「教職課程コアカリキュラム案」に関する意見

2017年6月23日
一般社団法人 情報処理学会
会 長  西尾章治郎

以下のとおり,2017年6月23日付で意見書を提出しましたのでご報告いたします.
(協力:情報処理教育委員会 初等中等教育委員会)


2017年6月23日
文部科学省初等中等教育局教職員課教員免許企画室 御中
一般社団法人情報処理学会
会長 西尾章治郎

件 名 : 【教職課程コアカリキュラム案への意見】
氏 名 : 一般社団法人 情報処理学会
職 業 : 団体
住 所 : 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-5 化学会館4F
電話番号: 03-3518-8374

意見:

要点:
 随所に(情報機器及び教材の活用を含む)との記述がある。情報分野の素養はもちろん重要であるが、表面的な「情報機器の活用」ではなく、科学的視点からの情報への本質的な理解こそを重視すべきである。

内容:
 情報社会である現代においては、情報分野に関する素養はあらゆる人にとって重要だが、特に教員を目指す大学生は、その志望する教科や学校種にかかわらず、児童生徒を指導する立場に立つ者としてさらに深い素養を身につける必要がある。
 現行の教職課程認定基準には「教育職員免許法施行規則(第66条の6)に定める科目」として「情報機器の操作」がある。今回公表された「教職課程コアカリキュラム作成の背景と考え方(案)」にも、
「道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目」の
「教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む。)」の中に
(3)情報機器及び教材の活用
「一般目標:情報機器を活用した効果的な授業や適切な教材の作成・活用に関す
る基礎的な能力を身に付ける。」(以下箇所Aと呼ぶ。)
とある。
また、
「教科及び教科の指導法に関する科目…」等にも
「各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。)」の中に
(2)当該教科の指導方法と授業設計
「到達目標:2)当該教科の特性に応じた情報機器及び教材の効果的な活用法を
理解し、授業設計に活用することができる。」(以下箇所Bと呼ぶ。)
などとある。
 しかしこれらは依然として、情報分野の素養の重要な本質とは、ずれていると言わざるを得ない。教員を目指す者にとって情報分野の素養としてさらに重要なのは、科学的視点からの情報への本質的な理解、すなわち「情報教育の目標の3観点」で言えば「情報の科学的理解」であり、実際の機器の活用方法はそれの上に築かれる枝葉にすぎない。
 これに基づき、文中に頻出する
「(情報機器及び教材の活用を含む。)」を
「(情報の科学的理解に基づいた情報機器やネットワークおよび教材の活用を含む。)」
とすべきである。また上記の箇所Aは
「一般目標:情報の科学的理解にもとづく効果的な授業や適切な教材の作成・活
用に関する基礎的な能力を身に付ける。」
とすべきである。また上記の箇所Bは、
「到達目標:2)当該教科の特性に応じた情報の科学的理解にもとづいた機器や
ネットワークおよび教材の効果的な活用法を理解し、授業設計に活用することが
できる。」
とすべきである。
以上
 

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