後藤 滋樹 君

フェロー

後藤 滋樹 君(正会員)

[対象業績]  「日本およびアジア太平洋地域におけるインターネットの普及・構築活動」

 1971年東京大学理学部数学科卒業.1973年同大学院修士課程修了.同年電電公社に入社.1996年早稲田大学理工学部情報学科教授となり現在に至る.工学博士(東京大学).NTT研究所に勤務中の1984年にスタンフォード大学客員研究員としてARPAnetのユーザとなる.帰国後はJUNETの全国展開に協力.JPNICの設立に参加して現在JPNIC理事.IMnetが発足する時にNTT研究所から参加して現在はIMnet運営委員長.APANの設立に協力し,1997年から国際委員会の副議長,APAN-JPの委員長.

[業績推薦理由]

 後藤滋樹君は,日本およびアジア太平洋地域におけるインターネットの普及・構築において多大の貢献を行った.初期のJUNETの国内大学への全国的な普及を推進した.アジアにおいてAPNG,APANを組織し,インターネットの普及と利用の促進に貢献した.米国において,NSF(全米科学財団)の TransPACプロジェクトにおいてアジア側の共同執行責任者として参画した他,ISOC(インターネットソサエティ)の理事をつとめるなど,国際社会においてアジアを代表する活動を行った.さらにインターネット技術を含む情報通信技術に関する論文および書籍を出版した.