稲見 昌彦 君

稲見[対象業績] 「身体性インタラクションおよび人間拡張に関する研究」

東京大学先端科学技術研究センター教授.JST ERATO稲見自在化身体プロジェクト 研究総括.博士(工学). 電気通信大学,慶應義塾大学等を経て2016年より現職.自在化技術,人間拡張工学,エンタテインメント工学に興味を持つ.米TIME誌Coolest Invention of the Year,文部科学大臣表彰若手科学者賞などを受賞. IPA未踏PM,日本VR学会理事・フェロー, 本学会誌編集長,日本学術会議連携会員等を兼任. 著書に『スーパーヒューマン誕生!人間はSFを超える』(NHK出版新書),『自在化身体論』(NTS出版)他.
 

 
[業績推薦理由]

稲見昌彦君は, バーチャルリアリティ, エンタテインメントコンピューティング等の分野において, 身体性に着目した独創的な研究開発に取り組んできた. 物理空間に情報空間それぞれの透過度を制御し自然に重畳可能とする「再帰性投影技術」, ロボットの身体性をインタフェースとして利用する「ロボティク・ユーザ・インタフェース(RUI)」, コンピュータビジョンの双対といえる「ディスプレイベースドコンピューティング(DBC)」, 人間の感覚・表現を拡張するための技術「人間拡張学」などで大きな業績を上げており, 本会フェローに誠にふさわしい.