安西祐一郎 君

フェロー

安西祐一郎 君(正会員)

[対象業績] 「情報科学および認知科学の分野における貢献」

  1974年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了、工学博士。慶應義塾大学助手、カーネギーメロン大学客員助教授、北海道大学文学部助教授等を経て、 1988年慶應義塾大学理工学部教授。1993年同理工学部長・大学院理工学研究科委員長を経て,2001年慶應義塾長就任。文部科学省科学研究費特定領域研究「情報学」領域代表、科学技術振興事業団さきがけ研究21「情報と知」領域研究総括、日本認知科学会会長、情報処理学会会長等歴任(1993-94 年度理事、2002-03年度副会長、2005-06年度会長)。2008年紫綬褒章(情報学)。

[業績推薦理由]

 安西祐一郎君は,我が国における情報科学や認知科学の黎明期から研究分野の発展に尽力され、国内外で数多くの優れた研究業績をあげた.特に、人間の認知,思考,学習,記憶などの情報処理過程の情報科学的方法論による解明や人間とロボットなどのインタラクティブシステムに関するパイオニアとして,情報科学と認知科学の新しい融合を先導した.また、教育に関しても多数の優秀な人材を育てただけでなく、我が国の大学改革,教育研究の向上や国際化に大きく貢献した.本会においても、会長,副会長,理事,調査研究運営委員長,領域委員長など数多くの役職を歴任され、学会の発展に多大な貢献をした.