平成24年度予算編成における「科学技術重要施策アクションプラン」に関する意見

平成24年度予算編成における「科学技術重要施策アクションプラン」に関するパブリックコメントの募集(pdf)について,情報処理学会より7月8日付けで以下の意見を提出いたしましたのでご報告いたします.

会長 古川一夫
 


以下のように意見を表明します.

2011年7月8日
一般社団法人情報処理学会

1.アクション・プラン案に関する意見
V 基礎研究の振興及び人材育成の強化
基礎研究の振興には,科研費といった競争的資金を投入する直接的な施策に加えて,社会全体で基礎研究の重要さやおもしろさに目を向けるようにする間接的・長期的な施策が必要である.そのためには,「科学技術コミュニケーション活動の推進」などを通して,基礎研究に対する社会の理解と興味を醸成する必要があり,産学官の「知」のネットワークである学協会等を活用する施策も重要である.

理由:  科学技術自体を文化として育むためには,長期的な施策が必要不可欠である.特に,価値観を形成するのに最も重要な初等中等教育段階での施策について強化する必要がある.「科学技術コミュニケーション活動の推進」はその一端を担うものであり,意識して継続的に実施していく必要があると考える. その実施母体として,産学官の「知」が集積される学協会を積極的に活用することが,効果的である.

2.科学・技術全般に関する意見(1)
・科学技術の成果を迅速に社会システムの運営や政策意思決定にフィードバックさせるための枠組み作りを早急に行うべきである.

理由: ・社会システムの運営や政策意思決定おいては,科学技術に裏打ちされた様々な情報やデータが必要不可欠であるにもかかわらず,現状はそれらを的確かつ迅速に用いる仕組みが確立していない.自然環境/社会環境の急激な変化に対応して適切な運営や意志決定を行うための情報利活用基盤の構築が不可欠である.

3.科学・技術全般に関する意見(2)
復興・再生,グリーン,ライフ等,様々な科学技術において情報通信技術はその重要な基盤であり,極力頑健なシステムの枠組みを構築すると共に,万一,破壊された場合でも,復旧が極めて容易なシステムのあり方について研究開発をすすめる必要がある.

理由: 情報通信技術は現代社会のインフラであるため,ひとたび破壊されるとその影響は計り知れない.極力頑健なシステムといえども,非常時に損傷をうける可能性は免れない.その影響を極力抑えるためにも,復旧が極めて容易なシステムを構築する努力を進める必要がある.

以上

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