長谷川　亨　君

[対象業績]　「広域コンピュータネットワークにおける高速・高品質通信手法の発明と実用化」

昭和57年京大・工・情報卒. 昭和59年同大学院修士課程了. 同年(株)KDD(現KDDI)入社. 以来, プロトコルの形式記述, 高速通信プロトコル, 次世代インターネットの研究に従事. 平成14-17年国立情報学研究所客員教授. 現在, (株)KDDI研究所執行役員. 平成15年電波産業会電波功績賞受賞. 平成18-19年度本学会理事. 情報学博士.

[業績推薦理由]

長谷川亨君は, 広帯域化する広域網において, TCPスループットを飛躍的に向上させる手法を世界に先駆け発明し, 我が国における同分野の発展に貢献した. さらにインターネット品質向上に資する計測アルゴリズムについて, 理論検討に加え, KDDIで商用化するなど, 理論と実践を両立させた研究を実施してきた. また本会理事, 研究グループ主査などを歴任するとともに, 国際会議ICNP, P2P等のTPCチェアを務めるなど, 国内外の学会活動を支えてきた.