2019年度役員名簿

役職名 担当職務 氏名

所属

就任年月日 学会勤務
会 長 法人 代表 江村 克己 NEC取締役 執行役員常務 兼 CTO 2019年6月5日 非常勤
副会長 会長補佐 岡部 寿男 京都大学 学術情報メディアセンター 教授 2018年6月6日 非常勤
副会長 会長補佐 中川八穂子 (株)日立製作所 研究開発グループデジタルテクノロジーイノベーションセンタ シニアプロジェクトマネージャ 2019年6月5日 非常勤
理 事 新世代 川原 圭博 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授 2018年6月6日 非常勤
理 事 会誌/出版 楠  房子 多摩美術大学 美術学部情報デザイン学科 教授 2018年6月6日 非常勤
理 事 調査研究 倉本  到 福知山公立大学 新学部設置準備室 教授 2018年6月6日 非常勤
理 事 財務/情報システム 栗原 英俊 (株)富士通研究所 ソフトウェア研究所インサイト開発運用プロジェクト プロジェクトディレクター 2018年6月6日 非常勤
理 事 教育 佐藤 真一 国立情報学研究所 教授 2018年6月6日 非常勤
理 事 長期戦略 高橋 克已 NTTセキュアプラットフォーム研究所 主席研究員 2018年6月6日 非常勤
理 事 技術応用 田島  玲 ヤフー(株) Yahoo!JAPAN研究所 所長 2018年6月6日 非常勤
理 事 企画 寺田  努 神戸大学大学院 工学研究科 教授 2018年6月6日 非常勤
理 事 事業 中野美由紀 津田塾大学学芸学部情報科学科 教授 2018年6月6日 非常勤
理 事 調査研究 並木美太郎 東京農工大学大学院工学研究院先端情報科学部門 教授 2018年6月6日 非常勤
理 事 総務 平井 規郎 三菱電機(株) 情報技術総合研究所 知能情報処理技術部 主席技師長 2018年6月6日 非常勤
理 事 論文誌 湊  真一 京都大学大学院情報学研究科 通信情報システム専攻 教授 2018年6月6日 非常勤
理 事 標準化 伊藤  智 新エネルギー・産業技術総合開発機構 技術戦略研究センター 電子・情報・機械ユニット長 2019年6月5日 非常勤
理 事 新世代 鬼塚  真 大阪大学大学院情報科学研究科 教授 2019年6月5日 非常勤
理 事 長期戦略 小野寺民也 日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所 副所長 2019年6月5日 非常勤
理 事 総務 窪田  歩 (株)KDDI総合研究所 サイバーセキュリティグループ グループリーダ 2019年6月5日 非常勤
理 事 会誌/出版 清水 佳奈 早稲田大学理工学術院基幹理工学部 教授 2019年6月5日 非常勤
理 事 論文誌 下條 真司 大阪大学サイバーメディアセンター 教授/センター長 2019年6月5日 非常勤
理 事 教育 高橋 尚子 國學院大學経済学部 教授 2019年6月5日 非常勤
理 事 財務/情報システム 田中 淳裕 NEC 中央研究所 価値共創センター センター長代理 2019年6月5日 非常勤
理 事 事業 長  健太 東芝デジタルソリューションズ(株) ソフトウェア&AIテクノロジーセンター システム&サービス技術部 主査 2019年6月5日 非常勤
理 事 調査研究 西垣 正勝 静岡大学創造科学技術大学院 教授 2019年6月5日 非常勤
理 事 技術応用 西山 博泰 (株)日立製作所 研究開発グループデジタルテクノロジイノベーションセンタ 主管研究員 2019年6月5日 非常勤
理 事 企画 本田新九郎 NTT西日本 デジタル改革推進本部 技術革新部 R&Dセンタ 主幹研究員 2019年6月5日 非常勤
監 事 監査 串田 高幸 東京工科大学コンピュータサイエンス学部 教授 2018年6月6日 非常勤
監 事 監査 渡辺  尚 大阪大学大学院情報科学研究科 教授 2019年6月5日 非常勤

※以上、国家公務員出身者(本府省課長・企画官相当職以上および地方支分部局の本府省課長・企画官相当職以上の経験者)の該当はありません。 また、役員報酬の支給はありません。

■役員区分 
氏名(ローマ字)(出身校学部卒年)勤務先および役職名(*は女性)
略歴・専門分野等
抱負

 




■会 長

江村 克己

(EMURA, Katsumi)(東大1980卒) 
NEC取締役 執行役員常務 兼 CTO

[略歴] 1982年東京大学大学院修士課程修了, 日本電気(株)入社. 光通信システムの研究開発に従事. 研究企画部長, 知的資産統括本部長, 執行役員 兼 中央研究所長を経て, 2016年より現職. 現在, 総務省情報通信審議会委員, JST AIPネットワークラボ長, 京都大学経営管理大学院特命教授, 経団連未来産業・技術委員会企画部会長, COCN実行委員. 工学博士(東大).

[抱負] デジタル化による社会の変革が急速に進んでいます. この変革を支えるのがAIやIoTをはじめとする情報処理技術です. 情報処理の研究者, 技術者が, 他の多くの領域の人たちとコラボレーションを進めることにより, 想像を遥かに超える大きな変革を実現できます. 情報処理技術がもたらす価値を如何に多くの人たちに理解, 活用いただくかが鍵になります. これまでの活動の範囲を超えた取り組みが, さらなる飛躍につながります. 本学会は, 産学官の異なるメンバーが数多く集う場として, これまでも大いなる役割を果たしてきていますが, そこに他分野の方々や老若男女を問わず広く市民に参画いただくことで新たな展開がひらけます. 研究開発のみならず, 社会の受容性や人材育成, デザインについての議論にも積極的に取り組むことが必要になります. 情報処理技術ならびに本学会が持つ価値を再認識し, 活動をより拡げることで, 本学会が影響する価値は何倍にも高まると確信します. そのような活動を, 多くの意のある学会員の皆様と一丸となって進めていきたいと思います.

 

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■副会長

岡部 寿男
(OKABE, Yasuo)(京大1986卒) 
京都大学学術情報メディアセンター 教授

[略歴] 1988年京都大学大学院工学研究科修士課程修了. 京都大学博士(工学). 2002年より現職. インターネット技術, 並列・分散システムとアルゴリズム, ネットワークセキュリティなどの研究に従事. 本会論文誌担当理事(2012-13年), 第77回全国大会実行委員長(2015年). 論文誌コンシューマ・デバイス&システム編集委員長(2015年-).

[抱負] 2年後に60周年を迎える本会に, 学生の頃から数えて30年以上, 研究会や論文誌などいろいろな立場でお世話になってきました. 情報処理技術が世の中に浸透し人々の生活を変えていく中で, 会員数の長期漸減傾向にいかに歯止めをかけるかが本会の大きな課題であると認識しています. 情報処理技術のあらゆる分野への急速な拡がりと産業構造の大きな変化に, 本会が追い付くには何をすべきでしょうか. 情報通信技術の利用で伸びている新興の業界へのアプローチ, 新たに生まれた学際的な研究分野における他学会との連携, 産業界で技術者として働く人たちの学会へのニーズへの対応, 若手研究者・技術者のキャリアパスの学会としての支援など, 具体的な場面で学会に入っていてよかったと思ってもらえるような取り組みを推進できないかと考えます. 60年前にゼロから学会を立ち上げられた先達の偉業を振り返り, 変革の時である今何ができるかを改めて考えて, 微力ながら学会に貢献できればと考えております.

 

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■副会長

中川八穂子*
(NAKAGAWA, Yaoko)(東大1981卒) 
(株)日立製作所 研究開発グループデジタルテクノロジーイノベーションセンタ シニアプロジェクトマネージャ

[略歴] 1981年東京大学理学部卒業, 同年日立製作所神奈川工場入社, スパコンや大型計算機開発に従事. 2008年中央研究所組込みシステム基盤研究所長等を経て 2015年4月より現職. この間文科省HPCI計画推進委員会構成員やJST CREST 領域アドバイザー等にも従事. 2016年度-2017年度本会理事.

[抱負] 2016年度から2年間総務理事を務めさせていただきました. その経験から本学会の課題をいくつか認識しました. 第一の課題は企業所属正会員の減少です. これは定年退職等に伴い退会される会員数が, 新たに正会員になる方の数を上回る為です. 連続セミナーやCITPという資格制度等の充実を図ってきてはおりますが, 更に企業会員むけイベントの見直し等が必要と感じています. 第二の課題は, WorldwideのITをとりまく変化スピードに対し, 学会運営の刷新が追い付いていないことです. これは第一の課題の要因にもなっています. 刷新には学会の基盤である研究会運営を変えていく(例えば新たな研究会を作る)必要がありますが, 研究会-領域委員会-調査運営委員会-理事会と多層レイヤの意思決定を経なければなりません. 研究会で現場の運営に携わっている方々からの提案を吸い上げやすい意思決定プロセスに変革したいと思います. これらの課題の解決に対し, 今迄の企業での研究開発や総務理事としての経験を活かし, 正会員の満足度をあげ新規会員が魅力を感じる学会となるよう, 微力ながら務めて参る所存です.

 

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■理事[新世代担当]

川原 圭博(KAWAHARA, Yoshihiro)(東大2000卒) 東京大学大学院情報理工学系研究科 教授
※理事会からの推薦

[略歴] 2005年東大・情報理工博士課程修了. 博士(情報理工学). 同年東大助手. 助教, 講師を経て2013年より現職. 2015年よりJST Erato川原万有情報網プロジェクト研究総括. センシングシステムおよびデジタルファブリケーションの研究に従事. 本会ユビキタスコンピューティングシステム研究会幹事(2010-13年), 運営委員(2009年-).

[抱負] コンピュータをベースとした数々の情報処理技術は, かつてないほど社会に大きな影響を与える存在になりました. IoTや人工知能など要素技術の進展の一つ一つが, 情報系研究者だけでなく, 自動車産業, 医療, 農業, 物流など情報系以外の社会領域に直接的な変革を与える欠かせない技術となりました. そうした時代の流れの中で, 情報処理学会は, どのような役割を担っていくべきでしょうか. 知の源泉としての役割を加速することはもちろん, 社会にイノベーションをもたらす情報技術のエキスパートをプロデュースし, 社会を変容させるビジネスやデバイスを生み出すための出会いの場としての機能も求められるのかもしれません. 情報処理2013年7月号巻頭言に喜連川会長(当時)が書かれていた「やんちゃな若手枠」というご期待に応える貢献ができるよう, 新世代の学会のあり方を社会の結びつきという点からデザインして行きたいと思います.

 

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■理事[会誌/出版担当]

楠  房子*
(KUSUNOKI, Fusako)(横浜国大1982卒) 
多摩美術大学美術学部情報デザイン学科 教授

[略歴] 1994年筑波大学大学院ビジネス科学研究科修了, 1997年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了, 博士(工学). 多摩美術大学美術学部講師, 准教授を経て現職. エンタテインメントコンピューティング研究会運営委員(2007-10年), デジタルコンテンツクリエーション研究会運営委員(2013-15年), 同幹事(2016年-), 同トランザクション編集委員(2013年-), セミナー推進委員会委員(2017年-), 教育工学, CHI, 情報デザインの研究に従事.

[抱負] 飛躍的に発達する情報技術の成果が社会のすみずみにまで浸透した今日, 従来の概念を超えたITを駆使した新たな「アート」や「デザイン」の世界がつながってきています. そういった状況の中で, エンターテインメントコンピューティング研究会とデジタルコンテンツクリエーション研究会の運営に関わり, 情報メディアとコンテンツのデザインとの新しい見方や重要性をひしひしと感じています. またトランザクションの編集委員を通じて, 多岐にわたるメディアを用いたデジタルコンテンツ分野からの論文に関わってきました. 今後デジタルコンテンツを軸にした研究分野の方々の参加や論文投稿をもっと増やすためには, 情報分野に加えて「デザイン」や「芸術」領域とつながるような仕組み作りが必要だと感じております. 情報デザインに携わる研究者として, 情報処理分野の活性化と発展に寄与すべく, 微力ながら貢献していきたいと考えております.

 

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■理事[調査研究担当]


倉本  到
(KURAMOTO, Itaru)(阪大1996) 
福知山公立大学 新学部設置準備室 教授
※調査研究運営委員会からの推薦

[略歴] 1996年4月大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程進学, 2001年同後期課程修了.博士(工学).2001年京都工芸繊維大学工芸学部助手. 同大学助教, 准教授を経て, 2017年4月より現職.エンタテインメントコンピューティング研究会主査(2012-16年), メディア知能領域委員会財務委員を歴任. EC(Entertainment Computing)に加え, HCI(Human-Computer Interaction)・HAI(Human-Agent Interaction)に関する研究に従事.

[抱負] インターネットによる交流が当たり前の時代, 大学や研究機関が占有してきた「研究」の姿も同じままではいられないようになってきています.特に情報学分野においては, 専門の研究者を唸らせるような高度な技術や洗練されたアイデアの実現が, 学界とは関係の薄い領域から発信されることも珍しくなくなってきています. そんな中, 学会における研究活動支援のあり方, その社会還元のあり方はどうあるべきなのかを考える必要性が高まってきていると考えられます. 人々の豊かさと楽しさを目的とするエンタテインメントコンピューティングの研究は, その界面の広さから, 特に様々な非学術的領域からの刺激を受けながら拡大している研究分野です. この分野で研究会主査として活動してきた経験を広く生かして, 今後の調査研究のあり方に新たな光を投じられるよう, 微力ながらお手伝いができればと考えております.

 

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■理事[財務担当]

栗原 英俊
(KURIHARA, Hidetoshi)(九大1992卒)
(株)富士通研究所システム技術研究所サービス指向型ソフトウェア開発技術PJ 主管研究員

[略歴] 1992年九州大学工学部応用原子核工学科卒. 富士通(株)で, スーパーコンピュータによる気象予報システムや地球観測衛星システムの設計/開発/運用に従事. 2006年から(株)富士通研究所で要求工学及びアプリ開発環境の研究開発に従事. 2011年信州大学大学院工学系研究科情報工学専攻博士前期課程修了.

[抱負] 昨今, デジタルイノベーションが注目され, AIやIoT等の情報処理技術を活用して社会に新たな価値を提供することが求められています. 私が所属するIT業界では, オープンソースの活用, サーバや端末等のICTインフラのコモディティー化が急激に進み, 従来のシステムインテグレーションのビジネスから, エンドユーザに新しいUXを提供するビジネス, またお客様と新しい事業を共創するビジネスにシフトしようとしています. これまで情報処理学会は, 各専門分野の大学と企業の研究者がオープンに議論する場に加えて, 産業界で実務を担うエンジニアとも連携する場を提供してきました. しかし, 情報処理学会の場を産業界はまだ十分に活かし切れていないと感じています. 自身のシステムエンジニア及び企業研究者としての実務経験, 海外研究機関との共同研究等の経験を活かして, さらに魅力のある学会, 頼りになる学会になるように貢献していきたいと思います. どうぞ, よろしくお願いします.

 

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佐藤 真一

■理事[教育担当]

佐藤 真一
(SATOH, Shin'ichi)(東大1987卒) 
国立情報学研究所 教授

[略歴] 1987年東京大学工学部電子工学科卒業. 1992年同大大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了. 同年学術情報センター助手. 1998年同助教授. 2000年国立情報学研究所助教授. 2004年同教授. 現在に至る. 1995-97年まで, 米国カーネギーメロン大客員研究員としてInformedia映像ディジタルライブラリの研究に従事. 工博. 本会理事(2016-17年度).

[抱負] ほとんどの人がスマホ等で四六時中「情報処理」を行っており, 乗用車, 冷蔵庫, 炊飯器, 体重計, 体温計, 腕時計や眼鏡にまで計算機が搭載される状況であり, 今ほど情報処理が身近であったことはないのですが, その環境の多様性も考えられないほど大きくなっており, 情報処理学会に対する期待も極めて多様化しているように思います. また, 大学を中心とする学術界を取り巻く環境も激変しており, 研究成果の計量化が進み, 研究者はインパクトファクタやトップジャーナル・トップカンファレンスの発表件数等で評価されるようになる一方, 研究のグローバル化により, 「巧みな」論文が増え, トップジャーナル・トップカンファレンスに通りやすい研究を進めがちになっていないかという危惧を持っています. 一方で情報処理分野におけるアジア諸国, 特に中国の躍進はすさまじく, 欧米などとの国を超えた研究連携も進んでいます. そうした中, 日本独自の情報処理の進め方はないものか. 研究並びに産業で世界をリードするようなシナリオは描けないものか. 少しでも何らかのお手伝いができればと願っております.

 

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■理事[長期戦略担当]

高橋 克巳(TAKAHASHI, Katsumi)(東大1988卒) NTTセキュアプラットフォーム研究所 主席研究員
※理事会からの推薦

[略歴] 1988年日本電信電話(株)入社. 以来, 情報セキュリティ, ビッグデータ分野の情報処理研究に従事. 2011年筑波大学客員教授. 2012年総務省統計研修所客員研究官. 本会では, 2015年フェロー. 2010年情報規格調査会規格役員. 2013年度-2014年度理事. 論文賞(2000年, 2011年, 2016年). 博士(情報理工学).

[抱負] 情報処理はすでに長い歴史を持ちますが, 私が情報処理の仕事に従事するようになってからも, ウェブができ, サーチエンジンができ, ケータイができ, クラウドができ, 写真付きの友達電話帳ができ, 部屋でも人手でも瞬時に調達できるようになり, いまや老若男女に地図とGPSを持たせて昼も夜も歩き回させることさえできるようになりました. このように情報処理で「なんでもできる」ようになった今, 私が考える学会の役割は, 情報処理がより愛されることと, 情報処理がさらに責任を持つことのふたつだと考えています. 情報処理が社会の基盤を担うようになった今, 私たちはそれにふさわしいリスペクトを受け, 若者の志望先になっているでしょうか. 一方, AI/IoTの活発な議論の最中, 私たちは適切な技術情報を提供でき, 正しく効用とリスクを伝えられているでしょうか. 私は, 本会財務担当理事の経験を活かし, 長期的なビジョンに基づいた情報処理分野と本会の発展に貢献するべく尽力いたします.

 

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■理事[技術応用担当]

田島  玲
(TAJIMA, Akira) (東大卒) 
ヤフー(株)Yahoo! JAPAN研究所 所長

[略歴] 1992年東京大学工学系研究科修士課程修了. 日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所(1992-2002年, 2005-11年), A. T. カーニー(2002-05年)を経て2011年ヤフー入社. 2012年より現職. データ利活用にかかわる研究開発および現場での展開に従事. 博士(理学).

[抱負] ビッグデータから始まりAI, IoTと続く追い風のなか, 情報処理技術のバックグラウンドを持つ人材の活躍の場は産業界で着実に広がっており,それは従来の情報産業・製造業だけでなく, あらゆる業界に及んでいます. 個人的にも, これまで思ってもみなかった業界の方から相談を受けることも増えています. 一方, トップカンファレンスと位置づけられる国際会議の場に出向くと, 日本のプレゼンスの低さを感じずにはいられません. 将来の日本の国際競争力を考えるとき, 産業界を支える裾野の拡がり, アカデミアで活躍するトップクラスのレベルアップ, 双方が求められており, 情報処理学会こそがそれを担うべき存在であると信じます. それにはより多くの若く優秀な方々がこの領域を選んでくれることがまず必要です. 様々な業界での活躍の可能性を発信・共有していくという視点で, 企業人の立場から分野の発展に貢献できればと考えております.

 

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■理事[企画担当]

寺田  努
(TERADA, Tsutomu)(阪大1999卒) 
神戸大学大学院工学研究科 教授

[略歴] 1999年阪大・工・修士修了. 博士(工学). 現在, 神戸大学大学院工学研究科教授. NPO法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構理事・事務局長, NEC研, 三菱先端研, ATR, JSTさきがけ等の研究員を兼任. ウェアラブル・ユビキタスコンピューティングの研究を推進. 山下記念研究賞, 長尾真記念特別賞, 神戸大学学長表彰等74件の受賞. 本会理事(2016-17年度).

[抱負] 情報技術はすでにインフラ化し, 我々の生活に深く浸透しています. このような状況では情報処理に関する研究も効率や性能を追求するだけでなく, 情報技術と人間の心身の関係を含めて社会に与える影響を考慮する必要があり, そのためにさまざまな分野との連携をはかる必要があります. また, 情報技術の浸透は正負両面の効果を生むため, 情報技術は「いいもん」であることを積極的に発信する取り組みも必要であると考えます. 私はこの2年新世代企画担当理事として, 産学連携や若手研究者支援, ジュニア会員支援における遊撃的な取り組みを行ってきました. そして, 本学会が社会における「情報処理」の受容性を高め, 次世代の人々への情報処理技術の普及啓蒙を加速すべく, 理事として推薦頂きました. これまで私は本学会で10研究会において主査・幹事・運営委員を務め, 新世代理事も務めたことから学会発展に向け迅速に活動できます. また, 私はショー形態での研究発表や有償体験イベントに研究成果を盛り込むなど新たな研究の魅せ方を多数切り拓いてきました. これまでの活動の経験を活かし, 情報処理学会の発展に貢献したいと考えております.

 

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■理事[事業担当]

中野美由紀*(NAKANO, Miyuki)(東大1980卒) 津田塾大学学芸学部情報科学科 教授

[略歴] 1980年富士通(株)勤務. 1985年東京大学生産技術研究所助手. 2008年7月同特任准教授. 2013年11月芝浦工業大学教授. 2015年1月より現職.博士(情報理工学). データベース・ストレージシステム, ビッグデータ解析, データ工学等の研究に従事. 本学会理事(2011-12年度), セミナー委員会委員長等歴任.

[抱負] ビッグデータ, IoT, Society5.0等の言葉で代表されるように, 情報処理技術は現在の社会の在り様を変え, 新たな社会的動きを生み出す革新的な手段として, また, 将来の我が国を支える力として期待されています. その中で, 情報処理技術の根幹から様々な応用まで広く俯瞰する本会の役割は今後ますます重要となってきます. 溢れる情報と急速な社会変化の中, 情報処理技術のさらなる進展が望まれる一方で, 情報処理技術離れが指摘される今日, 本会が率先して, 情報処理技術に秘められた多大な社会的影響力と未来への可能性を発信することが大切であると考えています. ソフトウェアジャパン, 連続セミナー等本学会の活動を通じ, わが国の最先端情報処理技術を多くの方にご紹介する場を経験し, 多くの方から反響と期待を頂戴してまいりました. この経験を基に, 世界に通じる魅力ある新しい情報処理研究, 技術の発掘, 発展, 支援する本会の活動に微力ながらも貢献する所存です.

 

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■理事[調査研究担当]

並木美太郎
(NAMIKI, Mitaro)(東京農工大1984卒)
東京農工大学大学院工学研究院先端情報科学部門 教授
※調査研究運営委員会からの推薦

[略歴] 1986年東京農工大学大学院修士課程修了, 同年4月(株)日立製作所基礎研究所入社, 1988年東京農工大学工学部数理情報工学科助手, 現在, 東京農工大学大学院工学研究院教授. 博士(工学). オペレーティングシステム, 言語処理系等のシステムソフトウェア, 並列分散処理等の計算機科学・工学の研究・開発と情報教育に従事

[抱負] 計算機関連の技術は, 目的に応じて周辺分野と融合し新規創出され, 常に新しく生まれ変化していますが, その基盤となる普遍的な技術も同時に使われ発展し続けています. 研究の立場からは, より新しくかつ高度な研究が要求されており, 国際的な研究成果を研究者は求められていますが, このような背景から, 学会の役割として従来分野の発展と新しい分野創出の両面において, 優れた研究を生み出すための学会の貢献はより重要になると考えています. 同時に, 研究成果の適切な社会還元もより重要になっています. 情報処理学会においては, 研究会主査, 各種研究会運営委員, 論文誌編集員, トランザクション編集長シンポジウム運営委員と長, などで研究において協力させていただきました. また, 国内のいくつかの事業においてプロジェクトマネージャなどを務めさせていただきましたが, 国内の本分野において優秀な研究者・開発者はたくさんおられることを見て参りました. このような方々が活躍でき, また, 今後も輩出できるように, 調査研究活動に貢献できればと考えています.

 

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■理事[総務担当]

平井 規郎
(HIRAI, Norio)(東工大1989卒)
三菱電機(株)情報技術総合研究所知能情報処理技術部 主席技師長

[略歴] 1989年東京工業大学理学部情報科学科卒業. 1991年同大学院修士課程修了. 同年三菱電機(株)入社. 以来, 情報技術総合研究所にてデータベース技術およびビッグデータ分析技術開発に従事. 本会モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム研究会運営幹事補佐.

[抱負] 近年, AIやIoTというワードがマスメディアにとりあげられない日はないといっても過言ではない状況にあり, 情報処理技術はここ数年で大幅な進歩を遂げています. このような社会を支えていく研究者を育成する場として, 情報処理学会の重要性は今後ますます高まっていくものと思います. 私はこれまで企業側の研究者として, データベース技術やビッグデータ分析技術の研究開発と製品化などを通して, 世界と競争できる技術の開発に取り組んでまいりました. 一方日本の産業競争力を今まで以上に強化するためには, 昨今のAIやIoTに携わる研究者が不足する現状は大きな課題であり, 学会と産業界がこれまで以上に密に連携していくことが重要であると思います. 私は企業の研究開発に携わってきたこれまでの経験を活かし, 日本の若手研究者にとって, これまで以上に魅力のある学会創りに微力ながら貢献し, 情報処理学会のさらなる発展に尽力してまいりたいと考えております.

 

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■理事[論文誌担当]

湊  真一
(MINATO, Shin-ichi) (京大1988卒) 
京都大学 大学院情報学研究科 教授

[略歴] 1990年京都大学大学院修士課程修了, 1995年同博士課程(社会人)修了. 博士(工学). 1990年よりNTT研究所にて論理システム設計技術の研究に従事. 2004年北海道大学助教授. 2010年より同教授. 2009-15年JST ERATO研究総括. 大規模離散構造処理系に興味を持つ. 国立情報学研究所客員教授. 日本学術会議連携会員(情報学). 電子情報通信学会シニア会員, 人工知能学会, IEEE各会員.

[抱負] 今後の日本は, 急速な少子高齢化・人口減少による「右肩下がり」の時代を迎えます. しかし見方を変えると, 1人1人の社会的価値と責任は逆に「右肩上がり」で増大していくとも言えます. そのような時代においては, 新しい独立研究分野をたくさん作って細胞分裂をしながら成長していくモデルではなく, 異分野横断的に細胞を融合させ新たな価値を創出した者が生き延びる時代になると思います. 中でも情報処理技術は様々な分野を結びつけるための鍵となる重要な技術であり, 情報処理学会の果たすべき役割は今後さらに高まるものと思われます. これからの研究者は各自が育ってきた研究コミュニティを発展させるだけでは不十分であり, 自身の研究の意義や魅力を異分野の人にわかりやすく語り, 世の中をどのような未来にしたいのかを示していくことがより一層重要となります. 一方で, 口先だけではなく地道に研究を進める忍耐力や結果を出す実力も求められます. 学会役員としての活動を通じてそのような時代を作っていくお手伝いができればと思っております.

 

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■理事[標準化担当]

伊藤  智(ITOH, Satoshi)(千葉大1982卒) (国研) 新エネルギー・産業技術総合開発機構 技術戦略研究センター 電子・情報・機械ユニット長

※情報規格調査会からの推薦
[略歴] 筑波大学大学院博士課程1987年修了. 筑波大学にて博士号を取得. (株)日立製作所にてコンピュータの利用技術に関する研究に従事. 2002年6月から産総研にてグリッド, グリーンIT, クラウド等の産業分野への応用研究に従事. 2017年より現職. 本会情報規格調査会にて2010年7月から副委員長, 2013年7月から委員長に就任し, ISO/IEC JTC 1の国内及び国際対応を推進. 2013年度より本会標準化担当理事.

[抱負] 情報技術 (IT) は今では重要な社会インフラとなっていますが, 現在でもその領域は拡大し続けています. センサ, 携帯, 自動車, 家電, あらゆるものがネットワークにつながり (インターネット・オブ・シングス) , 多種・大量の情報が発信・収集・解析され (ビッグデータ) 様々な利活用に結び付けられてきています. また, 様々な産業領域で効率向上や環境負荷低減などへの情報技術の活用が進んでいます. このような状況で, 社会インフラとしての情報技術のあり方, 様々な応用システム・実社会とのインタフェースなど, 標準化の果たす役割は益々重要になってきていると認識しています. 本会情報規格調査会の委員長として, 産業界が発展するよう, 国際標準化活動をリードし, 情報処理学会の発展に微力ながら貢献したいと思います.

 

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■理事[新世代担当]

鬼塚  真
(ONIZUKA, Makoto)(東工大1991卒)
大阪大学大学院情報科学研究科 教授
※理事会からの推薦

[略歴] 1991年東京工業大学工学部情報工学科卒業. 同年, NTT 入社. 2000年-2001年ワシントン大学客員研究員, 2013年-2014年電気通信大学客員教授. 博士(工学) . データベースシステム, データマイニングの研究に従事. デジタルドキュメント研究会幹事 (2005年度-2008年度) , 本会論文誌データベース編集委員 (2007年度-2010年度) , デジタルプラクティス編集委員 (2016年度-2018年度) を歴任.

[抱負] AI/ビッグデータ/クラウド技術を中心とした情報処理技術の発展と共に, 情報産業は目覚ましく拡大しつつあります. 情報系のスタートアップ企業が増加し, インターネット上では論文やソフトウェアなどの技術の情報が簡単に入手できるようになり, また, AIに関わる領域の国際会議では投稿数が1000を超える等, 社会状況の変化も急速に進みつつあります. 学会の普遍的な役割として, 1)世界的な研究成果を創出する土壌の形成, 2)情報産業の発展への貢献, 3)若手の人材育成があると考えており, 社会状況の変化に応じて学会はこの役割を実践する必要があると考えています. 私はこれまでの経験 (企業研究所20年, 大学5年, 留学1年) を生かして, 次世代の会員が研究と技術力を鍛え, 更に研究を社会に還元することで長期に渡って研究が行えるような仕組みを学会で支援したいと考えています. 本会と情報処理分野のさらなる発展に, 少しでも貢献できるよう取り組む所存です.

 

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■理事[長期戦略担当]

小野寺民也
(ONODERA, Tamiya)(東大1983卒)
日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所 副所長
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※理事会からの推薦

[略歴] 1988年東京大学大学院理学系研究科情報科学専門課程博士課程修了.理学博士.同年日本アイ・ビー・エム(株)入社.2017年より現職. 本会会誌編集委員(2012年-2015年), 論文誌プログラミング編集委員(2000年-2003年), プログラミング研究会幹事(2000年-2002年), プログラミング研究会連絡委員(1995年-1999年), 文献ニュース小委員会委員(1991年-1994年) などを歴任.

[抱負] 1960年の本学会創立以来半世紀がすでに過ぎていますが, その間の情報化社会の進展は凄まじいものがあり, 本学会が果たしてきた役割も大きなものがあります. 今日においても情報処理技術による社会変革の勢いはとどまるところを知らず, IoTとAIを基軸にいわゆるSociety 5.0の実現に突き進んでいます. こうしたなか, 本学会の会員数は漸減傾向にあり, 過去15年で2割ほど減少しています. 本学会の持つパワーと社会に果たしうる役割を考えるとき, これはよろこばしいことではありませんが, 一朝一夕に解消できるものではなく, まさに長期戦略が必要なところであるといえます. 中長期的な視点にたった学会の安定運営に加え, 中長期的なグローバル化の推進, 新世代活動のサポート等において, グローバルIT企業での研究および研究マネジメントの経験, および, 本学会や他学会でのさまざまな活動経験を活かし, 微力ながら貢献したいと思っています.

 

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■理事[総務担当]

窪田  歩(KUBOTA, Ayumu)(京大1993卒)(株)KDDI総合研究所 サイバーセキュリティグループ グループリーダ

[略歴] 1995年国際電信電話 (現KDDI) 入社, 以来KDDI研究所にてインターネット技術, ネットワークセキュリティなどの研究開発に従事. カリフォルニア大学バークレー校客員研究員(2003年-2004年). 本会モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム研究会幹事(2011年-2014年),同研究会運営委員(2015年-)などを歴任.

[抱負] 様々な社会インフラやサービスの維持や発展に情報処理技術が欠かせないものになっています. 特にIoTの普及などで従来情報通信と縁の薄かった分野でもICTの活用が進んだこともあり, 分野や業界の垣根を越えた連携の重要性が高まっています. 私が携わっているセキュリティの世界でも, 異なる分野の専門家の知見や産学の連携が必要となる課題に直面する場面は多く, 本会のコミュニティとしての役割への期待は益々高まっていると感じます. 企業の立場で研究開発に携わってきたこれまでの経験を活かし, 本会の発展に微力ながら貢献したいと思います.

 

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■理事[会誌/出版担当]

清水 佳奈*
(SHIMIZU, Kana)(早大2001卒)
早稲田大学理工学術院基幹理工学部情報理工学科 教授

[略歴] 2006年早稲田大学より博士 (工学) 取得.同年, 産業技術総合研究所入所.メモリアルスローンケタリング癌センター客員研究員, 早稲田大学准教授を経て現職. 2010年-2011年日本バイオインフォマティクス学会理事. 平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞受賞.バイオインフォマティクスの研究に従事.

[抱負] 情報処理技術は, 今や, 利用されていない分野を見つけるのが難しいほど多くの分野に広がり, 各分野においてはそれぞれ特色のある発展を遂げて単純な道具以上の役割を担うようになっています. こうして多方面に蓄積された叡智を集め,互いに結びつけることができれば, 情報処理技術のさらなる発展が期待できます.したがって, 情報処理学会では多様な価値を受け入れ, それらをつなぎ合わせる機能がますます重要になると思います.計算機科学と生物学の学際分野で活動を続けてきた経験を活かし, 微力ながら異分野の交流促進に貢献できればと思います.昨今は, SNSのおかげで誰もが気軽にコミュニティを形成できるようになりました.そのような中, 学会という, 社会的に責任を持つ組織だからこそ提供できる交流の場とは何かを皆さまと見出し, その形成に尽力してまいりたいと思います.

 

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■理事[論文誌担当]

下條 真司
(SHIMOJO, Shinji) (阪大 1981卒) 
大阪大学サイバーメディアセンター 教授/センター長

[略歴] オブジェクト指向とインターネットに始まり, 応用からネットワークアーキテクチャを考える研究に取り組んでいる. 研究と社会実装の両立に興味があり, 総務省でのスマートIOT推進フォーラム, 大阪大学や大阪うめきたでのIOT実証実験に取り組んでいる.

[抱負] AIやIOTにより社会が大きく変革しようとしている今, 情報通信技術の深い理解が色々な分野で必要とされています. それと同時にプロフェッショナルな本学会も様々な分野との関わりを広げることが求められています. さらに, 情報通信技術を必要としている世代も初等中等教育から学び直しまで広がりを見せています. このような社会の強い要望に答えていくことが本学会の使命であり, そのためには, 当たり前ですが, これまで以上に産官学民の密な連携が必要だと思っております. 本会がその一助となるために, 微力ながら協力ができればと思います.

 

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■理事[教育担当]

高橋 尚子*
(TAKAHASHI, Naoko)(東京女子大1980卒)
國學院大學経済学部 教授

[略歴] 大学在学中に女子大初のマイコンクラブを結成. 卒業後, 女性SE第一期生として富士通入社, 業務システムの移行や標準化に携わる. その後ASCIIでビジネスパソコンスクール開校, OAインストラクタを経て, ライティング業のナウハウスとして独立. 1995年から大学で非常勤講師を始め, 2007年から國學院大學経済学部で情報教育に就く.

[抱負] いまや多くの人がコンピュータを意識することなく, 情報システムの末端を触り, 情報を操っている. 中学時代に銀行の電算室に勤める隣のお姉さんにあこがれ, 大学時代にボードマイコンを制作し, バイトでプログラムを作って稼いだ. こんなに楽しく, ステキなものを世の中の多くの人に伝えたい!というのが頭に浮かんだ. メーカーのSEのままでは多くの人に伝わらない. そこで, パソコンスクールの開校, OAインストラクタ, マニュアルの制作, 教材の作成, 雑誌・書籍の執筆と, 広く人に伝えることを仕掛けてきた. そして, 大学教員になり, 文系学生を中心に情報に関する教育を通して社会の大半を構成する人達に, デジタルではなく情報(インフォメーション)の利活用を伝えている. また, 情報入試委員会で高校生へ裾野を広げる一旦を担えるまできた. あと一押し, この学会から社会に向けて, もっと「楽(らく)」で楽しい情報の利活用, 「インフォメーションネイティブ」な未来を先導するようにしていきたい.

 

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■理事[財務担当]

田中 淳裕
(TANAKA, Atsuhiro) (東大1990卒)
NEC 中央研究所 価値共創センター センター長代理

[略歴] 1992年東大院・情報工学・修士修了, 同年NEC入社. 大規模システム性能評価, スマートグリッド, 耐災害向け自律通信網等の研究開発に従事. 現在, コア技術のソリューション構築・推進活動を担当. 本会システム評価研究会(EVA)運営委員(2007年-2010年), FIT実行委員(2011年) などを歴任, 2015年より本会JIP編集委員(情報システムグループ).

[抱負] 社会生活のいたるところで情報処理技術が活用されてきています. スマートフォンは生活の一部となり, 高度な認識・分析技術を活用したサービス, 例えば自動運転等が社会機能の一つとなる日も近いでしょう. 情報処理に関する研究は, 単に新しい機能を実現するために要素技術の実現方法や性能・効率を追求するだけではなく, 同時に社会における技術の位置付けを考慮しながら, 技術を通じて社会がどのように変革し, 新しい社会が構築されるかを考慮する必要があります. このような中で本会は, 新たな社会価値の創造を実現すべく, アカデミアと産業界がお互いの得手不得手を理解し合いながら, 実社会の課題を解決し, 社会にイノベーションを起こす「場」としての機能が求められています. 私はこれまで企業研究者としてコンピュータや通信を始めスマートグリッド等の研究活動に取り組んできました. その中で得たアカデミアと産業界の連携経験, および本会でのこれまでの活動経験を生かしながら, 更なる本会の発展に貢献したいと考えております.

 

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■理事[事業担当]
長  健太
(CHO, Kenta)(早大1995卒)
東芝デジタルソリューションズ(株) ソフトウェア&AIテクノロジーセンター システム&サービス技術部 主査

[略歴] 1997年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了. 同年(株)東芝入社. エージェント技術, コンテクストアウェア技術, 音声認識技術の研究開発に従事. 博士 (工学). 会誌編集委員会 基礎・理論分野 委員 (2008年-2009年), 同幹事 (2010年), 同主査 (2011年), などを歴任.

[抱負] 情報処理技術が広く社会に浸透した今, 次々に生まれる新しい技術が我々の生活のあらゆるところにすぐ適用される時代となりました. 斬新なAI技術によって今までのコンピュータでは見えなかったものが見え, 分からなかったことが分かるようになり, その技術がIoTを通じて産業界から日常生活までありとあらゆるところに使われるようになる. そのサイクルは今後どんどん速くなっていくでしょう. このような技術革新の速度を向上させていくためには, 学術界を中心に生まれる先端技術と, 産業界を中心に生まれる課題・データを共有し, すばやく活用できる場が必要と考えます. 学術領域と産業領域の橋渡しの場として, これら領域から多くの人が集い新しい技術を共有・発展させていく場として, 情報処理学会は今後ますます重要になります. 企業における研究開発に携わってきた経験を活かし, 本会の発展に微力ながら貢献していきたいと思います.

 

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■理事[調査研究担当]

西垣 正勝
(NISHIGAKI, Masakatsu)(静大 1990卒)
静岡大学創造科学技術大学院 教授
※調査研究運営委員会からの推薦

[略歴] 1995年静岡大学大学院博士課程修了.博士(工学).2010年より現職.情報セキュリティに関する研究に従事.本会コンピュータセキュリティ研究会主査(2013年-2014年), 電子情報通信学会バイオメトリクス研究専門委員会委員長(2015年-2016年), 日本セキュリティマネジメント学会常任理事(2016年-)などを歴任.現在, 本会情報環境領域委員会財務委員.本会フェロー(2018年度).

[抱負] 近年の情報技術の発展は, 世の中のすべてのエンティティをバーチャル(インターネット)に, あるいはフィジカル(IoT)に結合しました.結合されるエンティティが多くなるほどに, その結合が密になるほどに, それらの間に様々なユーザが関与し, 多様性とトレードオフが生まれることになります.このような時代の変容に合わせ, 情報処理学会もその役割を変化させながら, 進化し続けることが求められています.私は, 情報技術を更に加速させていくことと同時に, 情報技術によってつながるエンティティの間のグッドバランスを提供していくことが, これからの情報処理学会の大きな責務の一つとなってくると考えています.本会が, 国内外をつなぎ, 産官学をつなぎ, コミュニティ間をつなぎ, そして会員の皆様どうしをつなぐために進化するために, 微力ではありますが尽力させて頂きたく思っております.

 

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■理事[技術応用担当]

西山 博泰(NISHIYAMA, Hiroyasu)(筑波大 1988卒) (株)日立製作所 研究開発グループデジタルテクノロジーイノベーションセンタ 主管研究員

[略歴] 1993年筑波大学大学院工学研究科電子・情報工学専攻博士課程修了.同年株式会社日立製作所入社.スーパコンピュータ向けコンパイラ, アプリケーション実行基盤, プログラム解析等の研究に従事.近年はIoTプラットホームに関するOSS活動に従事. 博士 (工学) .

[抱負] 情報処理技術が社会の隅々にまで浸透し, 社会の利便性や効率性を高めるだけでなく, 私たちの生活様式にも多大な影響を与える重要な技術としてその発展と活用が期待されています.理論的な研究を基盤とした長期的な基礎研究が技術革新のために引き続き重要であることに加え, 近年注目を集めているクラウド, IoT, ビッグデータ, AIのような技術によって実社会のさまざまな課題の解決に対して情報処理技術の研究活動がどのように貢献できるかが問われていると思います.このような点から, これからの情報処理技術研究や応用の中核を担う研究者を育成し, アカデミアと産業界とがより密接に連携して社会問題解決へ結びつける場として本会の役割はますます重要性を増していくものと考えます.私は産業分野での研究開発活動やOSS分野での活動経験を活かし, 本会における実践的な情報処理技術の振興に微力ながら貢献できればと考えております.

 

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■理事[企画担当]

本田新九郎
(HONDA, Shinkuro)(慶大1993卒)
NTT西日本デジタル改革推進本部 技術革新部 R&Dセンタ 主幹研究員

[略歴] 1998年慶應義塾大学大学院後期博士課程修了. 博士(工学). 日本学術振興会特別研究員(1997年-1999年). 1999年NTT入社, 高臨場感通信システムの研究開発に従事. NTT研究企画部門等を経て2015年より現職. グループウェアとネットワークサービス研究会運営委員(2014年-), DICOMO2019シンポジウム実行副委員長などを歴任.

[抱負] 日本においては2020年の東京五輪や2025年の大阪万博とビッグイベントを控え, 技術革新のマイルストンを迎えようとしています. また世界に目を向けると少子高齢化やエネルギー, 環境, 食糧問題等々の社会的課題はもちろんのこと, 個人の生活に直接関わる事柄においてもまだまだ解決すべき課題は多く, 解決のためには様々な分野の英知を集結する必要があります. 課題解決にたどり着くためには産学官といった立場の違いや研究分野の違いを超えていかなければならない時代になり, 私自身, 業界や人, 研究成果等を「つなぐ」という仕事をする機会が増えてきました. 本学会が, 情報処理技術の専門家に加えて多様なバックグラウンドを持つあらゆる分野の専門家が参画し, お互いの立場を超えて課題解決へ向けて議論する場としてのプラットフォーム機能を担い, 拡大していければと考えております. 本会および情報処理分野の発展, そして社会課題の解決に少しでも寄与できるよう, 尽力してまいります.

 

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■監事

串田 高幸
(KUSHIDA, Takayuki)(豊橋技術科学大 1983卒)
東京工科大学コンピュータサイエンス学部 教授

[略歴] 1985年日本アイ・ビー・エム(株)入社, 東京基礎研究所配属, 2005-06年IBM T. J. Watson Research Center, 2012-14年IBM India Pvt. Ltd.,2015年よりワトソンヘルス開発所属. ネットワーク, 分散処理, クラウドの研究に従事. 本会フェロー(2016年-), 理事(2011-12年度), 論文誌編集委員長(2012年), 調査研究運営委員(2013年-), マルチメディア通信と分散処理研究会主査(2009-10年). 博士(ソフトウェア情報学).

[抱負] コンピュータとインターネットの技術は, 普段の生活において必要不可欠になってきています. また身の回りの多くのことが, 省力化や自動化されて便利になってきています. さらにクラウド, IoT, ブロックチェーンのような新技術が生まれてきており, 今後も新しい技術が次々と出てくることは確かです. この情報処理技術の基幹を創生している研究者や実務者の活動の場である本会の役割は, 今後さらに重要になってきます. 本会にとって, 現在の活動をもとに情報技術を発展させていくことと, 研究者と実務者のコミュニーティーとして社会に貢献することが必要です. さらに新しい技術を作り出す力や, 実務者や開発者が活動する場として本会の役割を広げていくことも必要となります. 私は, 本会の理事会, 調査研究委員会, 領域委員会, 研究会, 論文誌編集委員会, 国内国際会議に携わってきた経験と, 企業での海外赴任における研究開発活動に携わってきた経験をもとに,本会の現在の運営と将来への大いなる発展に向けて, 微力ながら貢献していきたいと考えております.

 

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■監事

渡辺  尚
(WATANABE, Takashi)(阪大1982卒)
大阪大学大学院情報科学研究科 教授

[略歴] モバイルコンピューティングとユビキタス通信研究会主査 (2005年度-2008年度) , 理事 (2011年度-2012年度), 情報環境領域委員長 (2011年度-2012年度), 特集号論文誌ゲストエディタ等. 大阪大学大学院修了 (1987年) . 工学博士. 徳島大学, 静岡大学工学部を経て2013年より現職. 情報ネットワークに関する研究に従事. 本会フェロー (2013年度).

[抱負] 今日, 人々の暮らしを豊かにし安心安全な社会を構成するためのIoTや機械学習を駆使した情報処理技術の重要性が広く認識されています.本学会は, 大学と企業を中心に構成されており, 情報処理技術の学術性と実用性の両面で社会に貢献すべき立場にあり, 今まさに社会から大きな期待が寄せられていると思います.期待が大きいことはその責任も大きなものであるとも言えます.監事は, コンプライアンスを重視し主として財務経理面から学会を監査する役員でありますが, 同時に社会からの期待に応えるべく研究会等学会活動を間接的に支援する役割であると考えます.私は, IFIP代表補佐, 本会研究会主査, 情報環境領域財務委員・委員長, 理事, 電子情報通信学会研究会副委員長等の経験を生かし, 諸先輩が今まで尽力され築き上げられた土台を元に, 収益構造の改革, 適正な規模かつ効果的な学会活動のあり方を監事の立場で支援して貢献したいと思います.なお, 私の研究業績等はwww-int.ist.osaka-u.ac.jpにてご確認いただけます.

 

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