優秀教材賞

優秀教材賞(IPSJ Excellent Teaching Tool Developer Award)

賞の概要 情報処理教育に関して優れた教材の開発を行った正会員を対象として、平成12年度に新設。
選考委員 同賞選定委員会(委員長:情報処理教育委員長)
選考方法 会員の推薦に基づき、選定委員会が決定する。
選考基準 教材は教科書、参考書、パッケージメディア、インターネットコンテンツなどを含む。教材の内容が分かるように構成されたホームページを閲覧して、原則として5件以内を選定する。
表彰等 定時総会(~2011年度までは春期全国大会の席上)。賞状および賞金3万円。

  • 2023年度

      (該当なし)
  • 2022年度

     (該当なし)
  • 2021年度

    床井浩平(和歌山大学)
    DCGプログラミングとデジタルコンテンツ制作演習教材
    ・「グラフィックス・アプリ」制作のためのOpenGL入門、工学社,2018 
    ・GLUT/freeglutによるOpenGL入門, 工学社,2015
    CG制作演習 (Blender)

    [選定理由]
    推薦する教材は、CG作成に係るテキスト2点と演習教材である。テキスト2点は、CGという具体的なアプリケーションを想定したプログラミング教材で、ともに書籍化されている。高等教育機関や個人の教材としても活用されおり、ここからCGの領域に足を踏み入れた技術者や研究者も少なくない。演習教材は、これからCGを学ぼうとする一般の学習者にも支持され、CGのすそ野を広げることに大きく貢献している。



    喜多一、森村吉貴、岡本雅子(京都大学)
    Pythonプログラミング学習のための教科書の作成と無料公開
    プログラミング演習 Python 2019
    プログラミング演習 Python 2021
    Programming Practice Python 2021(「プログラミング演習 Python 2021」の英語版)

    [選定理由]
    推薦する教科書は、Pythonのプログラミング学習のための教科書である。リポジトリにおいてCC-BY-NC-NDライセンスで無料公開されている。大学教育の現場での知見を取り入れた、目的意識を持ったプログラミング教材で、英訳も公開されている。ネットニュースなどでもわかりやすいと評判になり、数十万単位でダウンロードされ、多くの学習者から支持されている。
  • 2020年度

    牧野浩二、西崎博光(山梨大学)
    深層学習・深層強化学習を学習するための複数の書籍の執筆
    ・「算数&ラズパイから始めるディープ・ラーニング」CQ 出版社, 2018/07 出版
    ・「Python による深層強化学習⼊⾨ 」オーム社,2018/08 出版
    ・「たのしくできる深層学習&深層強化学習による電⼦⼯作」東京電機⼤学出版,2020/03 出版

    [選定理由]
    推薦する教材は、深層学習・深層強化学習に係る3冊である。深層学習と深層強化学習を入門者・初学者でも理解しやすく解説しているだけではなく、これらの技術を実環境で役立つシステムに応用するための電子工作を主としたフィジカルコンピューティングに組み込む方法までを丁寧に解説している。情報系を専門としている学生や研究・技術者だけではなく、電気系や機械系を専門としている学生や研究・技術者も、これらの書籍群を読んで参考にしている。入門教材としても、専門書としても高く評価されている。
  • 2019年度

    上田 浩(法政大学)
    情報倫理:多言語情報倫理・セキュリティ教育オンラインコース

    [選定理由]
    授賞教材は、大学における情報倫理・セキュリティ教育の標準を目指し開発されたものであり、各教育機関が教材とLMSを準備することなく情報倫理・セキュリティ教育をできる環境を実現している。日英中韓の4ヶ国語版を提供することにより、留学生が我が国の考え方を知るためにも有用な教材となっている。同教材は2017年までに20,000ユーザと102機関からの利用を記録し、特に国立高専の教職員研修に利用されたことは情報処理学会論文誌で報告されている。
  • 2018年度

    伊藤一成(青山学院大学)
    人型ピクトグラムを用いたプログラミング学習環境「ピクトグラミング」の開発

    [選定理由]
    実社会で活用されているピクトグラムを簡易なプログラミングで生成することのできるプログラミング学習環境を開発し、公開も行っている。ピクトグラムは自身との同一視効果や感情移入効果があるとされているため,教育・学習活動のプロセスの中にピクトグラムを取り入れることで、同調的学習が促進されることが期待できる。本教材に関連する研究成果は論文として採録され、山下記念研究賞を受賞している。論文や受賞暦より十分な教育効果があがっていることがわかるので、優秀な教育教材であると判断した。
  • 2017年度

     (該当なし)
  • 2016年度

     (該当なし)
  • 2015年度

    寺元貴幸(津山工業高等専門学校)
    全国高等専門学校プログラミングコンテストにおける競技部門システム開発ならびに公開

    [選定理由]
    高専プロコンの競技部門では,競技者は用意してきたものの上に,試合ごとに異なる課題とルールとを素早く理解して臨機応変にシステムを構成するスキルが求められる。したがって,過去の競技の課題・ルールそのものが優れた教材となる。この競技を実施するには,競技の公平性と安全性を確保する競技システム(ソフトウェア)が必要となる。開発し改良を重ねてきた競技システムも公開したことによって,これらの課題・ルールの蓄積が多面的に活用できるようになり,優秀教材賞に値すると認められる。
  • 2014年度

    松山泰男(早稲田大学)
    教科書「バイオインフォマティクスin silico」

    [推薦理由]
    最先端オンラインツール活用の上に生命情報科学の本質を学ばせる構成をとり そのオープンコースウェアも用意して広範な学生に対する教育に利用可能な教材である。
  • 2013年度

    渡邊大地(東京工科大学)
    3Dプログラミングフレームワーク「Fine Kernel Toolkit」

    [推薦理由]
    学生の自主的なゲーム制作を促して幅広く教育効果を上げているプログラミング教育の環境・教材である。
  • 2012年度

    (該当なし)
  • 2011年度

    飯尾淳(東京農工大学)
    産学連携による実践的なIT エンジニア育成向け教材

    [推薦理由]
    産学連携で開発した一連の実践教育向け教材(Web コンピューティング実践、組み込みシステム実践、
    プロジェクト管理実践、オープンソース実践)は,他大学でも活用実績をもつ。


    岡田仁志(NII)
    Flash を用いたインタラクディブな大学生向け情報セキュリ ティ教育コンテンツ

    [推薦理由]
    模範解答のできないセキュリティの問題において、学生自身に思考を促すなどの工夫がなされ,能動
    的な参加型学習を可能にするとともに、ネットワーク配信などで普及を容易にした教材である。
  • 2010年度

    兼宗 進(大阪電気通信大学)
    教育用オブジェクト指向言語「ドリトル」による初等中等段階向けプログラミング教育教材

    [推薦理由]
    コンピュータ科学を学ぶことができるオブジェクト指向言語として開発された「ドリトル」は、プログラミング初心者向け教材として丁寧に説明されており、有 用性が高い。教育用のテキストである「ドリトルで学ぶプログラミング」、その処理系、及び学習方法を公開したことで広く関係者に活用され評価されている。 この教材は,教育現場において多くの支持を得ている。
  • 2009年度(平成21年度)

    (該当なし)
  • 2008年度(平成20年度)

    柴山 潔(京都工芸繊維大学)
  • 2007年度(平成19年度)

    (該当なし)
  • 2006年度(平成18年度)

    花房 昭彦 (職業能力開発総合大学校)
  • 2005年度(平成17年度)

    丹羽 時彦(関西学院高等学校)
  • 2004年度(平成16年度)

    (該当なし)
  • 2003年度(平成15年度)

    伊東 幸宏(静岡大学)
  • 2002年度(平成14年度)

    水野 忠則(静岡大学) 有賀 妙子(同志社女子大学) 吉田 智子(京都ノートルダム女子大学)

  • 2001年度(平成13年度)

    西田 友是(東京大学)
  • 2000年度(平成12年度)