井戸上 彰 君

井戸上[対象業績] 「モバイルインターネットの移動管理技術の発明ならびに実用化」

1986年神戸大学大学院工学研究科修士課程修了, 同年KDD (現KDDI)入社. 1988年より同社研究所(現KDDI総合研究所)にて, 通信プロトコル, モバイルインターネット, ユビキタスネットワーク, ネットワーク運用管理, IoT, コネクティッドカーなどの研究に従事. 2007年電気通信大学大学院博士後期課程修了, 博士(工学). 本会国際担当理事, モバイルコンピューティングとワイヤレス通信研究会幹事, 教科書編集委員会編集委員等を歴任. 
 

 
[業績推薦理由]

井戸上 彰君は, 携帯電話網を用いたモバイルインターネットに関して, 携帯端末が移動してもインターネットサービスを継続して利用可能とする移動管理技術に取り組み, スケーラビリティを向上する技術を発明した. 具体的には, ネットワーク層およびセッション層において, 携帯端末のハンドオーバー時に必要となる複雑な手順のオーバヘッドを大幅に削減して高速化する技術を発明し, その標準化や商用化にも貢献した. また, 関連技術を活用して携帯電話網の検証や運用監視のためのツールを実用化し, 商用網の安定運用や品質向上に貢献した.