教育職員免許法施行規則及び免許状更新講習規則の一部を改正する省令案への意見

2021年7月14日
一般社団法人 情報処理学会
会 長 徳田英幸
以下のとおり、2021年7月14日付で意見書を提出しましたのでご報告いたします。
(協力:情報処理教育委員会、初等中等教育委員会)

2021年7月14日
文部科学大臣
萩生田 光一 殿
一般社団法人情報処理学会
会 長  徳田英幸
 

教育職員免許法施行規則及び免許状更新講習規則の一部を改正する省令案への意見

ICT活用指導力を総論的に修得できる科目の新設等について、以下のように考えます。

(1) 「各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。)」を「各教科の指導法(情報通信技術の活用を含む。)」とすることと、「教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む。)」を「教育の方法及び技術」及び「情報通信技術を活用した教育の理論及び方法」とすることについて、賛成します。

(2) 情報機器の操作2単位又は数理・データサイエンス・AI2単位とすることについては、「プログラミング及び数理・データサイエンス・AI2単位とする」にすべきであると意見します。

大学や高等専門学校において2025年には、初級レベルの数理・データサイエンス・AIを習得することとされたことを鑑みると、小学校、中学校及び高等学校において、その準備教育が実施されるべきだと考えます。その際、教員にはその基礎的素養が必須となります。また、小学校、中学校及び高等学校において、プログラミング教育が必修化されましたが、全科を担任する小学校は言うに及ばず、教科担任制である中学校及び高等学校においても、総合的な学習/探究の時間における指導を考慮すると、「情報機器の操作2単位又は数理・データサイエンス・AI2単位とする」のではなく、「情報機器の操作2単位又は」を削除し、さらに「プログラミング及び」を追加することが適切であると考えます。なお、本会では IPSJ MOOCなどのオンライン教材も無料公開しています。プログラミング及び数理・データサイエンス・AI教育を各大学で推進するにあたり、本会としてもできる限りの支援をしたいと考えています。
以上