後藤 真孝 君
[対象業績] 「音楽の自動理解技術とその応用に関する先駆的研究」
1998年早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了. 博士(工学). 現在,国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 首席研究員. JST ACT-I「情報と未来」研究総括,日本学術会議連携会員等を兼任. 日本学士院学術奨励賞,日本学術振興会賞,ドコモ・モバイル・サイエンス賞基礎科学部門優秀賞,FIT船井業績賞,星雲賞等,53件受賞. 情報処理学会理事,音楽情報科学研究会主査,IPA未踏PM,ISMIR理事を歴任.
後藤真孝君は,1990年代から世界に先駆けて音楽音響信号の自動理解(ビート,メロディ,サビ等の推定)という新領域を開拓した. その音楽理解技術の応用研究でも世界をリードし,新たな音楽体験を生み出す多数の世界初の音楽インタフェース(サビ出し,歌詞連動表示,音楽検索・発見,類似歌声検索等)を実現し,Web上の音楽サービス群(解析・可視化,音楽連動制御,鑑賞・創作支援等)として一般公開した. さらに歌声情報処理も命名・開拓した. 様々な技術移転・製品化にも成功し,学術・産業・社会的に突出した貢献をしている.