阿野 茂浩 君
[対象業績] 「広帯域インターネットにおける高速通信手法の開発」
1987年早稲田大学理工学部電子通信学科卒業, 1989年同大学院修士課程修了. 同年KDD(現KDDI)に入社し, 研究所にてATM交換方式, IPネットワーク管理・制御, 次世代インターネットの研究を担当. 2013年よりKDDI研究所執行役員を経て, 現在, 運用システム開発部長, 運用支援システムの開発に従事. 博士(工学)[早大]. 東京工業大学非常勤講師(2013~15年度), 本会企画担当理事(2014~15年度)を歴任.
阿野茂浩君は, インターネット勃興期にATM技術によるTCP/IPトラヒックの広域網への効率的収容方法を研究開発し, 世界初の日米間ATMデータ転送トライアルを通じその有効性を実証, さらに商用サービスへの適用を実現. また, 国際標準化の観点から, IPネットワークの品質規定の必要性をいち早く見抜き, ITU-T品質規定勧告にその知見を反映, また運用支援システムへのサービスレベル監視の導入を実現し, 通信への情報処理分野の役割拡大に大きく貢献.