荒瀬 由紀 君
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[対象業績]「言語の意味理解と生成技術、それらの言語教育応用に対する貢献」
2010年大阪大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了。博士(情報科学)。同年、Microsoft Research Asiaに入社、自然言語処理に関する研究開発に従事。2014年より大阪大学大学院情報科学研究科准教授、2024年より東京科学大学情報理工学院教授、現在に至る。情報処理学会理事(2022~2023年)、言語処理学会理事(2020年~現在)。言い換え表現および言語学習支援、医療言語処理に関する研究に興味を持つ。
[業績推薦理由]荒瀬由紀君は言語の意味理解および生成技術に取り組んでおり、国際的にも顕著な成果をあげてきた。数理的モデルと深層学習を組み合わせるアプローチは独創性が高く、手法の解釈性においても有益である。これらの成果を応用し、英語教育を支援するシステムを開発している。言語教育の重要性が高まる昨今、英語教育支援システムの開発は社会的にも意義深い。以上の業績は独創性と学術的、社会的貢献が認められ、本会フェローに相応しい。