役員名簿(2025年度)

2025年度役員名簿

※リンクは改選時の略歴・抱負、氏名*は女性

過去の役員名簿はこちら

            
役職名 担当職務 氏名 所属 就任年月日 学会勤務
会 長 法人 代表 萩⾕ 昌己 東京大学Beyond AI研究推進機構 名誉教授・特命教授・Beyond AI研究推進機構長 2025年6月11日 非常勤
副会長 会長補佐 砂原 秀樹 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授 2024年6月5日 非常勤
副会長 会長補佐 ⾼橋 克巳 NTT社会情報研究所 主席研究員 2025年6月11日 非常勤
理 事 論文誌 稲見 昌彦 東京大学 総長特任補佐・先端科学技術研究センター 身体情報学分野 教授 2024年6月5日 非常勤
理 事 長期戦略 大場 みち子 京都橘大学工学部情報工学科 教授 2024年6月5日 非常勤
理 事 調査研究 緒方 広明 京都大学学術情報メディアセンター 教授 2024年6月5日 非常勤
理 事 総務 鎌田 真由美 関西大学ビジネスデータサイエンス学部 教授 2024年6月5日 非常勤
理 事 調査研究 岸 知二 早稲田大学理工学術院創造理工学部 教授 2024年6月5日 非常勤
理 事 事業 木村 朝子 立命館大学情報理工学部 教授 2024年6月5日 非常勤
理 事 会誌/出版 高岡 詠子 上智大学理工学部 教授 2024年6月5日 非常勤
理 事 財務/情報システム・DX 千葉 直子 NTT社会情報研究所 主席研究員 2024年6月5日 非常勤
理 事 企画 塚本 昌彦 神戸大学大学院工学研究科 教授 2024年6月5日 非常勤
理 事 長期戦略 寺⽥ 努 神戸大学大学院工学研究科 教授 2024年6月5日 非常勤
理 事 教育 遠山 紗矢香 静岡大学情報学部 准教授 2024年6月5日 非常勤
理 事 技術応用 山下 直美 京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻 教授 2024年6月5日 非常勤
理 事 教育 ⾚澤 紀⼦ 電気通信大学アドミッションセンター 特任准教授 2025年6月11日 非常勤
理 事 事業 荒川 豊 九州大学大学院システム情報科学研究院 教授 2025年6月11日 非常勤
理 事 標準化 河合 和哉 (国研)産業技術総合研究所 インテリジェントプラットフォーム研究センター超分散トラスト研究グループ 招聘研究員 2025年6月11日 非常勤
理 事 論文誌 河合 由起⼦ 関西大学河合研究室 教授 2025年6月11日 非常勤
理 事 技術応用 斎藤 彰宏 日本アイビーエム(株)公共事業部 シニア・コンサルタント 2025年6月11日 非常勤
理 事 企画 菅沼 拓夫 東北大学サイバーサイエンスセンター センター長・教授 2025年6月11日 非常勤
理 事 総務/電子化 寺岡 秀敏 (株)日立製作所研究開発グループDigital Innovation R&D システムイノベーションセンタDXエンジニアリング研究部 主管研究員 2025年6月11日 非常勤
理 事 IT産業連携 長谷川 亘 京都情報大学院大学・京都コンピュータ学院・京都自動車専門学校 総長・理事長・教授, (一社)日本IT団体連盟 代表理事・筆頭副会長 2025年6月11日 非常勤
理 事 調査研究 森 信⼀郎 千葉工業大学先進工学部 教授 2025年6月11日 非常勤
理 事 会誌/出版 ⽮野 由紀⼦ (株)FFRIセキュリティナショナル・セキュリティ事業本部東京研究開発部担当 執行役員・副事業本部長 2025年6月11日 非常勤
理 事 財務/電子化 ⼭⼝ 弘純 大阪大学大学院情報科学研究科 教授 2025年6月11日 非常勤
監 事 監査 長谷川 輝之 KDDI(株)次世代自動化開発本部オペレーション技術開発部 シニアエキスパート 2024年6月5日 非常勤
監 事 監査 中山 泰一 電気通信大学大学院情報理工学研究科 教授 2025年6月11日 非常勤

※以上、国家公務員出身者(本府省課長・企画官相当職以上および地方支分部局の本府省課長・企画官相当職以上の経験者)の該当はありません。 また、役員報酬の支給はありません。

■役員区分

萩⾕ 昌己

■会 長

萩⾕ 昌己
(HAGIYA, masami)(東大1982卒)
東京大学Beyond AI研究推進機構 名誉教授・特命教授・Beyond AI研究推進機構長

[略歴] 1982年東京大学理学系研究科修士課程修了. 京都大学理学博士. プログラミング言語, ソフトウェア工学に加えて自然計算の研究に従事. 1995-2022年東京大学教授, 2022年名誉教授. 2011-17年日本学術会議会員. 2021年より東京大学Beyond AI 研究推進機構長. 本会調査研究運営委員長, 理事, 情報処理教育委員長, 副会長(2020-21年度)を歴任. 本会フェロー.

[抱負]  本会副会長在任中, 創立60周年宣言の際に, More local and more diverse for global valuesという副題を提案させていただきました. ローカルな課題を多様な人々とともに解決することによりグローバルな価値を生み出す, と読んでいただければ幸いです. ローカルな学会がグローバルな学術コミュニティへの入り口となることは重要ですが, それぞれの国や地方のローカルな課題を解決し, それぞれの利益のために活動することもローカルな学会の責務です. 私自身は特に日本の情報教育の課題に取り組んできましたが, グローバルとローカルの関係性は先端技術においても顕著です. 本会の標準化の活動が典型であり, 近年ではソブリンAIが注目されています. 情報技術は国や地方の生活の基盤であり, あらゆる産業を支え, 安全保障にも大きく影響します. したがって本会の取り組む教育・研究・産業も互いに複雑に関連しています. たとえばスタートアップ教育はその典型でしょう. 今後2年間, 学会員の皆様とともに, さらなるグローバル化に取り組みつつも, ローカルな活動を充実させたいと考えています.

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砂原 秀樹

■副会長

砂原 秀樹
(SUNAHARA, Hideki)(慶大 1983卒)
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授

[略歴] 1988年慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程単位取得退学. 工学博士. 電気通信大学情報工学科助手, 奈良先端科学技術大学院大学情報科学センター助教授, 教授を経て, 2008年より現職. インターネット, セキュリティに関する研究に従事. 本会理事(2009年度-2010年度, 2012年度-2013年度),監事(2017年度-2018年度)等を歴任. 本会フェロー. 本会功績賞受賞.

[抱負]  人工知能,メタバース,分散台帳,量子コンピュータなど,これらの技術が社会に浸透し大きく変えようとしています.このような中で正しく情報技術の意味を伝え,社会の中で活用していくことを先導することは情報処理学会の大きな役割だと考えています.そのため,さまざまな観点でのコミュニティの拡大が強く本会に求められるようになってきています.これを実現するためこれまで本会を支えてきていただいた皆様の知見を大切に活用させていただくと共に,これからの世代へそれらを継承しながらカバーする領域を広げ新しい環境への適応を進めていくことが必要です.皆様と共に会員を中心としたオープンなコミュニケーションの場を展開すること,そして実社会を見据えたさまざまな分野との連携を強化することとともに,ジュニア会員を中心とする次世代が活躍する場を提供し展開していくことを迅速に進めなければなりません.これらの目標を見据え,これまで本会が果たしてきたことを尊重しつつ,新しい時代に対応した展開に貢献することができれば幸いだと考えます.

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⾼橋 克巳

■副会長

高橋 克巳
(TAKAHASHI, Katsumi)(東工大1988卒)
NTT社会情報研究所 主席研究員

[略歴] 1988年日本電信電話(株)入社. 以来, 情報セキュリティ, ビッグデータ分野の情報処理研究に従事, 現在に至る. 2006年東京大学情報理工学系研究科博士課程修了, 博士(情報理工学). 2011年筑波大学客員教授. 2023年国立情報学研究所特任教授. 本会では, 理事(2013, 2018, 2020), フェロー(2015), 功績賞(2022), 論文賞(2000, 2011, 2016).

[抱負]  私は幸運にも本会理事を3期合計6年間勤めさせていただき, その間どうやったら情報処理学会がさらに楽しくなるのかを研究してきました. 最初の2年間はジュニア会員やIPSJ-ONEを開始でき, 2-3期目での研究結果はPR/新サービス/運営の3点を骨子として「中期計画 2021-25」に残してきました. 今回改めて理事会チームに加えていただければ, 中期計画を仕上げ, さらに次の5年間の基礎を作ります. 皆様は, 情報とコンピュータのどんなところが好きですか?多種多様にある魅力を語れる会員が2万人もいることが本会の最大の魅力です. しかし, 情報とコンピュータの社会に対する関わりは, 大きい割には, まだまだ社会に正しく伝えられていません. 我々だけでなく業界全体で, 情報とコンピュータの役割を正しく・楽しく世の中に伝えることが, 次の技術者・研究者・愛好者を育て, またネットのいざこざを解消することになります. 情報処理学会から<伝えるツール>を開発実践していくことをしてみたいと考えております. 最後に, これまで私を育ててくれた会員諸氏, 先輩方, 事務局の皆様に感謝し, 少しでも恩返しをさせていただきたい所存です.

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稲見 昌彦

■理事[論文誌担当]

稲見 昌彦
(INAMI, Masahiko)(東工大1994卒)
東京大学先端科学技術研究センター 教授

[略歴] 1999年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了,博士(工学).電気通信大学,慶應義塾大学等を経て2016年より現職.人間拡張工学,エンタテインメント工学に興味を持つ.文部科学大臣表彰若手科学者賞などを受賞. JST ERATO稲見自在化身体プロジェクト研究総括,IPA未踏PM,日本学術会議連携会員等を兼任. 本会会誌編集長(2018年度-現在),本会フェロー.

[抱負]  Society5.0や人間拡張技術により,我々は自らの能力を自在に設計できるようになりつつあります.そこで重要となるのが,多くの人が魅力的と思うような目標と場をデザインし,広めることだと思います.私は,本学会エンタテインメントコンピューティング研究会の設立や,新世代企画委員として若手研究者の登竜門『IPSJ-ONE』の立ち上げに関わりました.また会誌編集長として異なる分野をつなぐ横糸としての情報学の役割を,特集等の企画を通して発信するとともにNoteやtwitterなどの活用,技術書典やバーチャルマーケットへの出展など,紙面以外での会員コミュニケーションや将来の会員候補者へのアプローチを行って参りました.将来を担う若手研究者や企業技術者たちにとって本学会が魅力的と思える場であり続けるには,新たなチャレンジを行い続けるとともに,限られたリソースを有効活用するために過去の取り組みを整理し新陳代謝を促すことが必要と考えます.皆が集まりたくなり,新たな仲間に出会える楽しい学会であり続けるためのお手伝いをできればと思っています.

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大場 みち子

■理事[長期戦略担当]

大場みち子*
(OBA, Michiko)(日本女大1982卒)
京都橘大学工学部情報工学科 教授
※理事会からの推薦

[略歴] 1982年(株)日立製作所入社. 知識工学応用研究, ミドルウェア開発に従事. 2010年より現職.知的行動の記録と分析などの研究に従事. 2001年大阪大学大学院博士後期課程修了.博士(工学).日本学術会議会員. 本会フェロー, 理事(総務担当2009年度-2010年度, 事業担当2015年度-2016年度), デジタル・ドキュメント研究会主査などを歴任.

[抱負] 情報システムやネットワークは社会を支える重要なインフラとなり,AI・IoT・XRなどの情報技術が社会を劇的に変化させています.本会は情報処理に関する権威ある学会として,この画期的な社会変化の一翼を担ってきました. 本会では総務理事,企画理事,デジタル・ドキュメント研究会(現ドキュメントコミュニケーション研究会)主査他を歴任し,現在はドキュメントコミュニケーション研究会幹事,アクレディテーション委員,特集論文編集委員などを担当しています. 大学では研究の他、実践的IT人材育成教育にも力を注いできました. 日本学術会議では情報学やダイバーシティ推進での社会貢献を目指して活動しています.本会が継続的に発展し,社会に貢献するためには長期的展望に基づいて,本会の活動が社会に新しい価値を生み出しつづけ,広く社会に認知される仕組みづくりが必要です.企業での研究開発,マネジメントと大学での研究,IT人材育成,当会での活動など産学両面での経験を活かし,本会の継続的発展のための仕組みづくりと実行・推進に熱意を持って取り組みたいと考えています.

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■理事[調査研究担当]

緒⽅ 広明
(OGATA, Hiroaki) (徳島大 1992卒)
京都大学学術情報メディアセンター 教授
※調査研究運営委員会からの推薦

[略歴] 1995年徳島大学工学部知能情報工学科助手.1999年同講師.2001年同准教授を経て,2013年九州大学基幹教育院教授.2017年4月より現職.専門は教育工学,教育データ科学,ラーニングアナリティクス等.本会では教育学習支援情報システム主査などを歴任.

[抱負]  COVID-19,GIGAスクール構想などで教育の情報化が加速しています.私は,教育データの収集・分析ための情報基盤システムLEAF/BookRollを開発し,国内外の初等中等教育並びに高等教育において教育データ科学,学習分析(ラーニング・アナリティクス)の研究に従事してきました.これまでの教育DX(デジタルトランスフォーメーション)の経験を生かして,学会全体のDXに貢献したいと思います.

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鎌田 真由美

■理事[総務担当]

鎌田真由美*
(KAMATA, Mayumi)(横国大1986卒)
関西大学ビジネスデータサイエンス学部 教授

[略歴] 日本アイ・ビー・エム株式会社にてSEおよびプロジェクトリーダーとしてSIビジネス担当後, 東京基礎研究所にてサービスリサーチ分野のマネージャー, 米国IBMワトソンリサーチにて技術戦略コアメンバーを務める. 2013年より日本マイクロソフト株式会社にてクラウド関連ビジネスに携わる. 専門分野はソフトウェア工学, 特に要求工学.

[抱負] 2020年から技術応用理事として特に実業界の方々向けにセミナーをご提供するなどの活動を担当させていただきました. コロナ禍の最中に理事として就任したこともあり,2年間に非常に多くのことを経験させていただきましたが,特に日本のDX推進の必要性がかつてなく強く叫ばれる今,研究と実務の間の架け橋となる役割が日本には必要であり,それが情報処理学会に期待されていることを痛感いたしました.情報技術は常に発展中であり,世界がしのぎを削る最先端基礎研究も,人々の生活を支える情報インフラも,エンターテインメントで生活を彩る応用技術もあり,夢と興味の尽きないエリアです.情報処理学会の仕事を通じてより多くの方に貢献できるよう,微力ではありますが引き続き力を尽くしたいと考えております.

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岸  知⼆

■理事[調査研究担当]

岸  知⼆
(KISHI, Tomoji) (京大1980卒)
早稲田大学創造理工学部経営システム工学科 教授
※調査研究運営委員会からの推薦

[略歴] 京都大学修士課程,北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)博士後期課程修了.博士(情報科学).NEC,JAISTを経て2009年より現職.専門はソフトウェア工学.本会では,ソフトウェア工学研究会主査,論文誌編集委員を務める.1998年山下記念研究賞,2010年学会活動貢献賞,2017年標準化貢献賞.

[抱負] 情報技術は私たちの日常生活のおよそすべての分野において不可欠の存在となっていますが,それと同時に大変なスピードで進化を続け,また変化をしています.私の関わるソフトウェア分野では研究開発と実務への適用が常に同時進行しており,大きな価値や利便性をもたらす一方で,それが安全性,セキュリティ,プライバシー,さらには人間の知性そのものに対して及ぼす影響について,使いながら判断しなければならない状況を作り出しています.そうした中,学会には多様なステークホルダの立場を理解しつつ,情報技術に対する見識に基づいて公正かつ適切な情報を発信することが求められています.私は企業に20年間在籍し,その後大学に移籍し研究・教育活動に従事してきました.また専門分野の国際会議の運営や標準化活動にも長らく関わってきました.こうした経験を踏まえ,学会活動にいくらかでも貢献できればと考えております.

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■理事[事業担当]

木村 朝子*
(KIMURA, Asako)(阪大1996卒)
立命館大学情報理工学部 教授

[略歴] 1998年大阪大学院基礎工学研究科博士前期課程修了,2000年博士後期課程中退.同年,同大学助手,その後,立命館大学理工学部助教授,立命館大学情報理工学部メディア情報学科准教授等を経て,現在,同教授.博士(工学).実世界指向インタフェース,複合現実感,ハプティックインタフェースの研究に従事.

[抱負] この十数年の間に若手研究者のための公募のほとんどが任期付きとなりました.新しいポストを得るためには多くの業績が求められ,国内学会での発表よりも国際学会での発表が評価される.そんな中,国内学会の論文誌,研究会,シンポジウム,大会に求められる役割も変わってきているように感じます.私自身は,これまでヒューマンコンピュータインタラクション研究会で活動し,シンポジウム「インタラクション」の運営・改革などに取り組んで参りました.情報処理学会は,読みやすい学会誌やジュニア会員制度の導入など,他学会に先駆けた新たな取り組みに意欲的に挑戦している学会だと思います.理事のみなさんの抱負の中には,挑戦や発展という言葉が沢山登場します.私も,社会や会員のニーズを踏まえた運営,新しいアイディアや仕組みの導入などに積極的に取り組めればと思っています.微力ながら本学会の活動のお手伝いをさせていただければと思います.

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⾼岡 詠⼦

■理事[会誌/出版担当]

⾼岡 詠⼦*
(TAKAOKA, Eiko)(慶大 1990卒)
上智大学理工学部 教授

[略歴] 日本学術会議連携会員, 本会シニア会員. 2016年度-2018年度/2021年度-2023年度理事(教育), 2010-16年会誌編集委員,2012-16年コンピュータと教育研究運営委員会委員,2012-17年論文誌編集委員,2014-16年論文誌教育とコンピュータ編集委員会委員, 2012年-初等中等教育委員会委員(2019-幹事), 2015年-情報処理教育委員会, 2015年-情報処理に関する法的問題研究グループ運営委員会主査等を歴任.2007年度山下記念研究賞,2014年度学会活動貢献賞 受賞. 慶應義塾大学大学院計算機科学,博士(工学). 教育とコンピュータ, 医療看護介護用Web/スマフォアプリ等開発と運用に従事.

[抱負] 2016-18年度/2021-23年度の2回, 教育担当理事を務めました. この間, 文部科学省の2つの委託事業において担当責任者として本会の情報教育のプレゼンスを高めてきました. また2025年度からの大学入学共通テストに「情報I」を組み入れる動きに関して, 本会が的確なタイミングで意見表明を出すために尽力してきました. 本会は,文部科学大臣から教員免許状更新講習の開設者として指定を受け,2014年度より教員免許状更新講習を実施してきました.2022年7月1日に教員免許更新制が廃止されましたが,本会が, 文部科学省等と連携しながら今までの教員免許状更新講習の内容を発展させた教員研修の実施に取り組むことに, 情報科教育・研修委員会委員長として現在も尽力しております. 今後, 情報教育は社会のあらゆる場所において重要な役割を担うことは明らかで, 本会の情報教育における成果を社会に浸透させていくための時期であろうと思います. 本会の活動を通して社会に貢献したいと存じます.

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千葉 直⼦

■理事[財務担当]

千葉 直⼦
(CHIBA, Naoko)(東工大1998卒)
日本電信電話(株)社会情報研究所 主席研究員

[略歴] 2000年東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了,同年NTT入社.入社以来研究所にて電子認証システム,セキュリティ社会科学,サイバーセキュリティの研究開発に従事するとともに,事業会社にてシステムセキュリティ監査制度の立上げに従事.

[抱負] 情報処理技術への依存度が高まる社会のなかで,老若男女あらゆる人々が,技術の生み出す価値の恩恵を受けられるように,技術の社会受容性を高めることを私は研究開発活動のなかで長年重視してまいりました.情報処理に関する学術および技術の振興をはかる本会の活動を通して, 情報処理技術に関わる人や社会がよりポジティブな方向へ向かうよう,尽力していきたいと思っております.

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塚本 昌彦

■理事[企画担当]

塚本 昌彦
(TSUKAMOTO,Masahiko)(京大1987卒)
神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 教授

[略歴] 1989年京大・工・修士修了,同年シャープ入社, 1995年阪大・工・講師, 翌年助教授, 2004年神戸大・工・教授, 現在に至る. 工博, ウェアラブル関連NPO(2つ)の理事長・会長. ウェアラブル・ユビキタスシステムと応用を研究. 2001年よりHMD装着生活. 本会会誌元編集長(2014-17年度), 元理事(2009年度-2010年度) , 元デジタルコンテンツクリエーション研究会主査(2012-15年).

[抱負] 「1年後に街中を歩く人が皆HMD(スマートグラス)を装着している」20年以上前から言い続けていますが, これまでずっと外してきました.「2030年に私はサイボーグになる」ここ10年ぐらい言い続けていますが, これはもしかしたら当たるかもしれませんので, なんとか頑張りたいと思います. 「2045年に科学技術と社会さらには人類自体も大変革を起こす」よく言われている「シンギュラリティ論」の一つで, 私はこれを支持しています. 最近AIが急成長し, 多くの人の予想より早くAIが人間を追い越すレベルにまで到達しそうな勢いです. もしそうなれば, その後はあっという間に遥か高いレベルの知能に到達することが考えられます. もしかしたら「シンギュラリティ」は2045年よりずっと早いタイミングで来るのかもしれません. このような人類の大変革の始まりかもしれないタイミングに, 学会としてできること, やらないといけないことはたくさんありそうです. ワクワクする未来を創っていくことに少しでも貢献したいと望んでいます.

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■理事[長期戦略担当]

寺⽥  努
(TERADA,Tsutomu)(阪大1997卒)
神戸大学大学院工学研究科 教授
※理事会からの推薦

[略歴] 1999年阪大・工・修士修了.博士(工学).現在,神戸大学大学院工学研究科教授.NPO法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構理事,NEC研,三菱先端研,ATR,JSTさきがけ等の研究員を兼任.ウェアラブル・ユビキタスコンピューティングの研究を推進.2016年度-2017年度・2018年度-2019年度本会理事, 本会山下記念研究賞,長尾真記念特別賞,2022年論文賞等110件の受賞.

[抱負] 機械学習技術やウェアラブル技術の発展は,コンピュータ分野に閉じた話でなく,我々の生活に極めて強力な影響を与えています.このような状況では情報処理に関する研究も効率や性能を追求するのではなく,情報技術と人間の心身の関係を含めて社会に与える影響を考慮する必要があり,そのためにはさまざまな分野との連携をはかりながら長期的なビジョンをもって情報技術の未来を示していかなければなりません.情報技術の浸透は正負両面の効果を生むため,情報技術は「いいもん」であることを積極的に発信する取り組みも必要であると考えます.本会が社会における「情報処理」の受容性を高め,人々への情報処理技術の普及啓蒙を加速すべく,理事として推薦頂きました.これまで私は本会で10研究会において主査・幹事・運営委員を務め,学会発展に向けて長期的かつ迅速に活動できます.また,私はNPO法人理事や地域での情報提示システムの実運用に携わるなど,情報技術を社会に浸透させるための取組みを多数行ってきました.これまでの活動の経験を活かし,情報処理学会の発展に貢献したいと考えています.

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遠⼭紗⽮⾹

■理事[教育担当]

遠⼭紗⽮⾹*
(TOHYAMA, Sayaka)(中京大2005卒)
静岡大学情報学部 講師

[略歴] 博士(認知科学).2009年静岡大学技術職員,2014年同教育学部特任助教,2018年同情報学部助教,2021年より現職.専門は情報教育,学習支援,学習評価.本会初等中等教育委員会副委員長,論文誌「教育とコンピュータ」編集委員,情報教育シンポジウム(SSS2023)プログラム委員長.

[抱負]  私は初等中等教育での情報教育を推進してきました.シンポジウムでは,より良い情報教育を実現するためのビジョンや先行事例の提供を,ジュニア会員の方には,中高生情報学研究コンテスト等を通じて互いの能力を一層高めるための交流促進を,それぞれ行ってきました.また,文部科学省「情報Ⅰ」学習会や教育委員会主催の研修会等での講師経験を通じて,教育行政担当者や情報教育の実践者と交流を深めてきました.今後は,初等中等教育から高等教育まで一貫した情報教育を当たり前のものとして社会に定着させる活動が求められるものと思われます.そのためには本会が有する専門的知見を活かして,探究的な情報教育を一層推進すること,ジュニア会員のさらなる獲得と発表・交流の推進を継続することが重要だと思います.また,情報入試は,情報教育の観点で高大接続のより良い在り方を考えるうえで欠かせないテーマだとも思います.私自身の学習・教育に関する専門性も発揮しながら,本会が果たす役割がさらに大きなものになるよう,貢献できればと思います.

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⼭下 直美

■理事[技術応用担当]

⼭下 直美*
(YAMASHITA, Naomi)(京大1999卒)
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 特別研究員

[略歴] 2001年京都大学大学院情報学研究科修士課程修了,同年NTT入社.2006年京都大学大学院情報学研究科博士課程修了.博士(情報学). ウェルビーイングの向上,インクルーシブな社会の実現に向けた情報技術の研究開発に従事.長尾真記念特別賞受賞(2011)などを受賞.ACM SIGCHI Vice President (2021-), 日本学術会議連携会員, CHI 2025 大会長等を兼任.

[抱負]  経済格差の拡大や思想の分断により社会が不安定化する中, 情報技術を用いて多様な社会問題を解決し, サステイナブルな社会を構築することが期待されています. 本会においても, 異なる分野の研究者が集い, 自由に意見交換をおこなえる場にすることで, こうした課題への対応に貢献することが重要だと思います. 私はこれまで, 人間中心的なアプローチによって, 異文化間交流や精神疾患を抱える人々の社会参加を支援するコミュニケーション技術の研究に取り組んできました. 海外の学会においても, インクルーシブなコミュニティ形成のための活動に携わっています. 本会が, 産業界, 学術界, 国籍, ジェンダーなどの枠を超え, 多様性を活かし, 活気ある未来社会への貢献を目指す場となるよう, 私の経験が少しでもお役に立てばと思っております.

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⾚澤 紀⼦

■理事[教育担当]

⾚澤 紀⼦*
(AKAZAWA, Noriko)(電通大1995卒)
電気通信大学アドミッションセンター 特任准教授

[略歴] 電気通信大学大学院博士前期課程修了後,1997年日本電気(株)入社.2015年電気通信大学大学院博士後期課程修了,博士(工学).電気通信大学特任助教を経て2019年より現職.専門は情報教育.本会コンピュータと教育研究会幹事,会誌編集委員(教育分野/EWG),論文誌「教育とコンピュータ」編集委員.2023年度山下記念研究賞受賞.

[抱負]  人間世界チャンピオンにチェスプログラムDeep Blueが勝ち越した頃,私は大学院生として,オセロゲームの先手必勝・後手必勝の決定問題を題材に,当時企業が研究開発していた並列型計算機を活用し,並列分散プログラムの研究を行っていました.修了後は,日本電気株式会社にて情報システムの開発に従事し,現在は大学で情報教育に関する研究を進めるとともに,高校生に大学レベルのプログラミング教育を提供する高大接続事業を実施しています.AIなどの情報技術の発展や,情報システムが社会の基盤として急速に進歩する中,情報技術の進展における情報処理学会の役割は極めて重要なものと考えています.私自身,会誌編集委員(教育分野)やコンピュータと教育研究会幹事を務める中で得た知見,および産業界と学術界での経験を活かし,次世代の技術者・研究者の育成に努めるとともに,学術と産業を結ぶ架け橋として学会に貢献したいと考えています.また,幅広い世代が情報技術の恩恵を享受できる社会を目指し,学会活動を通じてその実現に努めたいと考えています.

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荒川 豊

■理事[事業担当]

荒川 豊
(ARAKAWA, Yutaka)(慶大2001卒)
九州大学大学院システム情報科学研究院 教授

[略歴] 2006年慶大大学院理工学研究科後期博士課程修了. 博士(工学). 同大助手, 九大助教, 奈良先端大准教授を経て, 2019年より九大大学院システム情報科学研究院教授. IoTとAIによる行動認識と行動変容に関する研究に従事. 本会MBL研究会の運営委員および幹事, 本会関西支部庶務および行動変容と社会システム研究会主査等を歴任.

[抱負]  情報処理技術は,少子化と労働人口減少の課題に直面する日本社会において,デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の鍵となっています.昨今,生成AIの登場により,AI技術が急速にヒトの生活に浸透し始めましたが,同時にハルシネーションやフェイクニュースなどの課題も顕在化しています.私は,2021-2022年の理事(技術応用)の経験を踏まえ,情報処理技術の教育,活用,産学官連携等を担当し,学会役員として,情報処理学会の発展と,日本の未来に貢献したいと考えております.

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■理事[標準化担当]

河合 和哉
(KAWAI, Kazuya)(横浜国大1985卒)
国立研究開発法人産業技術総合研究所インテリジェントプラットフォーム研究センター超分散トラスト研究グループ 招聘研究員

[略歴] 1987年横浜国立大学大学院工学研究科電子情報工学専攻修了.同年松下通信工業(株)入社.以来,システム開発,技術渉外に従事し,2005年より国際標準化に従事.情報規格調査会副委員長(2014年より)SC31専門委員会委員長(2011-2016年).SC41専門委員会委員長(2017年より).2020年より現職.

[抱負]  標準化担当理事は, ISO/IEC JTC 1の国内審議団体である情報規格調査会の委員長として, 日本の情報技術の標準化を担うことになります.Society 5.0の実現に向けて,情報技術の果たすべき役割は, そのますますその重要性を増しており,それに伴って情報規格調査会の果たすべき役割, 情報規格調査会への期待は大きくなっているものと認識しています.2011年からJTC 1で具体的な規格開発を担うSCに対応する専門委員会の委員長として,国際標準化の前線で活動してきました.また, 2014年から2期,副委員長として伊藤委員長を補佐しながら情報規格調査会の運営に参画してきました.これらの活動を通じて,現在の情報規格調査会の課題は十分に認識しているつもりです.特に情報規格調査会の経営基盤の安定, 標準化人材の育成は大きな課題だと認識しています. 役員に就任いたしましたら, これらの課題の解決に向けて, 情報処理学会本部, 役員の皆様のご意見を伺いながら取組んでまいる所存です.

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■理事[論文誌担当]

河合由起⼦*
(KAWAI, Yukiko)(九工大1997卒)
関西大学河合研究室 教授

[略歴] 2001年奈良先端科学技術大学院大学博士課程修了.同年,通信総合研究所(現情報通信研究機構)入所,2006年京都産業大学講師・教授を経て2025年より現職.2018年より,大阪大学CMC特任教授(常勤).Webマイニング,時空間分析,情報推薦の研究に従事.

[抱負]  WebやSNS,交通や人流,医療や農業などから生成されるビッグデータは, Society5.0,生成AIといったデータ・サイエンスへのパラダイムシフトを起こし,より一層の学術,社会貢献への期待が高まっています.これまで以上に情報処理として重要となる,データベース,データ分析,データ可視化の研究分野を担う若手研究者や技術者がより多く集い,切磋琢磨し,輝ける場を支援できるよう,微力ながらも, 本学会の発展へ貢献していきたいと考えております.

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■理事[技術応用担当]

斎藤 彰宏
(SAITO, Akihiro) (法政大1995卒)
日本アイビーエム(株)シニア・コンサルタント

[略歴] 1995年日本IBM入社, 長野オリンピックプロジェクトへの参加後, アーキテクト・コンサルタントとして企業・官公庁のシステム設計・実装に従事. 論文誌委員(2018-22), デジタルプラクティス主査(2022-), 技術応用運営委員(2022-).

[抱負]  我が国においてIT関連の実務に従事している技術者は120万人を超えると言われており, IT技術を活用する利用者を含めれば膨大な人数の方々がIT実践の場で活躍されています.その一方で情報処理学会に関心を持っていただける方はその中のほんの一部であり, 産業界と学会との接点はごく限られた分野に留まっているのが実情です.私は企業の現場エンジニアとしてキャリア踏ませていただいた上で, 学会活動では経験を活かし, 企業, 地域経済団体, 職業団体など, 主にIT実務系の団体や職業団体と学会の間における協業, 提携に携わってきました. 今後, その活動を発展させ, 情報処理学会と実務IT技術者を繋ぐ上での根本となる「アカデミックと企業の双方に利する学会の価値」を拡大・成長させてゆく活動を推進したいと考えています.

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菅沼 拓夫

■理事[企画担当]

菅沼 拓夫
(SUGANUMA, Takuo)(千葉工大1997卒)
東北大学サイバーサイエンスセンター センター長・教授

[略歴] 1997年千葉工業大学大学院博士後期課程修了.同年東北大学電気通信研究所助手.同大学助教授,准教授を経て,2010年から現職.2019年から同センター長.ネットワーク管理技術,ネットワークミドルウェア,マルチエージェントシステム,共生コンピューティング,サイバーフィジカルシステム等の研究開発に従事.博士(工学).

[抱負]  コロナ禍への対応で,人々の生活空間がリアル空間からサイバー空間に一時的に大移動した時期を経て,メタバース,生成AI,量子コンピューティングなど,情報社会も新たな局面に入ってきており,本学会の存在感も今後ますます大きくなっていくと思われます.これまで本学会において,わたくしは,東北支部長やDPS研究会主査などを歴任し,主として地方からその活動を支えてまいりました.その経験から,やはり学会全体の活性化のためには,地方での研究発表会や支部活動など,各地域で会員がアクティブに活動し,その周囲の情報系の教員や,地方自治体,企業なども巻き込んだ展開を進めることが極めて重要と考えています.また,なかなか遠出することが難しいジュニア会員についても,それぞれの地域での学会活動に参加できる環境を用意して,少しずつ学会というものに触れる機会を作っていけたらと思っています.また,これまで大学の情報基盤整備の仕事を長くしてきた経験を活かし,本会の名に恥ずかしくない学会の情報基盤の整備にも尽力したいと考えています.

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寺岡 秀敏

■理事[総務担当]

寺岡 秀敏
(TERAOKA, Hidetoshi)(京大2000卒)
(株)日立製作所研究開発グループDigital Innovation R&D システムイノベーションセンタDXエンジニアリング研究部 主管研究員

[略歴] 2002年京都大学大学院工学研究科修士課程修了, 同年(株)日立製作所入社. 博士(情報学, 2019). 自動車などの組込みシステムの研究開発に従事. 2022年より現職.本学会ITS研究会幹事.

[抱負]  情報技術は社会を支える技術となるとともに,その変革を促進する中核となって久しく,その傾向はさらに加速しています.私がこれまで従事してきた自動車をはじめとする組込みシステムの分野においても情報技術により大きな変革の波にさらされており,グローバルでの競争力向上が課題となっております.このような環境において, 本学会が日本における情報技術の中心的なコミュニティとしてますます重要になっていくなかで,世界をリードできる技術発信の場としての本会のさらなる活性化と,情報技術のさらなる発展に貢献したいと考えております.

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長谷川 亘

■理事[IT産業連携担当]

長谷川 亘
(HASEGAWA, Wataru)(早大卒,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)卒)
京都情報大学院大学・京都コンピュータ学院・京都自動車専門学校 総長・理事長・教授, (一社)日本IT団体連盟 代表理事・筆頭副会長

[略歴] 早稲田大学卒業,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)文学修士号(M.A.)取得,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)教育学修士号(M.Ed.)取得,米国ニューヨーク州教育行政官資格. 一般社団法人京都府情報産業協会会長,一般社団法人全国地域情報産業団体連合会(ANIA)会長,一般社団法人日本IT団体連盟代表理事・筆頭副会長,一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)理事. 本会2021-24年度理事(IT産業連携担当).

[抱負]  人類社会全体のデジタル化の加速を担える優れた人材を獲得し育成することは,より一層の急務です. 2020年,一般社団法人情報処理学会と一般社団法人日本IT団体連盟(IT連盟)は,協力事業に関する協定を締結しました. 本会とIT連盟とが緊密な連携・協力を図ることは,我が国における「真の産学協同」の実現に繋がるものと確信しております. 「学び」と「仕事」の往来により,多くの方々がさらにスキルアップすることのできる機会の拡充,「学習の成果」を産業界が適切に評価することができる方策の具体化等に,本会の一員として,またIT連盟の筆頭副会長(IT教育・人材育成委員会業務執行役員)として,微力ながら尽力させていただく所存でございます.

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森 信⼀郎

■理事[調査研究担当]

森 信⼀郎
(MORI, Shinichiro)(関西大1987卒)
千葉工業大学先進工学部 教授

[略歴] 1987年富士通株式会社入社. 2003年株式会社富士通研究所に異動. 位置情報に関する研究を進め, 携帯電話や車載機での活用を推進. 2016年より現職. 博士(情報学).

[抱負]  これまで情報社会を牽引してきたハードウェア開発が縮小傾向にある中, ソフトウェアをコアとした情報技術の開発が指数的に伸びてきています. 人工知能, データマイニング, ビックデータなど全てが本学会が主体とするテーマです. しかしながら情報処理学会の会員数は微増にとどまっています. 増加しない原因の一つに学会員のマイノリティ指向があるのではないかと考えています. 研究者におけるマイノリティ指向は大変重要な資質です. しかし社会との乖離が広がると研究成果を適用する場が狭くなってしまいます. 学会にはこのような乖離を未然に防ぎ, 社会と研究会を繋ぐリエゾンのような役割を担う指針が必要ではないかと考えています. 社会は学会に何を期待しているのか, これまでの固定概念を打ち破り社会と研究を俯瞰的に見る視点が求められています. 私はこれまでに企業製品の研究開発と大学教育・研究を経験してきました. この経験を生かして, 企業との連携・国家事業への参入・若年層への教育など社会と研究を上手く繋ぐ学会運営を試みたいと考えています.

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⽮野 由紀⼦

■理事[会誌/出版担当]

⽮野由紀⼦*
(YANO, Yukiko)(神戸大1982卒)
(株)FFRIセキュリティナショナル・セキュリティ事業本部東京研究開発部担当 執行役員・副事業本部長

[略歴] 日本電気(株)にてネットワーク/インターネット,OS,サイバーセキュリティに関する研究開発に従事.2009年-19年総務省情報通信審議会 陸上無線通信委員会などの専門委員,2024年-JST ACT-X「AI共生社会を拓くサイバーインフラストラチャ」領域アドバイザ.2024年より現職.

[抱負]  情報技術が社会の中に浸透し活用されるようになり,多様な人にきちんと届き,誰もが安全に使えるように考えなければならないなど,さまざまな変化が起こってきています.また,研究における研究のスタイル・スピード感などの変化のほかに,技術の社会への提供のしかたも大きく変わってきていると実感しています.その中で情報処理学会は,新しい技術の創出や発展,技術の融合,社会適用などにより,社会の変容を支え先導する役割を担っていると考えます.私は,国の研究プロジェクト,産学官の連携,業界団体・コミュニティの運営や啓発活動などに携わってきました.これまでの活動で得た視点や経験を活かして,情報処理学会の新しい時代に対応した展開に貢献していければと思っております.

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⼭⼝ 弘純

■理事[財務/電子化担当]

⼭⼝ 弘純
(YAMAGUCHI, Hirozumi)(阪大1994卒)
大阪大学大学院情報科学研究科 教授

[略歴] 1998年大阪大学基礎工学研究科博士後期課程修了. 博士(工学). 大阪大学助手, 准教授を経て, 大阪大学教授(情報科学研究科). 情報処理学会MBL研究会主査・幹事など歴任. 情報処理学会創立50周年記念論文賞, 平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰など. 理化学研究所R-CCSチームリーダー兼務.

[抱負]  情報処理・情報通信技術は社会の基幹インフラとなり, 農業, 製造, 建築, 宇宙といった多様な分野で今や不可欠な存在です. これに伴い,中高生の情報教育普及, 社会人の再教育, 博士人材の活躍支援を通じた包括的な人材育成が急務となっています. また, AI倫理や量子計算, AGIといった最先端技術の啓蒙活動, 自治体と連携した地域振興, 産業界や国際学会との協力強化は, 情報学への関心を強め, 学術界と産業界の発展を社会全体で後押しするための鍵だと考えます. 学術と産業の枠を超えてこれらを中立的立場で推進できるのは情報処理学会しかありません. 私は, MBL研究会での主査・幹事としての活動, 横断的研究分野での産学連携, JST CRESTプロジェクトなどを通じた研究開発経験, 国際会議運営, 大阪大学や理化学研究所での研究教育活動を通じた実績を基に, 情報処理学会のさらなる発展に貢献する所存です.

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長谷川 輝之

■監事

長谷川輝之
(HASEGAWA, Teruyuki)(京大1991卒)
KDDI(株)オペレーション技術開発部 グループリーダー

[略歴] 1993年国際電信電話入社,以来研究所で高速通信プロトコルの研究,2017年よりKDDIで運用システム開発に従事.博士(情報理工学).本会事業担当理事,論文誌運営委員会NWG主査,モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム研究会幹事,デジタルコンテンツクリエーション研究会運営委員,会誌編集委員,DICOMO実行委員等を歴任.本会フェロー.電波功績賞受賞.

[抱負]  スマホとインターネットは現代の日常生活になくてはならない重要なインフラとなっています. 大規模なインフラを安定的・持続的に提供する,また, DX・ビッグデータ・AIなどの活用に基づく「情報と実世界との融合」でより豊かな社会の実現に貢献するなど, 情報処理技術者が活躍する場は益々広がっています. 一方で, 個々の技術が複雑化・ブラックボックス化しており, 将来を担う学生や若手技術者がその仕組みを深く理解し自ら発展させていく機会はむしろ少なくなっているようにも感じています.学会は,情報処理技術を身近にかつ深く理解する場を継続的に提供する責任があり,このためには,持続可能な財務基盤や稼働提供の仕組みを弛むことなく整えていく必要があります.本会事業担当理事・各種国際会議の運営・企業でのシステム開発などの経験を活かし,コンプライアンスや財務規律を遵守しつつ,学会全体の取り組みを俯瞰し,攻めと守りのバランスの取れた学会運営を支えるべく尽力して参ります.

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中山 泰一

■監事

中山 泰一
(NAKAYAMA, Yasuichi)(東大1988卒)
電気通信大学大学院情報理工学研究科 教授

[略歴] 1993年東京大学大学院修了.博士(工学).同年より電気通信大学において計算機システム,並列分散処理,情報教育の研究に従事.2020-21年度,2023-24年度本会理事.2014年度学会活動貢献賞,2016年度山下記念研究賞,2017年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞受賞.日本学術会議連携会員.国立情報学研究所客員教授.本会フェロー.

[抱負]  私は,これまで,論文誌ジャーナル編集委員会編集長や,教育担当理事,事業担当理事を歴任し,本会の活動に係わってきました.情報処理教育委員会の活動の一環で,全国大会に中高生情報学研究コンテストを創設し,中高生に本会のジュニア会員となり情報学の探究に取り組んでもらうことを目指しました.また,大学情報入試の普及活動に取り組みました.高等学校の現行の学習指導要領では,プログラミング,データ活用などを扱う「情報I」「情報Ⅱ」が設定されました.2025年実施の大学入学共通テストで「情報Ⅰ」が出題され,国公立大学3校,私立大学49校の個別入試で「情報」の科目が出題されます.さらに,次期の学習指導要領について議論が始まろうとしています.この数年間は,本会がこれまでわが国の情報学分野をリードしてきたその成果を,広く国民全体に広げていくための重要な期間です.この成否が,本会はもとより,わが国の将来をも左右すると言っても過言ではありません.これからも引き続き,本会の活動を通して,社会に貢献して行きたいと考えております.

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※上記は立候補当時の内容です