より京都産業大講師, 助教授を経て, 平成2年に九大助教授, 平成4年教授. 平成9年より京大教授となり現在に至る. この間, 昭和56年4月より1年間カリフォルニア大学バークレー校客員准教授. ラトビア大学名誉博士号, 日本学術会議連携会員, EATCS(欧州理論計算機科学会)理事, ESA(欧州アルゴリズム会議)運営委員 等歴任.

[業績推薦理由]

岩間一雄君は理論計算機科学の幅広い分野で国際的に評価の高い成果をあげてきた. 特に, 安定マッチング問題では, 同君のグループを英国グラスゴー大学と並ぶ最重要研究拠点に引き上げ, また論理式の充足可能性問題では, アルゴリズムの相補性を引き出す結合法を提唱し,その後のほぼ全てのSATアルゴリズムに応用された. 科学研究費特定研究の領域代表者, アジア理論計算機学会の立ち上げと会長, ACM/SIAM SODA2012の京都招聘, ACM ToCT, Algorithmica, IJFCS等の雑誌編集委員を務めている. 20名にも及ぶ博士課程修了者を輩出しており, 教育面での貢献も大きい.

  •