横田 治夫 君

フェロー

横田 治夫 君(正会員)

[対象業績]  「高信頼で効率的な情報蓄積とその高度活用に関する先進的研究」

1980年東京工業大学工学部卒,1982年同大学院理工学研究科情報工学専攻修士課程了.同年4月富士通(株).同年6月(財)新世代コンピュータ技術開発機構研究所(ICOT).1986年(株)富士通研究所.1992年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科助教授.1998年東京工業大学大学院情報理工学研究科助教授.2001年東京工業大学学術国際情報センター教授.工博.主として高機能検索,分散インデキシング,高機能ストレージシステム,ディペンダブルシステム等に関する研究に従事.ACM SIGMOD日本支部長.日本データベース学会理事.電子情報通信学会フェロー.2005年~2006年本学会研究会論文誌データベース共同編集委員長等.

[業績推薦理由]

 横田治夫君は,早くから高信頼で高効率な情報の蓄積と蓄積された情報の高度な活用に関する研究に従事し,これまでに多数の傑出した先駆的な研究業績を残している.第五世代コンピュータにおける並列関係データベースマシンや演繹データベースの研究から,科学技術振興機構の CREST 等を通して,高信頼・高性能ストレージシステムの構成,並列データベースシステムの負荷分散,インデックス,同時実行制御,コミットプロトコル,あるいは XML の蓄積・検索手法等々に関し先進的な研究成果を出し,PODS,ISCA,ICDE,EDBT 等のトップレベルの国際会議において発表すると同時に,武田研究奨励賞最優秀研究賞,FIT論文賞,複数回のDEWS論文賞等を受賞している.また,ICDE,DSN,PRDC,DASFAA 等の大規模な国際会議のローカルアレンジメント,プログラムといった各種委員長や国内の関連学会の委員長,役職を歴任し,国内外の学会活動等における功績も大きい.このように,当該分野の発展に大きな貢献を果たしている.