丸山  武 君

フェロー

丸山  武 君(正会員)

[対象業績]  「高性能コンピュータの開発推進と情報処理産業の振興への貢献」

 1962年東京大学工学部応用物理学科卒業.同年富士通信機製造(現富士通(株))入社.ソフトウェア事業部OS部長,第一ソフトウェア事業部長を経て,1990年取締役,1994年常務取締役,1995年専務取締役,1998年代表取締役副社長.2000年より,Amdahl Corporation会長,富士通技術顧問に就任,現在に至る.X/OPEN取締役,AT&T UNIX System Laboratories取締役,情報ストレージ研究推進機構会長等を歴任.1999年度科学技術庁長官賞受賞.

[業績推薦理由]

 丸山 武君は,日本のコンピュータ開発史初期から,オペレーティング・システム,言語処理系等のソフトウェア開発に取り組んできた.FACOM Mシリーズの大型計算機,スーパコンピュータVPシリーズの開発では,ソフトウエア開発の中心的な役割を果たし,アーキテクチャ面でもチャネルプログラムの動的アドレス変換機構等で,高性能コンピュータの開発に貢献した.富士通の情報処理部門の責任者として,コンピュータの研究開発を推進し,業界団体や政府関係の各種委員を務め,日本のコンピュータ技術と情報処理産業に貢献した.