斎藤 隆文 君

[対象業績] 「CGにおける非写実的表現等の先駆的研究」

1982年東京大学工学部計数工学科卒業. 1990年工学博士(東京大学). 1987年NTT研究所勤務. 1991年~1992年米国ブリガムヤング大学訪問研究員, 1997年東京農工大学助教授. 2002年同教授. コンピュータグラフィックス, 形状処理, 情報可視化などに関する研究に従事. 当学会CG(現CGVI)研究会主査(2002~2006), 画像電子学会会長(2018-2020)等を歴任.
 

 
[業績推薦理由]

斎藤隆文君は, CG, 形状処理, 情報可視化の分野などにおいて, 時代の流れに先行する先駆的な研究を行った. 特に, Comprehensible Renderingという見る人にとって理解しやすい画像生成手法の研究は, 当時主流であったレンダリング技術とは一線を画す斬新なものであり, 非写実的レンダリングという研究領域を切り拓くきっかけとなった. 当学会CG研究会主査当時には優秀研究発表賞を創設し, またCG教育の教科書の編集・執筆に尽力しており, 分野全体にも大きく貢献した.